年末調整と確定申告
はじめに
皆様こんにちは。
少しずつ夜に冷えるなぁと感じるようになったかなと思いますが、日中はそこまで寒くなくて昼夜の寒暖差で体調を崩される方が多いような。
お体にご留意いただきたいなと思います。
さてさて、そろそろ企業にお勤めの方には年末調整用の各種申請書類が配られたりしてるのかなぁと思いますが、Vtuberさんの中にも主たる収入を得る算段として、正社員としてだったり、バイト・パートや派遣として働かれている方もいらっしゃることでしょう。
そうした方たちは漏れなく【年末調整】をする形になりますが、VTuberというのは基本的に【個人事業主】でもありますので、【年末調整】をした後に会社から手渡される(郵送される)「源泉徴収票」と合わせて【確定申告】をする形になると思います。
という訳で、そろそろ本編に入っていこうかなと。
それではどうぞ!
※文中に「サラリーマン」という単語が出てきますが、通例として使用しているので、男性女性等の性別の有無に関わらず、一般的な用語として使用しておりますので、差別的な意味合いはございませんので、予めご了承下さいますようお願い申し上げます。
年末調整とは?
まずもって年末調整とはなんぞや?
お固い話に関しては、↓の国税庁のサイトをご覧下さい。
簡単に言うと、「サラリーマンの確定申告」と昔から言われてまして、お勤めをされてる方の1年間の収入と、それに伴う給与所得控除(年間の給与額に対して、これだけ必要経費ですよねと考えられる分について、控除しますよってやつ)や、その他の所得税を計算するにあたって控除されるものを記載・計算して、最終的にその方の収めるべき「所得税」がいくらなのかを計算するものとなります。
基本的には毎月「源泉所得税」として給与から引かれてる部分があるかと思いますが、それは月々の給与額に対する見込みで計算されているため、上記の所得控除などをすると多めに納めてる形がほとんどになります。(そうじゃない場合もありますけど)
そうする事で、余分に納めた分を現金等で本人に還付する(返す)のか、それとも次月の給与支給時に引かれる源泉所得税に充当(補填)するのかとかを決めて手続きをします。(もし本来納めるべき所得税に足りない場合は、上記とは逆に本人から現金等でもらうのか、翌月にその分も合わせて差し引くのかという形を取ります)
働いている方は労働の対価として給与等を支給されているわけですが、正社員・パート・アルバイト・派遣等の区分無く、基本的には勤めている企業等から発行されるのが「源泉徴収票」になります。
「源泉徴収票」というのは、企業が社員分をとりまとめて所在地の市区町村へと提出をし、各社員が年間にどれだけ収入があったかなどを報告する形になります。
それを元に市区町村では住民税を計算している形です。
所得税の確定申告とは?
通常、【確定申告】とは言ってはいますが、正確に言うと「所得税の確定申告」になります。
昨今話題のインボイスというのは消費税に関するものですが、この消費税にも確定申告というのがあります。
しかしながら、一般的にはインボイス前であると消費税の確定申告は関係がなかったこともあり、【確定申告】と言えば所得税のものを指していました。
所得税の確定申告については↓をご覧下さい。
それじゃあ、その【確定申告】をする人ってどんな人?
となりますが、大まかに言うと、「勤め先が複数あって、それぞれから収入を得ている人」や「個人事業主などの年末調整をしていない人」、「勤め先は1つだが、医療費控除などを受ける人」なんかが基本的には【確定申告】をする方になると思います。(上記以外の条件に当てはまる場合もありますが、ここでは省かせていただきます)
↓こちらは私が以前書いた記事ですが、こちらも合わせてお読みいただけるとよろしいかなと思います。
とまぁ、ようするに、前述の【年末調整】が「サラリーマンのための確定申告」と言っているように、【確定申告】とは個人事業主等の方の1年間の所得等を計算して、その人が本来納めるべき所得税額を計算するためのもので、それに基づいて所得税を納付するという感じです。
住民税の申告について
数行前に出した私の過去記事にもありますが、所得税や消費税とはまた異なる【住民税】というのが収入を得ている場合には関係がしてきます。
通常は「年末調整」や「確定申告」をする事で住民税に関しても申告がされる形になっていますので、通常であれば手続きは一切不要になります。
しかしながら、VTuberさんなどで多いですけど、日々の生活の糧となる基本的な収入を得ている中で、それとは別にVを副業としている状況というのは往々にしてあるでしょう。
Vの活動をしていく上で晴れて収益化が通り、Youtube等から収益を得られる状態になったとしても、余程の人でない限りは思ってるほどの収入は得られず、年間でも数万~十数万円とかで収まってしまう可能性があります。
もし仮にそこで数万円でも利益として所得がある場合においては、しっかりと「確定申告」を行う事で【住民税】に関しても申告をする形になり、正規の課税がされるようになります。
しかし、そこで数万円の利益(所得)があるにも関わらず、「確定申告」や【住民税】の申告をしない場合においては、脱税行為となってしまいますので注意が必要です。
そのため、副業としてVTuber活動をされている方は必然的に「確定申告」をしておいた方が良いですよとオススメをしたい。
まとめ
それぞれの項目をご覧いただければある程度『形』が見えてくるかとは思いますが、個別に見てみない事には何とも言えない部分がありますので、分からない部分などは周囲の方や、専門的な知識を持っている然るべき所に相談すると良いと思います。
また、「確定申告」に関して言いますと、少し長くなりますが、まず主たる就業先(正社員でもアルバイトでもパートでも)があり、副業としてVTuberなどの配信者をしていて、なおかつ収益化が済んでいて収益が少しでも入る場合においては、しっかりと事業所得として「確定申告」が出来るように、事前に個人事業主として税務署への届け出をするのが良いでしょう。
既にそれらが済んでいる場合、いざ「確定申告」をするとなりますが、主たる就業先からのお給料などは『給与所得』として確定申告書に記載し、V活動部分は事業所得(個人事業主ですから)に収支の結果を記載の上、それらを合算して申告納税となりますが、収入は少なく、経費ばかりが多くて…と嘆きたいかもしれませんが、実はこの『事業所得』が赤字であった場合、『給与所得』から赤字分を差し引ける『損益通算』という技が使えます。
『損益通算』をするとどうなるか?
『給与所得』では基本的に毎月"源泉所得税"が差し引かれて、【年末調整】を経て、納めるべき所得税の額が決定するのですが、その所得金額から赤字分を差し引いたらどうなるでしょう?
収めるべき所得税の計算をする基礎となる1年間の所得金額が減る形になり、そうなってくると納めるべき所得税の額が減ることになるんです。
そうなると、既に納めている所得税額だと多く納めすぎている事になり、余分に納めている分は返してもらえることになります。(ようは所得税の還付を受けられる)
※これが雑所得とかだと出来ない。
とまぁ、そんな事もありますから、基本に則って色々すると良いのかなと思います。
それと、これまた私の過去記事にはなりますが、配信者さんの「確定申告」に関して少し記載してありますので、ご参考までにお読みいただけたらなと思います。
おわりに
グダグダと書いてありますから、お読みいただくのは中々しんどいかなって思いますので、あくまでも参考程度に流し読みしていただけたらなぁって感じですw
ただ、意外とこの手の話は知らない人が多いと思いますので、損や不利益を被らないためにも、必要最低限の知識は有しておくのも良いのかなと思い、微力ながらVTuberさん含めた配信者さんの一助になれればなと。
というわけで、最後までお読みいただきありがとうございました!
また次回の記事にてお会いしましょう!