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AKB48世界選抜総選挙から2年経ちました
推しメンである西村菜那子さんが2018年の総選挙で43位にランクインしてから2年が経った。個人的に一番思い入れのある総選挙なので、このタイミングで、2018年総選挙にまつわる思い出と、ランクインによる影響を振り返ってみたい。
今の私を作ってくれた大切な大切な総選挙です。2年記念日🌸
— 西村菜那子 (@nanako_nsmr) June 16, 2020
いつもありがとう😭
面白いですね、、こんな説明の仕方をされるアイドル、、、、異常らしいです、、、(笑) pic.twitter.com/BREohhkSFQ
総選挙は、推しメンのアイドルとしての輝きを死守する場
2009年に初めて行われた総選挙。運営が、CD選抜やセンターの選び方に対するファンの不満を察知して、「逆にファンが投票で決められるようにしよう」と企画したのがきっかけと聞いている。
そんな中で、第1回の総選挙で選抜に選ばれたことのない佐藤亜美菜さん(現在は声優として活躍中)が8位になり注目を浴びるようになった。
また、SKE48所属の柴田阿弥さんが当時まったくマークされていなかった状態から速報8位・最終結果17位となりそこから一気にスターの道をかけ上っていく。
NGT48では前年95位の荻野由佳さんがいきなり速報1位になり話題をさらった。
こういったファンの「投資」が、一つのCDの選抜に選ばれること以上の効果を出し、数多くのシンデレラストーリーを生んでいった。
一方、ランクインしないことに対する悪影響も拡大していく。
結果が出なければ「ファンやメンバーの力がない」という烙印になってしまったのだ。
特に在籍年数が長くなるにつれ、総選挙の結果は露骨にグループ内の序列につながり、総選挙以外のCD選抜やメディア選抜にも影響していった。
本人ではないので推測にはなるが、友人や同期、後輩と比較される環境の中で、ランクイン外という結果がメンバーのモチベーションを大きく下げさせていただろうし、直接的・間接的に卒業への引き金になっていたケースもあったように思う。
結果、10年という歴史を経る中で、総選挙ランクインはメンバーが48グループの中で一定の存在感を出すための必要条件となってしまった。だからこそ推しメンのアイドルとしての輝きを強くさせる/消させないために、背伸びをしてでもメンバーを押し上げることがファンの義務になっていったように思う。
ラストチャンスかもしれない
2018年、推しメンの西村菜那子さんはそろそろ芽が出ないとヤバいんじゃないか、と個人的に勝手に危機感を覚えていた。
西村さんは48グループに入った時点で18歳(合格時点では17歳)という、比較的オールドルーキーの部類に入るメンバーだった。
かつ、加入して2年以上経っても依然研究生という状態だった。
2017年に総選挙でランクインした同じく研究生の角さん、宮島さんは、西村さんより先にNGT48のシングルで選抜入りを果たしていた。
握手会の売れ行きも飛びぬけて良いわけではなかった。
明らかにグループ内の立ち位置が下から数えたほうが早かった。
総選挙の前に正規メンバーになることが発表されたとはいえ、当時そんな状況下に置かれた20歳である。そういえば前の推しメンも卒業し次の進路に向かっていったのは19歳だった。
総選挙に賭けるしかないのか?でもランクインできるだけの力はあるのか?とファン同士で逡巡する日々だったのを記憶している。
強い追い風が吹いた
西村さんの動きは速かった。
西村菜那子さんが総選挙75位ランクインを目指して、SHOWROOMで総選挙コーナーなるものをやるっぽいです。 pic.twitter.com/tmF33XxpJI
— こしょ (@7_kosho) October 19, 2017
8か月前のSHOWROOM配信で、「総選挙ランクインを目指す」と強く宣言し、以降のSHOWROOM配信のラスト5分ほどは毎度総選挙への思いを語る場とした。半年以上訴え続けた。
この精一杯の訴えが効いた。今まであまり報われてこなかった立場だったし、文句を言わず耐え続けていたし、NGT48を知っているファンがそういった裏側をなんとなく知っていたからこそ、叫びが強く効いた。
更に、ランクインしたい理由や、ランクインを活かしてどう成長していきたいか、が徐々に明確に具体的になっていったため、味方をより多く獲得できるようになる。
終盤には「この人押し上げようぜ」という風を強く感じた。
結果、速報29位、最終結果43位。
showroomありがとうございました😊
— 西村菜那子 (@nanako_nsmr) October 16, 2018
総選挙43位!!改めてとっても幸せ!!!
これからも頑張ります! pic.twitter.com/LmST0MqmXv
48ファン以外の方には通じづらいが、100位以内に入るだけでも相当な苦労を要するわけで、万々歳の結果だ。
西村さんが当初から正規メンバーになっていたら、早いうちから選抜に選ばれていたら、もっと強く推されていたら、正直ここまでの結果はなかっただろう。敢えて正規メンバーとの格差をつけ続けることで、意図してこの追い風を作っていたのであれば、当時の支配人の判断は正しかったのかもしれない。
総選挙ランクインの効果
総選挙ランクインに伴う露出効果は凄まじかった。
4thシングル「世界の人へ」で選抜に選ばれるなどグループ内での地位は向上。そして2018年の年末から2019年の年始にかけて、怒涛の外仕事ラッシュだった。NHKの全国高校駅伝の特番で地上波にソロで出演し、大学女子駅伝の全国大会である富士山女子駅伝では事前番組や副音声で出演。少し経って舞台にも出演。明らかに外仕事の量は増え、質も向上した。
こんなにも結果につながったメンバーも逆に珍しいのではないかと思うほど歯車がかみ合った。
富士山女子駅伝がきっかけとなって出雲駅伝の事前番組にも出演。公式で番組がフルで上がっている貴重な動画。
おかげさまで認知は増えた。他グループのファンの人にも西村菜那子という存在を知られるようになったし、陸上のファンにも名前が知れ渡ることとなった。陸上関係者が握手会に来る機会も増えた。
文化放送 #箱根駅伝 取材こぼれ話 #東海大学 小松陽平選手
— 文化放送大学駅伝独り占め (@ekiden1134) December 31, 2019
NGT48・西村菜那子さんはすごく駅伝に詳しい。全日本駅伝翌日に初めて握手会に。「え!」「なんでいるの?」みたいな感じで。箱根後にも絶対行きます。「優勝したよ!」と報告したいです。#ekiden1134
2019年の箱根駅伝でが22年ぶりに8区の区間記録を更新しMVPに輝いた小松選手が、握手会に出没し、突如西村さんのファンの前で全日本の優勝報告会が始まってしまったのもいい思い出。(その節は優しく接していただいてありがとうございました。)
ただ、現状、ファンはさほど増えなかったように思う。
総選挙で背伸びした分燃え尽きる人もいるし、外仕事につながっていく姿を見て安心して熱量が下がる人もいるし、逆に貢献できなかったことによる疎外感から少しずつ熱量が下がるケースもある。とはいいつつどんな時期でも一定のファンは離れていくもので、そこはさほど問題とは考えていない。
その分新しいファンが増えていくことが何より大事だ。
たしかに総選挙をきっかけにファンになった方もいらっしゃった。公約イベントや駅伝関係で新しいファンも増えた。
ただ、駅伝きっかけでファンになった方の多くは48Gに慣れていない方も多い。劇場へ行き、握手会へ行くという行動は、従来のファンにとっては慣れているものの、慣れていない方がこの沼に入っていくためには一定の時間を要するもの。
そして、この導入期間中に、「事件」は起こってしまった。
山口さんの事件によるイメージの悪化、そして現場の消失。
この記事では、本筋から離れすぎてしまうため、山口さんの事件に関してこれ以上触れないが、これを契機にファンとして定着しそうだった方々が離れ、元からファンだった人も離れてしまった。
認知度は格段に上がったし、本人もグループ内での立ち位置を手に入れることはできたと思う。しかし全体としてファンは増加しなかった。総選挙があったからこそファンの減少を抑えられたという側面はあるかもしれないが、ランクイン直後に思い描いていた楽天的なシナリオ通りにはならなかったなあといった印象である。
ランクインから2年
この2年間、ファンとしても辛いことだらけだった。
あの総選挙が終わったときの、みんなで1つの目標を達成した感じ、「さあ公約をどうやって盛り上げようか」と仲良くワイワイやってたあの感じに戻りたいと今でも何度も思う。
でも、時は戻らない。
推しメンは、ありがたいことに現在も駅伝関係や舞台関係をはじめとする外仕事に起用され続けているし、様々な悩みを抱えつつも、ランクインのときの思い出を励みに「NGT48でやりたいことがまだまだある」と前向きに活動している。そして総選挙で得られた知名度もまだまだ汚れていない。
だから、今でも総選挙へ「投資」して良かったと思っている。
そして、ファンが増えていけばそれが確信へと変わるのだと思う。
コロナもある程度落ち着いてきて、現場が戻ってくる今後、徐々にでもファンが増えて欲しいなと思う。ファンとして出来ることは、「西村菜那子さんを推すことが楽しい」と発信していくことがおそらく一番。
根がマイナス思考なので、ついネガティブな発信を多くしてしまうのだが、ポジティブに、楽しそうに見える発信を積極的にしていきたいなと感じる今日この頃である。