ひとり旅日記ギリシャとイタリアへ43日目:警察→移民局→世界遺産シエナへ
2018年2/12 シエナ
よく寝られず、5時半amに目が覚めてメールチェック。やっぱりケーサツ行かないとダメか…。朝食後、まずは駅の窓口に行って電車のチケットをスられたことを、その際のクレジットカードのレシートを見せながら説明したら、「再発行には原本ないとできない」と物理的に不可能な事を言われて、買い直し。指定席のチケットだったから再発行できないまでも、この金額のチケットの払い戻しして現金獲得するであろうあの女を阻止する為に、この情報共有とかないのかね?警察が駅の中にあるとの事で、行って被害報告。
海外の警察に行くのも、この被害届書くのもブダペストに続いて2回目。PPT見せたら、「いつ伊に来たんだ?」入国審査終わってから、いちいちスタンプの確認してなかったけど、暇な時パラッとめくって気のせいと思ってたのが、気のせいじゃなかったんだ…。インド出国スタンプの後、アテネ、1/10にローマに来たと伝えると、同じユーロ圏のアテネ入国スタンプがなかったばっかりに、警察のおじさんに「このあと移民局行きなさい」と言われた。何?この流れは??
全ての旅程を終えたら、一刻も早く日本に帰りたいから、この国の空港出る時に足止めされても困るから、言われた通りに移民局へ向かった。宿の近くだった。目にした光景はズッコケそうな位の行列。冗談ぢゃない!今日1日をこんなんで終わらせてなるもんか︎!列の最前列にいたケーサツ官に事情を話すと、「エーゴ分からん」と。思わず日本語で、「ケーサツ官なのにエーゴ話せないの?」と言ってしまった。「とりあえず窓口の奴と話せ」と。若めのケーサツ官、コイツもエーゴ話せず。ホントに何なの?
この国にキレかけた所に救いの手が。”May I help you?”の天の声。「どうしてエーゴ話せるんですか?」「海外からの交換留学生のビザの手続きで、大学生をここまで案内しに来たのよ」と言う女性。エーゴで事情を説明すると、通訳してケーサツ官に伝えてくれた。でも、ケーサツ官がゴチャゴチャなんか言ってたから、「こんな事になってるの、自分のせいじゃねーし💢」と建物の中に響き渡る、自分のイケてるエーゴ(苦笑)。
彼女がここの部分を訳したかどうかは不明だが、行列をスキップして並べる事になった。彼女にお礼と、伊で本当に出番ないサンキュースイーツをいくつか渡そうとすると、謙虚に「ひとつでいいわ」と。ウソだけど、「もう日本に帰るから、自分がこれ持ってても仕方ないからもらってください!」と差し上げた。彼女は仕事を終えて移民局を出る時に、サンキュースイーツに対するお礼をまたしてくれた。むしろ自分の方がありがとう。こういう天からの遣いの様な人がこの国にもいたんだ。救われた。
やっと自分の番が来て(30分待った)、なぜここに来たのかの訳を話すと、「今更なにもできない」え?「3ヶ月以内の滞在なら問題ない。各宿泊施設があなたが泊まった記録を残してるから大丈夫」と。「はぁ…」対応時間2分。何だ?この結末は!
一度宿に戻って、気を取り直して、身支度し直して出直す事にした。朝から濃かった…。そう思うとともに、起きた事がアリエナくて笑えた。笑えるうちはまだ大丈夫。仕切り直して世界遺産シエナへ。
今日は雨だよ。ま、現地着いたら止むだろうけど。10:40発のバスに乗れた。12時前に現地に着くも、雨はかなり降っている。ブーツに履き替えて正解だった。中世の町並み。なかなか渋い色の建物。そしてオシャレなお店が並んでる。インフォメーションが閉まる前に情報収集。地図と町の見所パンフをもらって、向かいの大聖堂、ドゥオモへ。
しましまの塔。雨だから人がいない瞬間の写真も撮れた。中に入って見てみたい図書館。窓口でチケットを買って入場。豪華な床の装飾。これは初めて見た。西のメスキータを思い出させる、しましまのアーチ。飾りに使われてるたぶんエライ人たちの頭像。何人分だろう…?図書館は色褪せていない天井と壁画のフラスコ画。これで2ユーロの入場料は安い。
外に出ると日差しが。雨は止んでた。次は市立美術館。カンポ広場にある。着いてみると、カンポ広場、素敵なんですけど!さすが「世界で最も美しい広場」マンジャの塔へは天気が悪い為、上れないとの貼紙。美術館のみ。それでも全然良い。
シエナ派は繊細な絵との事だけど、自分にはよくわからず。当時の良い政治と悪い政治を描いていた「平和の間」のフラスコ画の壁画がちょっと面白かった。テラスの様な所に出たら、座れる所があったからここで久々に手作りサンドイッチ。雨はすっかり止んでいた。ランチが終わる頃には強い日差しと青空。写真チャンス!カンポ広場を色んな角度から撮った。
早めににフィレンツェに戻ろうとバスターミナルに向かおうとしたらまた雨。途中、シエナで有名だというお菓子屋に入った。ひとつ買ったのを開けて食べてみたら、食感も良くて甘さもちょうどだったから、お店に戻ってもう一箱お土産に買った。お店の人に、ガイドブックに載ってるジェラート屋を教えてもらって行ってみた。2種類の味を選ぶと大きなカップになると言われたが、今は冬で外は寒いからそんなに量を食べられないと言って、小さいカップに2種盛りにしてもらった。ティラミスとパンナコッタ味。ローマ以来の久々においしいジェラートだった。バスターミナルに余裕を持って到着し、フィレンツェに戻った。
フィレンツェに着くと、ビミョーな時間帯だったが、ドゥオモ共通チケットを無駄にしたくないから、鐘楼に上る事にした。20分くらい並んだ。今日は朝から並ぶ場面多いな(苦笑)。自分の前に日本人女子大生。本場でカバンと財布買うのを悩んでるという会話。「23000円のカバンは安い」と関西弁。え?その金額安いんだ?自分そんな値段のカバン買ったことないし、安いとも思わない…。「財布もどうしよう〜」「社会人になってからでも良いかな〜」「女子アナに人気の財布だって〜」いずれにせよ、女子大生の卒業旅行の方が羽振りイイな…。
上るにつれて狭くなって行く鐘楼の階段。18時の鐘を真近で聴けると思ったら、鐘は取り外されてたし(苦笑)。写真は夜景。フィレンツェ一望の明るい時間の写真は明日までお預け。
夕飯。どうしてもスーパーで見かけたタルタルが気になって、にんにく1個と合わせて買った。宿の食堂の一角でにんにく2かけをすりおろして、納豆のタレを混ぜて食べてみる。ウマイ…。恐らく添加物まみれのタルタルだろうが、1回くらい致し方ない。
部屋に戻ると、新しい女子がいた。中国人だけど、日本語がとっても上手。ここには1泊のみとの事。名前はKさん。「Kさん、本当に日本語上手だね〜。自分は20年前にひと月重慶の大学で中国語勉強したけど、全然成長しないレベルだよ〜(苦笑)」彼女の顔が険しくなった。ヤバッ。なんか変な事言ったっけ?険しい顔のまま、「今いくつですか?」「あと2ヶ月で40になるよ…」「22歳じゃないんですか?」でズッコケた。22ってどこから出てきた?Kさんは去年大学を卒業して、まだ社会人1年生。上海で日系企業に勤めてるが、日本語使う機会はそんなにないらしい。
しばらく話していると、また新しいメンバー2人がやってきた。彼女らはアルゼンチン出身。イスラエルにグループで旅行して、そこから先はみんなバラバラでそれぞれ旅行しているとの事。「ヨーロッパ旅行で調子悪くなってサイアク」とひとりが言うから、「自分も同じ様な症状で日本の薬が効かなかったよ」とかなんとか色々話して、伊の外食事情の話になった。良かった自分だけが高いだの、マズイだのなんだの言ってる訳じゃないんだ。2人は2泊との事。自分の8泊、長いな…。