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ひとり旅日記モロッコへ7日目:2泊3日の砂漠ツアーに参加。世界遺産要塞村アイット・ベン・ハドゥにも立ち寄った

2019年12/30砂漠ツアー①

3am。気持ち悪くなって起きた。トイレに行くと、胃か腸かどこかわからないけど、今まで生きてて聞いた事無いような音を発してた。けっこう高音なキュ〜〜みたいな。下痢の時はゴロゴロするし。しばらく便座に座って出て来たのは通常の大便。まだ気持ち悪いのは治らない。正露丸飲んで横になる。一昨日のエッサウィラの海鮮が今頃?3日前だし…。ハマムでのお腹強いマッサージ?ミートボールタジン?何が原因かマジ不明。

6am起床。身支度してパッキング。朝食は7:15に運んできてくれた。シュクラン。砂漠ツアーピックアップ時間は7:00〜7:45との事だけど、今この日記書いてる時点で8:10。ホントに来るのか?不安になって代理店のオマールさんにLINEしたら、すぐ連絡来て、「あと10分して来なかったら教えてください」のやりとりが8:45。それから5分後のやっと来たピックアップ。予告時間の大幅なズレ…。オマールさんにやっと来たと再度LINEして出発。

小型バス18人乗りで、自分のソフトキャリーは問題なく積めた。乗り込むとアジアンばっか。ってか、ほぼ日本人?ひとり参加の美人な日本人女性の隣の座った。走り出して1時間しないうちに、タイ人っぽい男子がトイレに行きたいとドライバーに申し出てた。もう少し走らないとトイレはないとの事だった。しばらくして、同じ彼がトイレの催促。それから少ししてトイレ休憩。彼は間に合ったらしい。

次のトイレ休憩が不明だから、念の為自分も済ませた。20分休憩との事で、外は寒いから美人と一緒に暖炉にメッチャ近づいて暖を取った。この休憩時間中に、タイ人と思ってた彼は日本人で友人同士でこの砂漠ツアー参加と判明。美人以外の3人もそれぞれひとり参加との事で、日本人は計7人。美人以外はオマールさんのサイトで砂漠ツアー申し込んだとの事。

自分が9月に日本でオマールさんに会った話したら、みんなビビってた。自分も会う必要性を感じなかったが、「オマールさんが別のビジネスで日本に来てるとの事で申し出があって、特に断る理由もなかったから会ったんだよね〜」砂漠キャンプの写真を色々見せてもらったり、日本人向けの雑貨輸出で、ネット販売のオフィスを船橋にいる友人に委託してる話とか、オマールさんはなかなか面白い人だった。と伝えた。

小型バスに戻り、バスはどんどん山道を進んでく。これから通るアトラス山脈の2060mポイントで写真ストップとの事。ドライバーが、今年は暖冬で雪が少ないと言ってた。オマールさんも、雪が積もり過ぎてたら、ツアー催行が難しいと言ってたから、雪が少なくて交通障害になってない事には安心した。写真ポイントで少し停車。標高が高いから寒かった。モロッコって、朝の冷え込みが午前中いっぱい続く気がする。

12:30pmに昼休憩。自分はサンドイッチ弁当作って来たから、みなさんとは離れてアトラス山脈を眺めながらピクニック。アトラス山脈って、全長7000kmあって、1番高い山に行くのにもかなり遠いらしい。サンドイッチを食べ終わり、同じくピクニックしてたカップルに話しかけてみた。彼女はカナダ人で彼はアイルランド人。カナダで知り合って、彼が帰国したから再会しがてらモロッコ旅行との事。エッサウィラでサーフィンするとの事で、彼女もサーフィンやるのか聞いたら、彼がやりたいからとの事。彼がトイレから戻って来て、今度は彼女が席を立った。彼が「ラグビーワールドカップで、日本は良くやった。オレの国を負かしたもんな」と言った。自分は大会期間中に別の仕事で寄ったホテルに南ア選手がたまたまいて、デカくてビビった話した。更に、来年はクソ暑い夏にオリンピックがあるけど、選手と応援に来る外国からの応援のみなさんが心配。と言うと、「来年はそんな時期に東京でオリンピックやるのか!」と反応してた。時間になったからバスに戻った。

1時間くらい走った所で、この旅3ヶ所目の世界遺産要塞村アイット・ベン・ハドゥ着。ベルベル人ガイド男性が始めに入場料かかる旨説明し、ツアー開始。見晴らし台からアイット・ベン・ハドゥ全景写真。そこに行く途中で絨毯が干してあった。マラケシュでは見かけなかったエメラルドグリーンっぽい色が素敵だった。ガイドが絨毯の面白い話をしてくれた。女性が結婚するのに、まだ見ぬ未来の夫に向けて、「私はこういう性格で、好きな食べ物は…好きなことは…」と自分のプロフィールを絨毯に織り込むのだという。文字ではなく、モチーフで表すとの事。もしその男性がその絨毯のメッセージを読んで気に入ったら成婚。ダメだったら絨毯は送り返されるとの事。

川を渡る手前で一旦立ち止まり、ガイドからの説明。世界遺産に登録されたけど、ユネスコは昔からの生活様式を続ける事を条件に、新市街とアイット・ベン・ハドゥを繋ぐ橋を掛ける事を認めたとの事。この川は今は小川の様だけど、通常冬の間は水位は2〜2.5m上がるとの事。電気は通ってないし、目の前の川には塩分が含まれてて、45km離れた所から給水されているかなり厳しい環境でこの世界遺産に住むのは大変ってな事で、現在は10家族のベルベル人が住んでるとの事。アイット・ベン・ハドゥ入口に門があるのは、これはオリジナルではないけど、インディージョーンズの撮影時に作製したものを、ベルベル人が残して欲しいとの要望で、アイット・ベン・ハドゥと同じ材料で作って残したとの事。

説明が終わって、小川を渡って、いよいよ入場。日干しレンガが作り立てで干されてる物を初めて見たかも。少し進んだ所で、資料がある所に入った。どれだけの映画の舞台になったかの説明だった。自分が観たことあるのって、ハムナプトラとインディージョーンズくらいかな…。知ってるタイトルでは、グラディエーター、ゲームオブスローンズ、バベルかな。

ベルベル人の暮らしはそこまで豊かではないから、映画撮影となると、ちゃんと契約してエキストラ出演やら大道具やら小道具やらを作ったりするとの事。映画撮影の話の他、たった3色で表現する絵のデモンストレーションもしてくれた。青はインディゴから、茶色はお茶に砂糖を入れてたもの、黄色はサフランから。描いた絵を火で炙ると、立体感や奥行きの表現に変わる。しかしながら誰も買わず…。

外に出て、更に上へ。ガイドが10分フリータイムをくれるとの事で、てっぺん目指すも、冬なのにここ観光客多い…。特にてっぺんの人口密度ヤバかった。てっぺんからはただ新市街が見えるだけで大したことなく。一周してすぐ戻った。全員集合して、次に連れていかれたのはベルベル人の絨毯工房。冷めたミントティーをご馳走になり、絨毯が次々と出されるが、誰もキョーミなく…。

戻りは、ユネスコが許した橋を渡った。欧米人カップルがキャメルライドに備えて、スカーフ買いたいとの事で彼女が巻き方のモデルになった。可愛かった。ガイドがインディゴと化学物質で染めた物の色落ちの仕方を見せるのに、生地を唾で濡らして見せた事に日本人一同ドン引き。デモ終了後に店の兄ちゃんがその生地を速攻捨ててたのには皆苦笑。そして日本人は誰ひとりスカーフ買わず。ガイドに入場料兼チップを1人30DHずつ支払ってサヨナラ。ここから一度だけトイレ休憩取って、ツアー1泊目の宿に到着。もう真っ暗。夜空の星はたくさん煌めいてた。

チェックイン後、夕食は20:30〜との事で、明日と明後日の分のサンドイッチ弁当を準備したら時間になった。20:30に着席してても実際出て来たのは21時過ぎ…。そしてスープは冷めててガッカリ。大皿で出て来たのは野菜のクスクスとチキンの煮込み。クスクスの野菜が大きめにカットされてて、おいしかった。チキンはドラムスティックの部分をもらった。そこまでおいしいというよりは、味は至ってフツーだった。

部屋に戻ったら22時。部屋寒いし、暖房ないから足だけ熱湯シャワー浴びて寝た。ってか、この部屋、すんげぇ安ぃ芳香剤のニオイで頭痛くなった。


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