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ひとり旅日記台湾へ4日目:知元温泉経由で屏東へ

2022年12/24

目覚ましが鳴る前に、日本でいつも起きてる時間くらいに両目が開いた。いいや。起きちゃえ!眠かったらフェリーで寝られるし。それにしても、外はまだ暗い。

6時を少し過ぎると明るくなってきた。フェリーが無事に出航できることを祈ろう。冬は荒天でフェリーが欠航になる可能性がもあると、フェリー会社の人がメールで教えてくれたから。欠航になると予定狂うからさ。マジカンベン。

昨日ファミマで買ったバナナと緑茶で軽く腹を満たし、7時に朝食レストランへと出掛けた。昨日の夜に注文するものを決めたけど、お店に着くと肉まんが!野菜餡のを1つ、ちまき、緑島の海藻入り台湾クレープ、ネギ餅を注文。野菜まんから出てきた。うわぁ〜何コレ!初めての食感。ふわ軽な皮。昨日のセブンのって、クソだなと思った。野菜の餡も薄味で、ホントやさしい味わい。

ちまきも文句なく当たり前に美味しくて、海藻入りクレープは、口コミ評価が高いだけあって、何もつけなくても美味しかった。ここまで満足度が高かったのに、どうした?ネギ餅。業務スーパーの冷凍のと同等…。ネギ醤油と辛味調味料を混ぜたのを付けながらなんとか完食。

ミルクティーの口コミも良かったのを思い出して、温かいのをテイクアウェイ。お店を出て早速飲んでみた。甘過ぎなくて、飲みやすかった。この量で80円は、日本でマイミー。今日は昼を食べる時間がビミョーかもと思って、またセブンかファミマに行こうと思ったら雨が降り出した。ここは島だから、昨日見た以上に商品が増えているワケではないだろう。と思って、素直に宿に戻った。

宿が近づくと昨日ピックアップしてくれた彼が、コーヒーカップを片手に海を眺めてた。「おはよ〜」と声を掛けて、おしゃべり。彼が旅した台湾のステキな写真や、自分がノーマークだった金門という島を教えてくれた。金門、ほぼ中国じゃん?でも台湾の領土らしい。中国本土からは船で20分、台湾からは船で8時間もしくは台北からヒコーキで1時間だって。歴史溢れる町並みの写真を見せてもらって、廈門が近いなら、コロナ前に行こうと思ってた土楼とセットで行くのもいいな〜と思った。

彼に今日は何して過ごすの?と尋ねたら、「また新しい友達を見つけるよ」とのこと。「ってか、いつこの島に着いたんだっけ??」「昨日だよ。君と一緒のフェリーで」「え?」「君はカラフルな服だったから、覚えてるんだ」「じゃ、あの大揺れのフェリー一緒だったんだ!自分、一番前に乗ってて、なんでみんな後ろの方に座ってるんだろ?って思ったんだよね〜」「一番前‼︎そりゃものすごく揺れるよ。今日は後ろの席にしなよ」「そうしてみる」

彼が宿のスタッフに呼ばれたのを機に会話終了。自分も部屋に戻って、荷造り。10時前にチェックアウト。スクーターの彼がまた乗せてくれると申し出てくれたけど、バックパック背負って2ケツはムリじゃね?ってか、大した距離じゃないから辞退した。最後は笑顔で握手して、再見!

5分歩いて、フェリー乗り場着。10:30出航とホワイトボードに書いてあって、ホッとした。昨日は30分前に乗船できたから、今日もそうだと思ったら、フェリー到着が10:30。マジか!このあと、知本温泉行けるのか?心配しつつ、フェリー最後尾の窓側の席にしてみた。

10:45出航。今日もどんぶらこに変わりはなかったけど、昨日と違って心地良い揺れ。ゆりかごとかロッキングチェアの揺れみたいに感じられて、即寝入った。目が覚めたのは、本島に近づいたというアナウンスが入ったから。昨日と全然違う!次回から揺れる船は最後尾と覚えとこう。

って、昨日台北駅のインフォメーションのお姉さんが調べてくれたバスにはやっぱり間に合わなかった。フェリー乗り場のwifiを繋げて調べてみたら、昨日バス停で見たのとも違う時間でバスが出てた。でも、それに乗りたくても間に合わず。諦めよう。知本温泉。次回に。今日はおとなしく屏東に行こう。

と、フェリー乗り場前のバス停で、このバス停からのバスは旧台東駅に行かないことを教えてくれたおじさん2人のうちの1人がさらに話しかけてくれた。自分が「このバス停じゃない、少し歩いた所にあるバス停から乗って、旧台東駅に行って、知本温泉に行こうと思ったんですけど、バスの乗換え接続がどうにも悪くて、屏東駅にこのまま行くプランに変更したんです」と話したら、「温泉は待っててくれるから、次回だね。緑島の温泉は行ったのかい?」「それが緑島の目的だったんで、行きました!お湯は熱いけど、風は冷たいし雨も降ってましたが」「温泉は冬に限るよね」「ところでどちらの方ですか?」ヤケにエーゴでの会話が弾んだから、お伺いしてみた。

「香港だよ。屏東の大学で働いてるんだ。君は日本のどこから?」「東京の近くです」「僕はコロナ前は毎年日本に行ってたんだ。来月また行けるのを楽しみにしてるんだ」「真冬の日本ですか?寒いのは大丈夫ですか??」もうひとりのおじさんが「苦手だよ」と。「冬の富士山を眺めるんだ」「私が住んでる所からも冬限定で富士山が見られるんですよ。冬は空気が澄んでますから」

会話を楽しんでたら、台東駅行きのバスが来た。そういや昨日確かに台東駅からダイレクトにフェリー乗り場行きのバスがあったのに、どうして自分はわざわざ旧台東駅バスターミナルに向かってからフェリー乗り場に行ったんだろ?ICカードがブロックされてることを知らせてくれる為だったのか?一見無駄な動きだったけど、きっとそのように導かれたんだ。

台東駅に着いたら、香港のおじさんが「そういえば、電車で知本温泉に行けるよ!」と教えてくれた。マジで?お礼を述べて、昨日も行ったインフォメーションに入った。

この時間帯はお兄さんが対応してくれた。自分が行きたい温泉の場所を書いた行程表を見せたら、「おススメしません」と言われたが、「気にしません」と伝えて、知本温泉の行き方を調べてもらった。

次回に。と一度諦めた知本温泉に行けることが判明。香港のおじさんがバス乗車中にスマホで調べてくれたらしく「13:46の電車があるよ!」とも言ってた。有人切符売場で「知本まで」と告げると、次の電車を案内された。「それじゃ現地のバスに乗れないんです!」「あと2分よ?」「大丈夫」と、マッハで手続きしてくれたお姉さん、謝謝。

7kgのバックパックを背負ってダッシュ。間一髪。10分弱の乗車で知本着。バス乗り場と時刻を確認して、バックパックからお風呂セットを取り出した。駅の窓口のお兄さんに「荷物預ける所ありますか?」と尋ねたら、駅員さんが通る所を開けてくれて、「ここで」と指差したのは、ベンチ…。「安全ですか?」と聞いたら、駅員室のイスに置かせてもらえることになった。助かった!

一度ムリと諦めた温泉に行ける奇跡が信じられなかった。出会ったみなさんからの少しずつの助けの集大成って感じ。香港のおじさんがくれた言葉がなければ、せっかく作った行程表に組み込んだ温泉をひとつ諦めて、特にやることもない、ただ移動のためだけに泊まる屏東にムダに早く着いてただろう。

バスで到着した共同温泉。共同だから水着が要るだろうと思ってたのに、案内されたのは個室。マジで!昨日の朝日温泉250元だったのに、ここは100元だよ?

早速お湯を張る。源泉80℃だって!硫黄のかほりで柔らかいお湯。あぁ!サイコー‼︎マジサイコー‼︎‼︎ここに来られたことに心から感謝した。本当に有難い。噴き出す汗。芯から温まって、重いバックパックで酷使してる身体もほぐれた。頭も洗って、垢すりもして、サッパリ身軽になった。

知本駅に戻るバスが来るまでまだ時間がある。温泉の売店で、よく見かけて気になってた釈迦頭アイスを買ってみた。釈迦頭は果物そのままで食べた方がおいしいかも。

今日の昼は昨日ファミマで買ったおにぎりだけだったし、屏東に着くのは19時過ぎ。なんかないかな…。で、またファミマかよ!だけど、鼎泰豐のパッケージのおにぎりを見つけて買った。レンチンしてもらったけど、充分に温まってなかったξけど、具はおいしかった。

知本駅行きのバスに乗って、駅に到着。って、周りに何もない駅にベンチに座りきれないほど人が溢れてたのは、やっぱ温泉地だからだろうね。スーツケースの人たちが多かったし。

切符を買いつつ、荷物を受け取って、パッキングして、屏東行きの電車を待った。自作の行程表通り、当初の予定通り、調べといた時間の電車で屏東に着けるって、スゴくね?自力で調べられた知本温泉への行き方は一つだけだったけど、現地に着けば別の行き方もあるんだ。と改めて知った。ということは、行きゃどうにかなんべ!なんだな。やっぱ。

予定通りに屏東到着。駅前の宿にチェックイン。フロントの女性、パスポートを提示したのに、「こちらのお名前ですね?」とMary Graceと書いてある宿泊者カードを出してきた。え?自分、メアリーって顔ですか??間違いに気付いた彼女が、他の宿泊者カードの束を出してきた。その中にあった自分の名前。ってか、パスポートと照合して、客を特定しろよ!

部屋は口コミにもあった、昭和な古いタイプの部屋。ここは立地だけで選んだからね…明日もまた朝早いし。部屋に荷物置いて、明日のバス乗り場と時刻を調べに駅に戻った。駅の隣がバスターミナルだった。便利な造り。これで明日の準備OK。

では、夜市にでも行ってみるか。って、規模は小さいしモーターバイクがうるさいし、なにより排気ガスを近くに感じながら食べるのか…。あっさりしたものが食べたい。海鮮粥と迷ったけど、麺が食べたくて、客が誰もいないおじいさんの店にしてみた。牡蠣線麺。薄味で、牡蠣はぷりぷりで、加熱されてても固くなくて、目を閉じて味わった。自分、この味で目を瞑るんだ。と思いながら。

完食して、甘いモノ食べたい!と、創業100年との看板のスイーツ屋台へ。しかし、エーゴ通じない。列に並んでた若い女の子が訳してくれて、1番人気のものをゲット。ゼリー飲料。甘過ぎず、スッキリ。物凄い勢いで吸い込んで完食。おいしかった!

明日の朝ごはん用の果物欲しい。スーパーを探したが、googleマップのオフラインが突然作動しなくなって、危うく道に迷いそうになったのと、すでに21時過ぎだったから、朝食はセブンでゲットした。バナナ1本、にんにくとクリームチーズパン、ココナッツウォーター。ってバナナ20元なの?高ッッ!

宿に戻って、フロントにトイレットペーパーを要求するも、エーゴも中国語も通じない…。こんなに自分のエーゴが通じないのは初めてかも。エレベーターで部屋に戻ろうと、先にエレベーターを待ってたおじさんの次に乗り込んだら、2階で停まった。そこで備品管理のおばさんからトイレットペーパーを手渡された。一緒にエレベーターに乗ったおじさん、よくわからないエクササイズを始めて、エレベーター揺れるし。そういや、花蓮の駅で始発待ってた時も自己流エクササイズしてたおばさんいたな…。と思い出した。日本のおっさんおばさんって、公共の場でそういうことする人いないよな…。

明日はまた4am起きかな。たぶん早起きする日は明日が最後だった気がする。

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