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ひとり旅日記北欧周辺へ35日目:人生初スペイン。始まりはサグラダファミリアから。

2017年2/2バルセロナ1日目。

結局、サグラダファミリアはiPadからでは塔を上るチケット購入がバグってしまい、入場のみのチケット購入となってしまった。仕方ない。9:15~の予約だから歩いて迷ったりするのはヤだし、8:30には宿を出た。ってか徒歩圏内で良かった。バルセロナの道は碁盤の目の造りでわかりやすい。

急に姿を見せたサグラダファミリアに、おォ!と感嘆の声。よく目にする姿が目の前にあるってのはやはり驚きだし、予め知ってる建物は実際の大きさと細部が視界に入ると感動に変わる。やっぱスゴイぞ!モノホンは!!ガウディ先生の「自然の中に、すべての教科書がある」の名言が印象的で、自分は勝手にガウディ先生と呼んでる(笑)。

予約時間まで余裕があるから外周を一周。生誕のファサードと受難のファサードは有名で、サグラダファミリアと言えば…でなんとなく思い描けるかも知れないけど、せっかくだから未完の側面を写真に収めた。今後こっち側はどの様に仕上がってくんだろう。

そして入場時間。ガウディが生前手掛けてた生誕のファサードが入口。鉄扉の細部に、先生が敬愛した自然が溢れていた。てんとう虫、だんご虫、カマキリ、ミミズ…。こんな扉見たことないし、先生以外この小さな生き物たちを扉に配置しようとは思わなかっただろう。

いよいよ中へ。え?こんなモンなの??意外とあっさりシンプルな造りで拍子抜け(苦笑)。外観の感動とのギャップ…。となると同じく聖堂と名のつく世界遺産、アーヘン大聖堂とはやっぱ違うな…。内装の感動の度合いで言わせてもらうと。サグラダファミリアは外観だけで充分かも。29ユーロ出して塔に登らなくて正解かも(←軽く負け惜しみ入ってるが)。

宿でもらった地図に気になるジェラード屋が載ってた。サグラダファミリアの近く…。って外周一周してそれっぽいお店は1件。でも看板出てないし…。お店の女性らしき人に地図見せて、「ここですか?」と尋ねたら、ビンゴ!バルセロナは2月でこんなに暖かいとは。日本の4月下旬並み。ジェラード迷って、チーズケーキのカップにしてみた。2.4ユーロ。わーい!この旅初のジェラード♪まずはひとくち。うんめェ!シビレたね。お店の女性に「おいしーい!」と伝えた。地図情報をよく読むと、ジェラードの国際的な賞を取ったこともあるとか。でも、混んでない。穴場過ぎ!「スペイン伝統的朝食もマスト」とも書いてあって、バルセロナ滞在中次いつ来られるかわからないから、それも注文してみた。チュロスとホットチョコ。

チュロス、中学生の頃ハマってたよね…。当時はTDLか、ちび天でしか味わえなかった貴重なお菓子。あまりにハマってたから、おかんが生協で扱いがあると注文してくれたよな…。ありがとう。品物が出て来るまで、チュロスにまつわる思い出に浸ってた。今じゃ業務スーパーでも手に入るようになったチュロス。

出て来ました。揚げたてチュロス。こんなにザラメかかってるモンなの?どんだけ激甘よ??それをホットチョコにつけながら食べんの?恐る恐るひと口…。あぁ!目の前はスイーツパラダイス。世界がファンタジーに変わった。何?このちょうど良い甘さは!答えは、ホットチョコがかなりビターだったから。これまでドイツやオーストリアで飲んできた甘い濃厚ホットチョコとは別口の、ビターで大人なホットチョコ。だからこんなにザラメブッかかってんだ。計算され尽され済なワケね。マジウマくて、ペロリ。幸せなひと時だった。お店のお姉さん達に、「ホント美味しかった!」と伝えてグラシアス!

次はワリと近い距離のサンパウロ病院。ここも世界遺産。元病院だけど、こんなに病院っぽくない病院ってあるんだね…。患者に美しい院内で、少しでも苦痛が和らぐ様にと建てられたかどうかは知らないが、心穏やかになれる様な室内の彩り。天井にあんなにかわいいピンク使うなんて、ニクイね。他の建物もTDLか?と思うほど可愛かった。眩しい太陽と暖かい地域特有の植物が植えてあって、ホント地中海性気候って感じだった。中学生の時の地理で習った時、地中海性気候は冬も温暖とだけハッキリ覚えてて、住むにはイイとこじゃん!と浅はかながら勝手にイメージしてた。で、冬に来てみてコート要らない事に、習った通り、冬温暖を実感した。ここバルセロナも寒波の影響あったのかな?

デジカメ充電切れたから一度宿に戻ろうと思った。2段ベッドの上はメンドーだから、昨日リクエストした通りに下の段に移動しとこう。で、宿に戻る途中で市場があった。確か宿に電子レンジあった。ここで何か買ってレンチンできんじゃん!白身魚の煮込みムール貝付き6ユーロ。レンチンしてみた。ウマイ!南仏では食べたいタイミングで食べてみたいものに出会うのが難しかったが、西は大丈夫そう。腹ごしらえして、ベッド移動して充電池持って出直した。

テキトーに気になる建物写真撮りながら歩いてたらオシャレ雑貨店発見。ミシンが店内にあったからきっとお店の品物は手作りなんだろうな…。と思いつつ1つかわいいリュックを見つけてしまった。やべぇ。もう荷物これ以上増やしたくないんだよね…とかなんとか、ホントしつこく悩んだ。中の詰め物全部取り除いて畳んだら持ち帰れないかな…。と思って中もチェック。そして中の仕上げが甘くてちゃんと縫われてないのを発見。一気に覚めた。マイミー。60ユーロでこの仕事はねーよ。「私が作ったの♪」と言うお店の女の子に「日曜までの滞在だからよく考えるね~云々」言って店を出た。ゴメン。嘘で。

ガウディ先生初期の作品の建築を見に行ったが、残念。全面修復中…。隙間じゃらわずかに見える、先生が愛した植物のモチーフをかろうじて写真撮れた。

建物の真ん中にスッとある出窓とか、端にある出窓が好きで、思うがままに写真撮りまくって、気付いたら大通りに来てた。このまま歩いてみよう。と、変わった建物が見えてきた。入口のお姉さんに聞いたら、ラ・パルドラと言ってる。地図ではカサ・ミラ。ここもガウディ先生の作品。入場料18ユーロ。先生は自然だけでなく、幾何学にも通じていて、その実験の一部が展示されてた。鎖を色んな長さで放射状にしたものを逆さに吊るして鏡に写すとそれがアーチ状になって建築に応用できるってもの。そしてそれが実践された建物の中に今いるっていう現実。先生!スゴイッス。

トイレ済ませて宿に戻ろうと、トイレに入ろうとしたら、「掃除したから入れない」と。え?このやりとり見てた英語圏のおじさんが、「18:30閉館前10分もあるじゃないか。18ユーロも取ってて、おかしくないか?」と自分に変わって抗議してくれたが、通じず。確かに。掃除ってフツー客が帰ったら後の作業じゃね?

日も暮れて来たから、スーパーで滞在日数分の朝食用みかん、バナナ、ヨーグルト、食パン、ミニトマトと今から食べる用の野菜サラダパック買って、宿主催のパエリアナイトサングリア付き8pm~に参加する旨receptionに申し出た。

昨日野菜食べてないから、パエリアの前にサラダパック食べた。そして8pmに1階のバーへ。他の人たちまだ来てない。ってか自分含めて3人か…。と、さっきエレベーター一緒だった酔っ払いエーゴ圏ジジィがやらかしたよ。ビールグラスと皿割っちゃって。自分がバーで働いてたら迷惑だから退場宣告するけどね。他のおっさんたちから「オマエ掃除しろ」とか言われたのに、「なんでオレが?」とすっとボケて。救えない。

残りの2人は8:15pmに来た。そしてパエリアも来たが、3人でこんだけ?って量だった。2人は男女友人関係でベネズエラ人。自分、南米の人に初めて出会った。ここは西だから西語圏からの人たちが来るのも当然か…。南米にはとうもろこし3000種類もあるって教えてくれた。彼女は来月から大学でPhdコースだって。その前はドバイのレストランで働いてたって。13歳の妹はなぜか日本にハマって、PCでアニメ描いたり独学で日本語勉強始めたとか。

ベネズエラは政治的情勢と食糧事情が悪いから、自国にいるよりも、海外にいた方が良いと言ってた。ドバイで2年間ほぼエーゴで過ごしたから、今思いっきり西語話せるのが嬉しいと言ってた。南米のトロピカルな寿司の話が面白かった。巻き寿司に天ぷらとマンゴーでわさびマヨネーズだって!フュージョンだけど、南米的でオイシイんだって。タイのもち米とマンゴーにコンデンスミルクもアリだからオイシイと思う(笑)。

彼の方は彼女より2ヶ月先に来てて、建築家らしい。「図面書くの?」と聞いたら、「いつもだよ!」と言ってた。ガウディ作品はお金出して全部見たとのこと。「建築物は面白いよね~」と自分が今日撮ったほぼ建物の写真見せた。彼はガウディ先生の幾何学の実験の写真を彼女に説明してた。

いつの間にか彼女が地図を持って来て、明日行く所の話が始まった。「午後一緒にティビダボとグエル公園に行こう!106号室だから12:30-13:00頃にreception前で待ち合わせね!」ということに決めて別れた。22:30になってた。サングリアで自分真っ赤だよ。パエリア、味まぁまぁだった。量欲しかった。

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