巨大な王国の動力Part2
ライリーのONEPIECE考察
FF・古代ギリシア・中世ヨーロッパ・神智学
Part1にて、巨大な王国の動力はエーテルだと考えた
Part2では、このエーテルとは何かをFF・神智学・古代ギリシア・中世ヨーロッパの4つの観点から説明していく
ファイナルファンタジーにおけるエーテル
大人気RPGゲームファイナルファンタジー
作中にエーテルというアイテムは登場する
このアイテムは魔法を使う際に消費するMP(マジックポイント)を回復する薬
FF14の作中にて、
「人や獣、樹木などすべての生命はエーテルを宿している
生命が死ぬとエーテル界に生命が還り、生命が誕生するとエーテル界からエーテルが流れ込む」
「魔法とは、エーテルを使って超常現象を生む技術であり、エーテルの結晶であるクリスタルを用いて神を降ろす儀式を”神降ろし”と呼ぶ」という説明がある
つまり、このエーテル界とはワンピース世界でいう黄泉の国に該当し、エーテルとは魂であると考えられる
そして、エーテルは超常現象を生む魔法の動力としているならば、ワンピースにおいて超常現象を生む古代兵器や神の悪魔の実の動力となっている可能性がある
古代ギリシアにおけるエーテル
古代ギリシア哲学において、アリストテレスが提唱した「エーテルは天体を構成する火・水・風・土の四大元素に加えた第五元素」
古代ぎアリシア語でアイテールといい、常に輝き続ける者という意味を持ち、暗く濃く重い大地と対比されることがある
このアイテール(エーテル)は、下層の空気アーエールが高層の炎と触れて結晶化したもので、魂とはアイテールとアーエールが混ざり合ってできたもの
また、デカルトはアリストテレスの考えとは反対に「惑星は流動し、渦巻く物質(エーテル)に乗って動き、エーテルは天上の物質ではなく、世界のあらゆる所に存在する」とした
→この考えは後に物理学におけるエーテルの概念へと発展する
以上から考えられるワンピースとエーテルとの繋がり、、
アイテール(エーテル)の意味:常に輝き続ける者とは、消えない炎=太陽を意味し、前記事Part1で考えた巨大な王国が作ったエネルギーは消えない炎=魂という説と重ね合わせると、消えない炎=魂=エーテルと考えることができる
さらにエーテルと対比される暗く濃く重い大地はヤミヤミの実を意味するとすれば、太陽の神ニカであるルフィとヤミヤミの実のティーチが敵対することに繋がる
また、エーテルの性質を考えると、デカルトの考えとベガパンクの発言から
「惑星は流動し、エーテルに乗って動く」=「古代のエネルギーで太陽を作ることができる」
「世界のあらゆる所に存在する」=「エネルギーは世界中に至る所に満ちている」
とそれぞれ繋がる
デカルトの考えが物理学におけるエーテルの概念に発展したということは、ワンピースにおいてベガパンクが求めるエネルギーに近づこうとすると古代のエネルギーに近づく→古代のエネルギーが基盤となり、ベガパンクの求めるエネルギーができると捉えることができる
中世ヨーロッパにおけるエーテル
中世錬金術において天界を構成する物質とされていた
13世紀ヨーロッパは蒸留技術の発達でアルコール度の高いお酒が造られるようになった
アルコールは燃えることから「燃える水」と呼ばれエーテルと比類され、錬金術では第五元素クィンタ・エッセンチアと呼ばれるようになる
化学では、熱や光を伝達する媒質とされ、13世紀にはジエチルエーテルという化合物が発見され、燃料や笑気ガスに似た麻酔作用を持ち麻酔として使われるようになる
以上から、中世ヨーロッパから見るエーテルはワンピースで天界=黄泉の国を構成し、「燃える水」と呼ばれたお酒は、ビンクスの酒と液体の中にある炎マザーフレイムを表していると考えられる
さらに化学におけるエーテルから燃料・笑気ガスに似た麻酔作用のある麻酔として使われていたジエチルエーテルは動力としてエーテルが使われ、麻酔は痛みを和らげることから笑気ガスとは笑いで人々を解放したニカを表しているのではないだろうか
神智学におけるエーテル
最後に神智学におけるエーテルとは、生命は魂(エーテル)は肉体・霊的身体(エーテル体)・精神的身体(アストラル体)の3つに分けられているとされた
また、霊的世界では、エーテルは蛇を象徴とされている
この精神的身体(アストラル体)のアストラルはラテン語のステラ(星)を語源としている
※別記事”パンクレコードとアカシックレコード”よりこの霊的身体(エーテル体)に過去のあらゆる出来事が刻まれるという考えから生まれたのがアカシックレコードである
つまり、パンクレコーズとエーテルも繋がる
以上から神智学におけるエーテルは魂(エーテル)→ソルソルの実
霊的身体(エーテル体)→ホロホロの実、ヨミヨミの実
精神的身体 (アストラル体)→オペオペの実の精神移植
霊的世界におけるエーテル=蛇→ギア4スネイクマン
これらを表していると考える
結論
FF・古代ギリシア・中世ヨーロッパ・神智学の4つの観点からワンピースにおけるエーテルとは、、、
世界のあらゆる所に存在し、魂・黄泉の国・太陽や青色の星などの天体・悪魔の実を構成するエネルギーであり、巨大な王国はエーテルを目に見える動力に変換することで古代兵器を動かした
このエーテルを動力にするということは、魂を動力にすることと同意なため倫理に反するとし危険な思想とされたのではないだろうか
そして、このエーテルが太陽と悪魔の実を構成するのであれば、太陽の神ニカとは、、、
エーテルを操ることで、人々の魂を浄化・解放し、太陽を作り出す力を持つ神
前記事Part1で記述した、ブルックとニカの繋がりからニカも音楽を力にしていることとエーテルを操る力を持つことを重ねると、ルフィは覚醒時に
パラミシアとしてのゴムの身体
ゾオンとしての神になる力
ロギアとしてのエーテルを操る力
の3つを有しており、解放のドラムによる音で周囲に影響させ、笑いによって魂の浄化・人々を苦痛から解放していると考える
つまり、今後ニカルフィはエーテルを操り太陽を作り出す描写があるかもしれない
追記
ルフィがニカになることでエーテルを操る伏線
エーテルが第五元素と呼ばれる=5番目の皇帝と呼ばれたルフィ
ワンピースで太陽がエーテルで構成されている伏線
エーテルは魂と天体を構成していることから、ビッグマムの魂で生まれた生きる太陽プロメテウスの存在