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ひとり旅日記モロッコへ10日目:世界遺産フェズの旧市街徒歩観光

2020年1/2フェズ

朝食は7時〜との事だったが、1階の朝食会場に行くとそこは暗く、給仕のおばさんのお祈りの時間だった。電気が点いたら、朝食の提供は早かった。片面しか焼いてない表面ぶつぶつのパンケーキ、チョコが気持ち入ったチョコクロ、そしてフランスパン。ジャム、バター、オリーブ、人工オレンジジュースにヨーグルト。

フェズ観光に割けるのは今日だけ。そして朝イチでバスチケと鉄道のチケットを買わないと。この宿を中心としたら。バスターミナルと駅は真逆。まずはバスターミナルへ。途中の道路は工事中でアスファルトが剥がされてて砂利道。この道でキャリー転がすのか…。緩い坂道上ってバスターミナル着。キャリー運ぶならやっぱ早く宿出ないとな。砂漠ツアーのメンバーは今日シャウエンか…。ネットでバスチケ買えたと言ってたが、自分は何回やっても購入画面にたどり着けなかったから、現地バスターミナルで直接購入しなきゃならず。1/5シャウエン行き買えた。ダメ元でシャウエン→カサブランカも買えるか聞いたら、買えるとの事だった。これで心配してた移動問題解決。

バスチケ購入後に駅へ。宿の前の通りを過ぎて、今までと逆方向へ。通りがヨーロッパを思わせる大通りに出た。道幅広くて、道路の真ん中は公園になってて噴水もあった。大通りを横切り、駅を目指す。綺麗なモスクの前を通って左折すると駅が正面に見えた。駅に向かってると海鮮レストランがあった。フェズにいる間に絶対行こう。もう駅は目の前。

そういや昨日タクシー一緒だった男性は、ホテルでシャワーだけ浴びて、シャウエン行きの夜行列車に乗ると言ってた。泊まってないってことじゃんね。ハードだな…。シャウエン着4amって事で、シャウエンの宿も、泊まらないのに朝食だけの為に予約して、午後には次の都市に移動と言ってた。ハードな行程!

駅で明日のメクネス行きの往復チケット購入。バスターミナルも駅もクレジットカード使えないのは痛かった。当面の移動手段を確保できたから、いよいよ世界遺産フェズの旧市街へ。新市街から歩いた。自分と逆方向に歩いてる人はたくさんいたけど、同じ方向に向かってる人はいなかった。縮尺がわからないけど、感覚では3kmくらい歩いた気がする。

やっと旧市街を囲む城壁が見えてきて、壁の中の世界へ。ブー・ジュルード門を目指す。青と緑の美しいタイルの門。ここを通り過ぎて、博物館まで進んだが、ガイドブック情報の通り、工事中で閉鎖されてた。門まで戻って、門の中へ。サボテンの実を売ってるおじさんがいたから、1つ頼んだ。皮を向いてくれた実を食べてみると、種がいっぱい。実は梨みたいな味。種に困ってたら、おじさんが「飲み込め」とジェスチャー。そういうもんなんだ。効能が書いてあった資料があった。へぇ〜アンチエイジングなんだ!地元ガイドを雇ってた欧米人カップルがやって来た。女性に資料を指さしたら、やはりアンチエイジングに反応したから笑った。中国系カップルも来た。みんな1個だけ買ってた。

旧市街散策を始めようにも、腹減った。予め調べといたレストランへ。誰もいない…。開いてるかどうか聞いたら、「席は好きな所へ」と案内されて、階段上って上の方の席にした。噂の魚のタジンとミントティーを注文。付け合わせに、今が旬だというほうれん草のソテーとオリーブが出てきた。パンはふすま粉が入ってて、味があった。

よほど腹が減ってたんだろう。パンを一気に3個食べてしまった。ミントティーはティーポットで出てくると思ったら、デッカイグラスに入って出て来た。砂糖を1袋入れたらちょうど良い味になった。そして出てきた魚のタジン。魚は白身魚で大きめの野菜もおいしかったし、薄味の味付けでホント美味しかった。改めて、予めレストランを調べるのはとても大事な作業だと思った。残ったソースをパンにつけて、キレイに食べ終わった。まさかパンを5個も食べるとは…。

満たされたから、改めてフェズ旧市街観光スタート。まずはブー・イナニア・マドラサから。西人団体のひとりから「団体チケット10枚買ったうちの余りの1枚いらない?」と申し出てくれた。入場料が20DH→15DH。グラシアス!有難い。ここは14Cのイスラム教神学校。木彫りの彫刻が素晴らしかった。上の階には個室があって、窓が開け放たれた所から顔を出してみると、その彫刻をより近くで見られて、細かい彫りに圧倒された。

続いて、別に入りたいリストに入ってなかったが、吸い寄せられたネジャーリン工芸博物館へ。ここでアルガンの木のスゴさを知ることとなった。解説を読むと、アルガンの木も世界遺産の文化遺産として登録されているとの事。常緑樹で、150〜200年の寿命。アガディールとエッサウィラで特に育っていて、雨が少なくても根が深く張って水を吸い上げる力強い木との事。他にも楽器に展示やコーランを暗記する為に使われた木片などが興味深かった。

ここを出て、スークの通りに出て進んで行くと、下り坂になっていた。進み切った所は三角形の広場。鍋職人が鍋を叩いて作っている音が響き渡ってる。この広場付近にフェズ名物のタンネリ・ショワラに行ける。見学には高い所でないと見えない。見学無料と書かれた入口から階段を上って案内されたが、タンネリが遠くてよく見えない。すぐに店を出て、次の見学場所へ。無料と看板出しときながら、案内役が「チップ頼むね」と言ってくる。何が見学無料なんだか。

ここは店内の物凄い量のあらゆる革製品が所狭しと並べられてた。バルコニーみたいな所に出た。ここからは職人達がよく見えて、写真ポイントとして良い。皮と染料のニオイがツライ人用にミントの葉っぱが置いてあった。自分はそんなにニオイは気にならなかったが、ミントの葉を揉んで鼻に当てがりながら見学してる観光客もいた。気が済んで去ろうとしたら、印系家族とカチ会ってしまい、そのままゾロゾロ出て行く事になった。チップ云々ホザいてた奴もおらず、さっさと店を出る事に成功。

最後はフェズ川(って言っても、小川?ドブ川??)を越えた所にある、アンダルースモスクへ。イスラム教徒ではないから、入場不可。外観のみ写真を撮った。近くに露店の文具屋があったから赤ペンを買おうと思ったが、書き味はタイの30円のペンに劣る。ちなみに、1.5DHだったから20円くらい。惜しい。試し書きさせてくれたお礼にお店のお兄さんに飴あげた。

さ、もう戻ろう。フェズの見たい所は全部見た。三角のサファリーン広場まではすいすいと戻れたが、そっからカラウィンモスク沿に戻らならなかったのをすっかり忘れてしまったが故に、見覚えのない所に紛れてしまい、軽くパニック。道が入り組んでて自分が今どこにいるのかわからない。三角広場からそんなに離れてないハズ。もう一度元に戻ろう。えっと、そうだ。モスクの壁沿いに歩いたじゃん。見覚えある、インパクト大のマネキンの頭だけが横たわってる店もあった。よし。このまま。入場観光した、アッタリーン・マドラサがあった。ここを曲がればあとは門までずっと真っ直ぐ。なんとか始まりの場所まで戻れた。フェズもマラケシュも迷路と呼ばれる理由を身を以て体験した。

昨日砂漠ツアーのバスから見たカルフールを目指した。ってか、今日は間違いなく10km歩いた自信ある。旧市街からカルフールが入ってるモールまで2.5km。ひたすら歩いた。どんなモールでモロッコの人たちが買い物してるのかを知る為に、店を片っ端から入っていった。ガイドブックに載ってた、モロッコのファストファッションもあったが、店が小さい上にイマイチ過ぎた…。

アクセサリーショップ?と思った所で気になる羽織物を見つけてしまった。一晩考えよう。フードコートで、明日のごはんの候補を定め、最後にやっとカルフールへ。日が暮れそうだったから、予めリストアップしたものだけをカゴに入れてく。急に悪寒がし出した。なんとなくヤバイ気がする。早く宿に戻ろう。ゆで卵を作って、みそ汁にブッ込んで、買った塩をたっぷり浴槽に入れて、ゆっくり浸かって早く寝た。


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