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ひとり旅日記モロッコへ14日目:日帰り世界遺産ティトゥアンの旧市街でスペインを感じた日

2020年1/6ティトゥアン

ティトゥアン日帰りは午後からだから、午前中は青の町を人がまだあまりいない時間に写真撮りに行こうと、8am頃宿を出た。まだ通ってない門から入場。ここから入ると、昨日行こうと思ってたレストランに行けるんだ。ねこさんたちや昨日通ってない所の写真撮りつつ、お腹空いた…。

昨日のアボカドパフェのカフェで朝食注文。クレープにクリームチーズとオリーブの実、コーヒーとアボカドパフェ。昨日後払いと知ったから、今日はその様にしよう。クレープの生地が硬い…。そしてしょっぱい系だったからアボカドパフェと一緒に食べるという…。アボカドパフェはやっぱりおいしい。そしてお会計。22DH。安ッ!中国系女子もアボカドパフェとパン頼んで12DHの安さに驚いてたし。このカフェは本当に良心的だった。

もう青い町の写真はいっか。と、インフォメーションがあるらしいポイントを通ったら、シャウエンと言ったらこの景色というパネルがあった。ここ写真撮ったっけ?地図見るとここから近い。よし。今度こそ最後の写真。って、行ってみたら、昨日無意識に来てた所だった。午後とは違う明るさだから、1枚撮ろう。にしても、中国系女子のみなさん、ポーズキメキメでなかなかどかない。交代のスキに「1枚だけ撮らせて」と人いない風景撮った。彼女たちは寒かろうが、イケてる?衣装で映る為にコート類全て脱いでノースリのワンピとか、気合いが違う。

さ、午後のティトゥアンに備えて宿に戻ろう。昨日の中華レストランで本当はラーメン食べたかったが、手持ちのミーゴレンあったから諦めたんだよね…。それにしても、去年から旅の仲間に加わったポット。このコがいないともう旅はできないな。今回はゆで卵作れる事を知ったし、こうやって麺も作れるし。予め作っておいたゆで卵をミーゴレンが仕上がった所に投入。麺っておいしいよな。モロッコのフードコートに寿司系はあっても、麺類はないんだよね…。ミーゴレンだからスープないのが残念。やっぱ持参するならタイラーメンかベトナムフォーだな。

バスは12:15発予定。日光浴しながらバスを待った。昨日自分が乗ってきたフェズからのバスじゃないか?と思ったら、やっぱそうだった。12:40出発。ティトゥアン、滞在時間減ってくが、大丈夫か?昨日はフェズからシャウエンまで気持ちよく寝てたから気付かなかったけど、実はけっこうなカーブの山道って事を今日知った。だからシャウエン着く前にじいさんゲボったんだ。とも理解できた。シャウエンがこんなに高地にあるとは知らなかった。このバスに乗ってるのは10人もいなかった。車窓を眺めてると、湖が見えたりした。北アフリカは砂漠ツアーのメルズーガ周辺以外では緑を感じるし、アフリカ大陸にいるなんてこと忘れてしまいそうな景色。

14時少し前にティトゥアン着。ここもインフォメーションがあるらしいから、まずはそこを目指す。地図上では合ってるけど、それらしきものはない。西語で話しかけてきたおっさんにエーゴで「ツーリストインフォメーション?」と聞くと、「そうだ。どうした?」みたいな事言ってたから、「地図欲しいだけです」とmapと言ったら、「待ってろ」と階段で上に行ってしまった。おっさん、戻ってきたと同時にスマホ落として裏側のフタ?が取れて散った。画面にはヒビ…。ヒビは前からの物であって欲しい。そうこうしてると、おっさんが電話し始めて、エーゴガイドを名乗るじじィが到着。メクネスの親切なインフォメーション(っつても、今まで行った国のほとんどのインフォメーションと同じレベルの対応)とは違って見所を教えてくれず、「ガイドと一緒じゃないと迷うぞ云々」うるせェ。こちとらオマエの分かりづらいエーゴ聞いてられる程の精神力と忍耐力を持ち合わせてねーんだよ💢鼻水とくしゃみ出まくってんのに、ムリ︎!テキトーな事言って、ジジィ3人をするりと抜けて旧市街に向かった。

向かったは良いが、ここどこ?警察官らしき人がいたから、近づいて聞いてみようと思ったら、ストップがかかった。「ここはどこですか?」「宮殿だよ」どーりで警備手厚いんですね…。立ち位置が大体わかった。宮殿沿いに歩くと、急にローカル度が高いスークにブチ当たった。宮殿エリアとの境で急にこのギャップ。

スークには興味ないが、ここも含めた旧市街が世界遺産。オクラ門見て、新市街見てバスターミナルに戻ろう。で、オクラ門はどこ?手持ちの地図を見てもよくわからず。電気屋のおじさんに話しかけると、ここは仏語ではなく西語で「オラ!」さすがジブラルタル海峡超えたらすぐスペイン。って所なだけある。エーゴはサッパリダメだったが、なんとか伝わったらしく、この近くに見える門と地図上の位置がわかった。

よし。一回旧市街出よう。って、出た先は一面お墓…。掃除?してたおじさんにオクラ門?と聞くと、方向を示してくれた。って、事はこのお墓抜けるの?おじさんはうなずいてた。歩いても良さそうな道を歩いて、城壁沿いに門はあるだろう。見えてきた門の説明パネルを読むが、ここではなかった。

もう少し先か?ここだ。世界遺産マークもあるし、何より立派な門。城壁の上には大砲も残ってる。オクラ門って、重要な門だったのかな?って、今回思ったけど、自分は門も好きなのかも。シャウエンの門もけっこう写真撮ったし、メクネスも然り。町並みは時代とともに変化するかも知れないけど、現存する門は15Cのものと説明があった。ずっとこのままここにあり続けてるのが門と城壁なんだ。

オクラ門の写真撮ったらもうティトゥアンは満足。この世界遺産は観光客少ない。西が近いから、ここはモロッコのアンダルシアとも呼ばれてるらしい。山の斜面の白い町並みは、青い町並みから来た者の目には眩しく見え、そして懐かしくも思えた。モロッコの町は本当に色んな顔がある。西風建築の建物の写真撮りながらバスターミナルに戻った。

2時間強の滞在だったが、充分だった。シャウエンに戻る途中の車窓の風景は、雲が山より低い位置にかかってて、美しかった。

シャウエン着18時前。宿に戻って防寒しっかりして、今日こそはヤギ肉タジンを食べに。旧市街までの坂道を上り始めて、この道を1日2往復はくじけそうになったが、目的の為、後悔しない為に上らないとならない。朝歩いたルートが最短かつ坂はそこまでキツくない。レストラン着。18:30。

お店の兄ちゃんに、「腹減った〜」と言いつつ席に着く。今日は思いっきり食おう。ハリラスープ、エビのタジンにヤギのタジン。ラムも迷ったが、ヤギで。そしてオレンジジュース。付け合せはオリーブと辛いソース。辛いソース、有難い。砂漠ツアーで出たのとは全然違う。マジ美味い。先に同じスープを食してた恐らく独系のご夫婦の奥さんと目が合ったから、「これ、本当においしいですね!」と言ったら、「そうね!」と言ってくれた。

エビとヤギのタジンは同時に出てきた。まずはエビから。アヒージョみたいだけど、マドリッドの専門店で食べたのより美味しい。ソースというか、味付けが。ちゃんと出汁が出てるというか。そしてヤギ。これはヤバイ。本当に。柔らかい肉で、なんとも言えない味。目を閉じて味わった。そして、店の兄ちゃんに日本語で、「ヤバイ」と言ったら「どういう意味?」と聞かれて、「Extremely deliciousかな」と答えた。

今日も改めて、ブログ情報に感謝。西系と英国系の女性とモロッコ人男性2人の4人組がやってきた。英国系?が「もうここには三日三晩通ってて、今日は魚のタジンって決めてるの」と聞いた時、昨日自分は空腹に耐えかねて全く予定してなかった中華に走ってしまった事を悔いた。オレンジジュースも搾りたてで、今日の夕飯の満足度高し。砂漠ツアーで知り合ったみんなもここでごはん食べたかな…。腹も心も満たされて、宿に戻る。もうこの坂を下ることもないんだな…。と思いながら。明日はバスターミナルに6:30amまでには行かないとならない。もう寝よう。


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