ひとり旅日記ギリシャとイタリアへ22日目:小さい頃からどうしても訪ねてみたかった世界遺産ポンペイへ
2018年1/22ポンペイ
朝食会場が混んでたから、相席になった。挨拶をすると、彼はハンガリーから来たとの事。自分が2年前にハンガリーに行った話したら、逆に彼は2年前に福島に居たとの事で、「なぜ福島?」と尋ねたら、「国の原発関係で働いていたから訪ねてみたかったから」との事。ハンガリーで聞いていた福島の状況と実際は違っていた。と言ってた。自分は福島応援の為に、福島の物をなるべく買ってる話しつつ、もう行かなければならなかった。
8:41発の私鉄に乗って世界遺産ポンペイへ。9:30着。チケット売り場で、この後行くエルコラーノとのコンビチケットがあるかどうか聞いたが、なかった。入場料13ユーロ。
ポンペイ。小学生の頃から火山灰に埋もれた町と知っていたが、それから30年くらしてやっと来られた。という感じ。チケット売り場の隣の小屋で地図をもらった。なんと、ここは丁寧な日本語ガイドブックを無料でくれた。入口はまたまた韓国人団体ツアーで溢れてた。
入場してすぐにあった展示館に入ってみた。写真で見た事がある、石膏で復元された人たちがいた。本物を目の当たりにして、改めて、ポンペイの話を知ってから、随分長い時間を経て、ここを訪れてる事ができた事は感慨深く、なぜか涙が出て来た。小さい頃から来てみたかった場所にやっと来ることができたから流れた涙なのか?
ポンペイの後は同じく世界遺産のエルコラーノにも行くから、時間が限られている。まずは友人イチオシの秘儀荘へ。ここはほぼ完璧なのではないか?と思ったくらいに、色鮮やかなフレスコ画が残っていた。秘儀荘だけポンペイの町から離れてる見所。残りの時間はポンペイの町中を歩いた。馬車の通り道と人が歩く歩道がしっかりと分けられてて、横断歩道は大きい石が並べられてた。この町全体を発掘してくださった皆さん、そして修復してくださってる皆さんどうもありがとうございます。住宅や浴場を訪問できて、本物に有難い。
ローマでは入浴場遺跡は土台とか骨格しか残ってなかったけど、ポンペイでは内部内装が見られた。規模は違えど、こんな感じの入浴場だったのか!個人宅の床のモザイク画や台所らしき所、ピザ焼き窯みたいのもあった。遺跡のはずなのに、古い町並みを町歩きしてるみたいでホント楽しかった。
この町には劇場も円形闘技場もあった。この町全体を火山灰から発掘って、どのくらいの深さの灰に埋もれてたんだろう。朝到着したばかりの時は寒かったが、日が高くなって昼頃にはかなり暑かった。持参した果物類とお菓子を食べながら歩き通した5時間…。それでも時間足りなかった。エルコラーノにも行くから仕方ない。
入場した所とは違う所から出たら、駅の場所どこよ?と思ったが、係のおじさんに確認して、駅に無事到着。で、ナポリ方面に行くホームへはどうやって行くんだ?よく分からず、線路を渡ってしまった。階段があったらしい。見当たらなかったが。駅のベンチに座って、次に行く前の腹ごしらえのサンドイッチ。
もらった時刻表の時間的にこの駅がエルコラーノ?と思って降りようとして、ドア付近に居たお姉さんに聞いたら次との事。危ない。
エルコラーノ駅で降りて、駅に居たおばさんとおじさんに遺跡までどう行けば良いかを教えてもらった。坂を下った突き当たりね!ピンクの壁の中らしい。壁の中を入って右側の低い土地に町があった。エルコラーノは海に向かって造られたリゾート地と考えられてるらしい。
14:30〜見学開始。けっこう修復中で、あまり中に入れる所もなかったし、ポンペイに比べたら、そこまで感動することもなく。ただ、どのくらいの深さに埋まっていたのかは分かった。エルコラーノの町の深い所まで行くと、けっこうな数の人骨が…。これについてガイドブックに記載無し。解説ボードも無い。なんだろう。当時の物?いつの物??1時間半くらいで見終わった。
時刻表見ると、私鉄は行ってしまったばっか。あぁ。ゆっくり駅まで戻ろう。遺跡を出る前にチケット売り場近くのトイレに寄ったら、16時過ぎで窓口はもう閉まってた。え?19:30までじゃないの??
ピンクの壁を抜けて少し進んだ所で、アジアン男子が急ぎ足で坂を下って来た。もう遺跡に窓口閉まってると教えてあげようと思ったが、あまりに急いで脇目もふらずに歩いてたから、声掛けそびれた。
駅に着くと、ナポリ行きはあと10分で来るみたい。良かった。そして無事にナポリ着。朝気になった看板のお店で夕飯にしようと思った。レストランという感じではなく、肉屋?レジにいたおじさんに、「メニュー見せてください!」と言ったら、「メニューもなにも、一種類しかない」との事。え?モッツアレラ、野菜、パン、水で10ユーロ。ま、試してみよう。友人がナポリはモッツアレラが有名と言ってたし。
で、出て来たのがものすんごいボリューム!マジで?おじさんが「サービスだよ!」って、店に入った時の説明と違う…。ラザニアが盛られてるし。今日はなんかナス食べたいな〜とさりげなく思ってたら、通じたのかナスが付け合せの野菜の中に含まれてた。モッツアレラ…。こんなにはムリだよ…。という量。野菜はどれもオリーブオイルまみれ。オリーブの実も好きだけど、なんでこんなに酸っぱいんだろ?ラザニアが薄味で、案外これが一番おいしかった。モッツアレラは、まぁ、フツーかな。腹が満たされ、宿へ。
部屋はまだ誰も戻って来てない。そのうちシドニーガールが帰ってきた。そんなに間を空けずに新しく仏女子2人来て、みんなでお喋り。ホステルの面白い所は、話すのが好きかどうかと他人と関わりたいかどうかというシェアメイトによる所。シドニーの子がちゃんと名乗って挨拶するのは正しいと思う。
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