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ひとり旅日記台湾へ11日目:鹿港→最終目的地台北へ

2022年12/31

今日は朝食の心配しなくていいから、昨日より30分遅く4:30am起床。身支度&パッキング。荷物を預けて公共エリアへ。5時過ぎ。この時間で既に朝食とってるおじさん。次から次へとやってきたおばさんたちと別のおじさん。台所で何か調理してるっぽい。自分は昨日買ったおやきをレンチン。まずはピーナッツから。ピーナツバターの濃いバージョンで生地の素朴さとマッチしてる。うまッ!これはお店に老若男女並ぶわ。大きいから1コで満足。もう1コは持参してお腹空いたら食べよう。昨日の温泉地でタダでもらったみかん。全ての房に種が入ってたけど、甘くてジューシーなみかんだった。

5:40am出発。バス停に着いて、少し経つとバスが来た。ドライバーに6時になったら乗車可能と言われた。だけど常連のおばちゃんたちが来たら乗せてくれることになった。バスといってもミニバスだったから、この路線は利用者少ないのかね。宿で寝られなかった分、バス乗車時間が貴重な睡眠確保の場となっている。

終点を終点と思わずに座り続けてたら、ドライバーも自分の存在に気づかず、タッチで支払いの機械をリセットしてしまったらしい。自分が「ここが鹿港ですか?」と尋ねたら、「そうだよ」と言うも、ICカードタッチNG。マジか!またロックかかったら困るんだよ。このミニバス車中でICタッチできるわけではまいらしく、ドライバーのおじさんが「ま、座って」と言ってバスは走り出した。どこ行くんだろ?と思ったらバス会社の事務所だった。ドライバーさんが事務所の人に事情を説明して、ICカードはロックされずに済んだ。

そういや屏東のインフォメーションのお姉さんがいろいろ問い合わせてくれた中で「未払いの路線で支払えばロックは解除される」と言ってたのを思い出した。ってか、前回の記録で未払い情報出ないの?どの路線使ったかじゃなくて、バス会社に支払いでよくね?ロック解除の労力ヤバすぎ。

バスのドライバーが台中に戻るバス停で降ろしてくれた。バス停で待ってたお客さんが自分の下車後に乗ろうとしたら、ドライバーは「9時まで待って」と言ってドアを閉めた。バスが到着したら待ってるお客さんを乗せてあげて!

鹿港での目的の前に朝食。イカのとろみスープ。昨日の夕飯で野菜たくさん食べたからか、ヤケに便意を催している。注文してトイレを借りた。7:30amの段階で3回目の大だよ。トイレから出たタイミングでイカスープが出てきた。味は昨日の海鮮なんちゃらのとろみスープと似てる。イカの身が厚すぎて味が染みてないから、辛いソースを垂らしながら完食。よしこれでやっと老街に行ける。

老街。レンガ造りの一角で、古い建物が並んでいる。木製のドアの年季の入り方、ハンパない。朝早いから人がいなくて、写真撮るには絶好だった。日本統治時代の公会堂広場では、女性たちがダンス?エクササイズ??をしてた。先生はおそらく70歳位。チャキチャキと見本を見せながら教えてた。スゴイ…軽やかなステップ。中国の朝の風景は太極拳だけど、台湾にはその文化はないみたい。

もう少しぶらぶらしてみよう。散策してたらお寺に着いた。細かな彫刻に感動してたら、おばさんに話しかけられた。あらかじめ中国語で「私は日本人です」と言ったのに、説明が始まった。残念。自分の中国語レベルではおばさんの言ってること、ひとつも解せなかった。熱心に彫刻に見入ってしまったから、きっと親切に何か教えてくれようとしたんだろう。残念。自分の低レベルな中国語が。

その道を進むと、昔この辺にいたというお金持ちのお屋敷が現れた。見学可能時間にはまだまだ時間ある。でもこのためだけにここにはいられないから、外観だけ写真に収めた。この道を進んで出た先は別世界の如く、静かに時が止まっていたエリアから突然音と活気あふれる市場に出た。朝おやき食べて、まだリュックに入っているのに、賑わってるパン屋に引き寄せられて、エッグタルト1コ買った。

そうそうおやき食べなきゃとごま味のおやきを食べながら町歩き。黒ゴマペーストの濃いのがたっぷり入ったおやき。これもおいしかった。長野のおやきも大好きだけど、こういう具材はないんだよね〜。生地は似てるのに。4度目の便意が近づき(下痢では無い)、公衆トイレに駆け込む。ティッシュなかったらアウトだったな。

よし。9時のバスに乗れそう!ってなことで、鹿港滞在時間2時間弱。地名に鹿とあるだけに、あちこちに鹿のモチーフの絵やオブジェや銅像がある街だった。10時前に台中到着。駅弁売ってんじゃね?と昨日買えなかったドラムスティック弁当ゲット!ペーパーナプキンにTRと書いてあった。JRみたいな。味は、米がおいしかった。各おかずは取り立てて感動するものではなく…主役のチキンもパサついてた。普通この部位って、もっとジューシーな気がするけど。

弁当を駅構内のベンチで食べながら、有人窓口を眺めると、ずいぶん客がいるな。という印象。そっか今日は土曜だよ。時計見ると10時45分の特急は無理だな…と思った。これから宿に戻ってマッハで荷物整理して7kgを背負ってダッシュはチョット…で、ゆっくり宿から再度駅に向かって、有人窓口に並んで「台北まで行きたいです」で、提示されたのは次の快速。「各駅だとどのくらいかかりますか?」と快速より30分早く出るのに、快速より30分遅く着くと。「じゃあ次の快速お願いします」で渡されたチケット。

桃園からは席ナンバーがあって、それまでは立ちと判明。ってか桃園と台北ってそんなに遠くなくね?仕方ない。駅弁食べてる場合じゃなかった…先に切符買うなりなんなりしときゃ良かった。鹿港から10時頃に駅に到着したんだったら。読みと詰めが甘かったね。

発車時刻まであと50分。さっき駅弁食べてたベンチに戻った。この時間で日記を書こう。日記が追いついてない。バスでほぼ寝てるから。やっと乗車時刻になったから自動改札機を通って、トイレに寄ってホームに向かった。快速が到着して、降りる人が先に降りて席の確保できてる人から乗車。自分は自動ドア付近にいるしかない。

ってか、座席に座れた人とそうでない人の金額同じっておかしくね?自分の立ち位置は日が当たるドア側でクソ暑いのなんのって。Tシャツになったけど、周りの現地の人は誰ひとりTシャツなんていやしない。2時間をほぼ立ちっぱか…。電車内飲食禁止だけど、水分補給しないと脱水症状を起こしそうだった。2時間ぼーっと立ってらんないから日記書いてみたりして、何とかやり過ごしていると、やっと「桃園」のアナウンス。

車内中程に進むと、新幹線の自由席状態。で、自分の番号の席にちゃっかりいたおばさんにどいてもらった。ってか、桃園より前に座れたってこと?車内の方が幾分涼しかったけど、立ちの人がたくさんいたからか、いつもより冷房がキツく感じなかった。座って即目を閉じた。朝早起きして、暑さと闘いながらの立ちっぱ1.5時間で体力消耗してた。今まで電車利用時はたまたま混む日にちと時間じゃなかったから、快速利用時は当たり前に席番号を割り振られてたけど、今日12月31日でしかも土曜ってことをすっかり失念していた自分が悪い。予約もできたんだからさ。

12月21日以来で戻ってきた台北。15時。早速宿に向かった。地下街Y13番出口を目指すも、さすが今日は週末。たくさんの人で賑わってた。やっと地上に出たら小雨だった。台湾の良い所のひとつは歩道がアーケードの下にあるってこと。雨に濡れるのは信号渡る時だけ。

チェックイン。今日は満室ってことで、残念ながらベッドは上の段。下の段だと腰掛けられるから便利なんだけど、仕方ない。朝食70元× 2泊分のバウチャーをもらえた。4カ所から選べるらしい。ロッカーもカードキーで開閉できるのは初めてかも。今回泊まったホステルの中でダントツの値段だったけど、その値段に見合う施設だった。トイレにパナソニック製のウォッシュレットあったし。

明日は新年だからと宿からプレゼントとして、スナック、フルーツワイン、ジュース、カップ麺、お菓子を「好きなだけ持っていって!」と流暢な日本語を話せる男性が言ってくれた。何?この計らいは!今まで何十ヶ国も旅して泊まってこんな粋な計らいしてくれたホステルは、ナポリの無料サングリアデー以来じゃない?

そういやせっかくホステルなのに(ってかアジアのホステルって初めてかも)台北に来るまでの4カ所で誰もルームメート同士挨拶もしなければ、会話ももちろんなかったのは残念だった。荷物を適当に置いて、今回の旅の目的の一番、パイナップルケーキを買いまくる!を実行せねば。一軒12:30pmで閉店のお店以外の5軒を回ることにした。閉店時間が早いとこから順番つけて出発。

今日は小雨。この旅で初の雨。傘は一応持ったけど、傘さしながらiPad見るのは難儀するから、上着のフードをかぶってしのいだ。小雨だし、アーケードの下歩けるところは歩けばいいし。MRTに乗車して、そのパイナップルケーキ屋の店の最寄り駅に到着。そしたら結構な雨が降ってた。よし。アレを出そうじゃないか。ニセクロックスだし、靴下履いてないから別に足元濡れてもいいんだけど、足元から冷えてきてもイヤだなと思って、ずっと出番なかった靴の上に履けるビニール長靴を履いてみた。

イイじゃん!と思ったら、足のサイズに合っていないのか、このまま歩いたら穴開くと思った。10m歩いて脱いだ(苦笑)。ゴミ箱あったら捨てよう。ニセクロックスは地面の質によって滑るから注意しながら歩く。アーケードが途切れて、ついに雨の中を歩く。

たどり着いた店内では、日本人が店の人と日本語の会話を楽しんでいた。奥から別のお姉さんが出てきて対応してくれた。美味しくなかったら困るからとりあえず2コだけ買った。店頭には日本の雑誌に掲載された記事が貼ってあったけど、それだけじゃたくさん買えない。

10時に台中で駅弁食べてから、16時まで何も食べてない… Google マップを確認したら、駅に戻る途中に黒米おにぎり家がある!お店を目指して歩いた。ここら辺だよね…。通り過ぎてたのをまた戻って你好!お店の人は自分が日本人だとわかったらしく、メニューを指さしてくれた。そうです!黒米おにぎり。ごま油効いてて、マジうまい!春恒のお兄さんのところとはまた違う美味しさ。日本ではこのおにぎり屋開けば、絶対流行ると思う。元気が出た。

駅へと再び歩き出した。お風呂用石けん買わないとな…。で、駅近のスーパーでチェック。一番安いのが牛乳石けんだなんて!だったら違うやつ欲しい。背中にニキビできやすいから、アンチバクテリアと英語で書いてある3コパックにしてみた。

雨降ってるから今日は徒歩移動断念。MRTに乗って、次のパイナップルケーキ屋へ。着いてビックリ!パイナップルケーキ屋でこんなに並ぶところあるんだ‼︎アーケード下の道には並ぶ印があった。雨に濡れずに並べて良かった。店から出てきたお客さんは、段ボール1箱分買っている人がいたり、たくさんの紙袋持って出てきたりしてた。どんだけここのパイナップルケーキおいしいの?図書館で借りた本には、パイナップルケーキじゃなくてクランベリーケーキがヤバイ!と書いてあったから、クランベリーケーキとパイナップルケーキ3コずつ計6コが入る箱に詰めて購入。ここはカード使えて助かった。

少し歩くとGoogle マップでマークしといた小籠包屋に到着。1人じゃなかったらいろいろ食べられるのに…と思いつつ、小籠包一品注文。ってか、周りには日本人のお客さんしかいなかった。ここの小籠包、脂スゴくてクドイ…いつもは素の味を楽しんでるけど、人生初で生姜と一緒に食べたほど。あんなに特盛で提供された千切り生姜を完食するとは!この店で今回の旅の小籠包は終わりだな。次に小籠包食べたら吐くかも。

またMRTに乗車。本当はメロンパン屋に行きたかったけど、小籠包でノックアウト。ムリです。三越の隣の店で、これも本に載ってたエシャロットを揚げた調味料を購入。そしてまたまたMRTに乗車。あと2軒のパイナップルケーキ屋に行けば今日の目的終了。今日の最安値のバラ売りパイナップルケーキ。そしてなんともレトロな包み紙。とりあえず5個買ってみた。

今日最後のパイナップルケーキ屋。お店の看板はあったものの、シャッターが降りている。確か口コミに3階ってなかったっけ…と少し戻ると「この建物の3階です」と貼り紙があった。ヨカッタ〜。無事に見つかって。エレベーターで3階へ。誰も店にいない。「你好!」と挨拶したら奥からおばさんが出てきて、日本語で接客してくれた。試食したパイナップルケーキもおいしかった。「ウワサのかわいい入れ物を1つ下さい!」で出てきた現物。ほんとカワイイ!パイナップルの入れ物。おばさんにお礼を言って、お店を後にした。

MRT駅に向かう途中のバス停のベンチで、レトロパッケージのパイナップルケーキを食べてみた。うまい!あっさり生地でさっぱりした味のパイナップル餡。追加購入決定。お店のおじさんに「おいしかったのであと3つください!」で購入して今日のパイナップルケーキノルマ達成。宿に戻って買ったものを置いた。

さて。夕飯か…地図を眺めていると、この宿の近くに歩いて行ける夜市があることがわかった。よし。出かけよう。10分歩いて着いた夜市。この旅の後半で夜市は久々かも。人の混み具合もこれまで訪れたどこよりも密だった。目についた海鮮なんちゃら。満席のお店なら間違いない。席が空いたから案内された。幕があったとは言え、風が吹くと雨が入り込む…海鮮なんちゃらは海鮮あんかけスープだった。おいしー。小籠包のクドさを流してくれる味だった。黒酢のアクセントのおかげだね。

いろいろ見たけど炒麺ってのを食べてみたい。まあまあ混んでたお店で注文。海鮮炒麺なのにレバー…そういや緑島の海鮮ラーメンにもレバー入ってたのを思い出した。海鮮なんちゃらには入ってなかったのに。麺が入るとレバーが入るのかね?って、食事を残す事はほとんどしない自分が残したね…味付けもイマイチだし、仕上がりも想像と違ってたし。シーフードパスタの具がシケた版?全然海鮮入ってなかったし。ハナクソレベルのカキにエビ、あとは練り物とレバーとキャベツ。ガッカリだった。

宿に戻ろう。歯を磨いて、カウントダウンに向かうにあたり、MRTの運行状況などの情報収集をした。普段は零時が終電だけど今日は夜通し運行と知って、雨だけど行くっきゃない!と22時に宿を出てMRT台北駅へと地下道を歩いた。

MRT台北駅の人混みはヤバかった。みんなの目的地がどこかわからないけど。赤ラインに乗車。運良く座ってた人が降りたから、ひと駅しか立たずに済んだ。23時に台北101駅に到着。スゴイ人だらけだけど、雨が降ってたから自分は屋根があるところで待機させてもらった。今日朝4:30am起きで、台中→台北ほぼ立ちでの移動だったしで、本当は寝たい。しゃがんでたらまぶたが重くなってきた。早く2023年来い!しゃがんだり立ったり何度かしてみた。何回目かに立ったときに、立ちくらみで倒れそうになったし(苦笑)。

日本の普段の生活では22時に寝てるから、今起きてることがフツーじゃない。23時50分。少しでも早く帰れるように赤ライン始発の駅側へと歩いた。歩いてるうちにカウントダウンスタート!雨で台北101の上は霞んでいる。iPadで動画もスタート!Happy new year in Taiwan!と叫んだ。2020年モロッコのサハラ砂漠で叫んで以来だね。来年もどこかで叫べるといいな。やっぱり旅ができる日常って有難い。そして台北101で花火あげてる人たちに感謝。スゴイよ!どうやってんだろう?

花火が終わって、急いでMRTの駅に向かうも、駅前はあの韓国梨泰院って、こんな感じだったのかな?と恐怖を覚えるほどの激混み度。マジで将棋倒しになったら死ぬレベルだった。幸い、台湾警察と駅員さん達が適切にアナウンスをしながら、少しずつ人を駅に入れてたし、何より自分を含んだその場にいた全員が決して押し合うことも、文句を言うこともなく黙って牛歩してた。エスカレーターを停止させてて、1段ずつ下りられるようになってた。駅構内に入れても、電車が来ないとホームに人は入れない。適切な誘導と、この場にいた全員が思いやりあって、押し合いへし合いすることなく協力して安全に帰れたことに感謝。きっとあの梨泰院での事件の記憶が誰にでもあったからではないだろうかと思った。事件現場の人たちは本当に怖い思いをしたんだろうなぁ。自分もこんなに人が密集するところになんてめったに行かないから、本当に怖かった。

宿に着いてロッカーを開けようとカードキーをかざすも開かない。ルームメイトがスペアキーで開けてくれた。「え?なんでそれで開くの??」と尋ねていると、日本語が話せる男性スタッフがノックして入ってきた。自分が何が起きているのか理解できていないでいると日本語で「年が変わったら、システムに何か起きてロッカーにカードキーかざしても起動しなくなりました」ってY2Kみたいな? 2022年→ 2023年で何がシステムに悪さをしたんだろう?笑えた。ロッカーが閉まらないように養生テープでロックできないようにしてくれて「貴重品の保管に気をつけてください」と言われた。まぁ、今までの宿でもそうしてきたから、いいんだけどね。シャワーで身を清めたらもう3時。意識朦朧もイイとこ。明日は開店時間短いパイナップル屋に行かなきゃだから、9時には起きたいなぁ…

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