ひとり旅日記ギリシャとイタリアへ50日目:世界遺産パッラーディオの建築群に浸りまくった日
2018年2/20ヴィチェンツァ
電車の時間が早いと勘違いして、一度外に出たけど、もう一度部屋に戻ったね…。風邪で頭痛がしてるからか?今日はヴィチェンツァ日帰り。世界遺産パッラーディオの建築群を見に。まずは彼の傑作と言われてるラ・ロトンダへ。8番のバスとはわかってたけど、時刻表は分からず。駅に着いてバスの時刻表を確認すると、10:05発との事であと30分。待合室で時間潰した。バスで15分くらいとの事で、乗る時に運ちゃんにガイドブックの写真と伊語で書かれた名前を見せたら、10分も乗らずに着いて、え?だった。降りる時に、「あの方向だよ」と教えてもらった。グラッチェ。
少し歩くと、ドーム部がすぐに見えてきた。今日は火曜だから外観のみ。それでも全然構わない。貸切世界遺産。ラ・ロトンダはホワイトハウスのモデルと言われてる建物。世阿弥?の花鳥風月みたいな建築に関する本を残して、後々の建築家たちに大きな影響を与えたというパッラーディオ。1500年代に生きてた人がホワイトハウスの建築様式にまで影響を与えるって本当にスゴイ事だと思う。この話が気に入って、是非ともホンモノを見たいと思って今日来た。ってワケ。四方が完全な対称で、真ん中にドームを乗っけるって、サエてるデザイン。この建物が500年もここにあるとは思えない程、古さを感じさせない。ゆっくりと一周。名残惜しかったが、中心部に行く事にした。
バスチケ、90分有効と後で知って、無駄に往復分買ってしまった。バス停には2人既にいた。ってことは、もうすぐ来るのかな?時刻表チェックすると、あと15分くらいで来るっぽい。それにしても、今日は寒いぞ…。バスは定刻通り来ず、寒い中待ち続けて、やっと来た。残念90分以内で収まってる…。復路分要らなかった。
駅でバスを降りて、中心部へ。ローマ帝国の名残っぽい門の所に、この町が世界遺産になった理由のプレートがあった。パッラーディオの功績を讃える内容だった。門の下をくぐるとすぐにオシャレな店があった。中に入るとすぐに日本語が聞こえた「コレ、カワイー」女子大生か?ヘアーバンド迷ってた。って、このヴィチェンツァに来るって、渋くね?留学生かな?店内で温まって、インフォメーションへ向かった。小さい町で何より。
ヴィチェンツァカードを買って、周れるだけ周ろう。まずはインフォメーションの隣のオリンピコから。ここはパッラーディオ最後の作品との事。室内に古代ローマ劇場の小さい版が入ってる。舞台は半端ない遠近法を駆使した町並みのセット。ナニコレ!こういうのを1500年代に作っちゃうワケ?しばらく居ても飽きないくらいの不思議な空間だった。素敵すぎる!パッラーディオ。
昨日たまたまネットでオリンピコ調べてたら、ロビーに遣欧少年使節団のフレスコ画があるらしかった。どれ…?入場券チェックのお姉さんに聞いたら、何ソレ?という感じだった。でも、「ちょっと待ってて!」と、別の係のおばさんに聞いてくれた。「あぁ、ジャポネーゼね。アレよ!」と、舞台入口側の壁面の右から2枚目の絵を指差した。「ジャポネーゼと書いてあるわよ!」
ホントに?目を凝らしてよく見ると、本当に書いてあった!ネット情報によると、この劇場が完成した年に彼らは舞台を観たらしい。去年葡の教会で、彼らが聴いたというパイプオルガンと言い、彼らが来た場所に自分も来られたのは嬉しかった。今回の旅は印のヨガ修行も含めて3ヶ月。留学してたNZに次ぐ日本不在の長さ。彼らの訪欧は船旅でもっと長い時間だったけど、ひとり旅じゃなかったから精神的の大丈夫だったのかな…?伊の料理、当時何食べてたんだろう。米飯でなくても平気だったのかな…。フレスコ画のどの人が誰だったのかわからなかったけど、ジャポネーゼと読めただけで充分。
最初にこのフレスコ画の話を尋ねたお姉さんも、おばさんの話を聞いて「知らなかった!」と自分以上の興奮気味で、このロビーにいる誰よりも声がデカくなってたしね。良かったね。勉強になって。次に日本人が来たら教えてあげてね。係のおばさんにお礼を述べて、オリンピコを去った。
次は通りを挟んだ向かいのキエリカーティ宮へ。その前にランチ。腹減った。今回の宿の朝食は品数少ないもんで…。ハトが目ざとくおこぼれもらおうと足元にやって来た。ハト…。どこから見てるんだ?すぐ飛んで来やがって。後からスズメ2羽。サンドイッチの割と大きめのカケラが落ちた。勝ち取ったのはスズメのうちの1羽。小回り効くのが勝因か?ハトサイズのカケラだったのに。
ランチ終えて、キエリカーティ宮へ。現在は美術館として使われている。ここももちろんパッラーディオの作品。彫刻をたくさん配置とか、円柱を多く使うとか、キレイに残ったローマ帝国の作品っぽい。どうしてこう描いたの?と思った天井画。釘付けだった。布で覆う様な感じで描くとかできなかったのかな?人の頭上にアレは良いのでしょうか…?
次はチケットに含まれてた教会と博物館に行ってみた。どーでも良かったから、双方さーっと見て終了。
次に近いのが、ガッレリア・ディタリア美術館。ガイドブックで口コミ良い所。確かに中のストゥッコ装飾は素晴らしかった。展示してあるものを見るより、室内装飾を見に行ったって感じだった。
最後のヴィチェンツァカードの出番は、パッラーディオ博物館、彼自身が手がけた建物の中にあるとの事。展示物がある3階までの階段壁面に彼の生い立ちが細かく書かれてた。自分が彼の作品をローマっぽいと思ったのは、実際に彼はメンターと一緒にローマに赴いた事があるのが関係してるのではないかと思った。メンターに出会って、資金援助を受けたり勉強を教えてもらえたのは、彼の才能を見込んでの話だけど、見初められる運も持ってたんじゃないかな。と思った。生い立ちを知れたのは良かったが、展示はつまらなかった…。彼の作品の模型と、彼から影響を受けた都市づくり。ブラジリアもそうなんだ…。と思ったくらいで。
最後はパッラーディオの代表作と言われているバジリカ。ここは中に入れないから外観のみ体育館みたいな形。だけど、この建物が彼を有名にしたと言う。
ヴィチェンツァ、今日訪れた見学場所のスタッフはほぼ全員挨拶してくれて、お喋りがうるさくなくて、静かだった。
1日パッラーディオ建築を楽しんだ。早めに宿に戻ろうと駅に向かいつつ、ウインドウショッピング。そしてベネトンの大きめの店に吸い込まれた。ローマのいた時から目をつけてた2点。うち一点は見つからず(恐らく売切れ)。もう一点は他の地で見たどのベネトンよりも売れ残ってた(苦笑)。しかも全サイズ揃って残ってた。今までは50%引きだったのが、余程売れなかったのか70%引きになってた。計算機で日本円に換算すると2500円。悪くない。少なくとも2500円には見えない。入るかどうか分からなかったが、Sを試着。入って良かった(苦笑)。
毎日歩いてるけど、運動って感じの歩き方じゃないし。わ…。久しぶりのワンピ。毎日灰色の同じ服を12月から着てるからね…。白ワンピ。コレ買おう。日本に帰って春が来たら着たい。スーパーに寄って生ハムチェック。ここも1ユーロ生ハムない…。肉売り場を見ると、動物の表示に馬があった。馬刺し食いてぇ…。で、見つけたのが馬ハム。今回の宿の朝食はクロワッサン2個、オレンジジュース、コーヒーのみですぐ腹減るんだよね…。果物一式、ランチ食べてもすぐ消化されてしまう。
電車の運行情報を確認すると、自分が買ったチケットの電車は15分遅れ。同じ金額の1本前のに乗ろうと思って、待合室で早速馬ハム食べてみた。脂っぽさはなく、鉄分補給してる感じ。しょっぱくもなかったし。80gペロリ。どんだけ腹減ってたんだろ。
ヴィチェンツァのスーパーが思ったほど安くなかったから、ヴェローナに戻って昨日買い込んだスーパーへ。歩くが仕方ない。野菜スープ在庫切れ?でも手が届かない奥の方の冷蔵庫の棚のはありそう。自分が欲しいものかどうかはわからんが。ちょうど背が高めのスーパーのお兄さんがバックヤードに入ろうとしてたから、声掛けて取ってもらった。今日明日別々の味が良いからな…。1つは手に届く所にあったもの。もう一つはお兄さんに取ってもらった別メーカーの野菜スープ。この2つにしよう。ってか、ここ安いよなぁ。このスープ、フィレンツェより1ユーロ安いし。風邪治す為にも食べないと。
初日の夜に広場の屋台で試食させてもらった、パスタ生地の中に何か入ってて、おいしかったのを思い出して似たものを探す。減ってる商品は売れ筋って事だよね?それを一つ。冷凍食品売り場に移動。冷凍パスタはレンチンではなくm、火で調理しろみたいな事書いてある。レンチンできそうなのはラザニア系。いっか。これで。ホント、レストランで席料とサービス料支払いたくないから、スーパーの品物で構わない。ミラノの宿は1泊2食だから、食費浮くだろうし。マジで、ローマの宿も電子レンジくらい置いとけよ。
電子レンジがあるとかなり助かる。スープ1.99ユーロ、パスタ生地に詰物入ったもの、88セント、サラダパック1ユーロ。今日の夕飯浮いた分、ローマで1番気に入ったジェラート屋の支店が宿の近くにあるから、そこで食後のデザートにしよう。スープ食べた後の容器を再利用で、詰物のパスタ入れて熱湯注いで茹でる感じで。具は生ハムのイラストとともにプロシュートという単語。
なのに、なんだ?このマズさ…。こんなんが売れてるとは…。もはや伊人の味覚すら信じられない。2、3個食べて捨てた。3度目の食料廃棄。口直しのジェラート屋へ。コーンの中に今回はホワイトチョコのソース(この白いの何ソース?と聞いたら、店の姉ちゃん、カン違いしてこのソースをコーンに入れちゃったし)、ローマにいた時、2種×4回=8種類食べてしまったから、また同じの注文。ハチミツヨーグルトと松の実とキャラメル。トッピングのクリームを頼んだら、別料金かかるとの事。何?ローマ本店はそんなケチ臭い事言ってないぞ?もやもやした気持ちで食べたから、ローマにいた時ほど感動はなく。明日も来ようと思ったが、やめた。
宿に戻って、明日の電車チェックして寝た。
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