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若松69周年 優勝戦回顧

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このレースの注目は③井口選手の3カド戦
昨日準優11Rをカドから見事な捲りで勝利した勢いそのままに
優勝戦でもスタ展から3カドに引いてきた

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森高選手のコメントでも分かる通り猛烈な出方だったようで
優勝戦はスタ展から注目していました
井口選手の3カドは無くは無いですが結構レアなパターンで
もしスタ展からカドに引くようなことがあれば
③井口選手からの舟券で行くつもりでした
スタ展で3カドに引き
よし③頭行ったろと思いながらスタ展を観ましたが
『ん?全然出て行かへん』
何度も見返しましたが捲れる出て行き方ではありません
とはいえ井口選手がぶち込んだ時の破壊力は脚ではありません
かなり悩みましたが
①羽野選手は優勝戦のイン戦がデビュー以来8戦8勝でパーフェクト
こちらのデータを採用することにしました
更に③井口選手の優勝データ

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実はイメージと違い優勝はほぼ内からで
センターアウトからは2016年以降優勝がありませんでした
これで①羽野選手の優勝で腹を決めました。

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スリットは①羽野選手が.07のトップスタート
他5艇も1艇身以内のSTで流石記念の優勝戦というほぼ横一線のスリット

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やはり本番も3カドから伸びずイン圧勝の流れ

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ここまでは②新田選手が差し残せそうに見えていました
③井口選手に叩かれない位置で差し残せる位置です

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大きく②新田選手がTMを外してしまってる事が分かります
そして本来なら②の外を差す⑤森高選手が②新田選手の内を狙います

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さらに悪いことに①羽野選手の航跡をなぞる形になり前に進みません
そのうちを悠々と⑤④⑥が差していきます

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大きく流れた②新田選手が③井口選手と同士討ちをする形で
内を⑤が2番手追走で④⑥が続きますが②も態勢を立て直し追走します

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何とか②新田選手は④篠崎選手を①⑤の波の内に閉じ込めておきたい状況で必死で締めます

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抵抗むなしく波の外に張りだされました
これは勢いが違いましたね
⑥魚谷選手がやはり最内を伸びてきますココの命運を握るのは⑤森高選手
2Mどこをどのように回るのか?
外の方では②③がまたもや同士討ち
まさに!

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『水の上では先輩も後輩もない!』

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『  』

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『  』

このCM好きでした
服部幸男のセリフの後の2つのセリフがすぐに分かる方は
かなりベテランの競艇ファンですね
女性はあの高橋香代さん

すみません話が飛んでしまいました

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⑥魚谷選手は①⑤の航跡を避けてTMギリギリを回りますが
①⑤もノーミスで隙間がありません
最内小回りが利くパターンはこの先行艇がTMを外した時です
一般戦などではよくありますが脚が良いとかでなくて
単純に先行艇がTMを外して波の無いところを回れて2M逆転はたまにあります

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今回は⑤森高選手の航跡の内は獲れましたが①羽野選手が綺麗に回っていてその波をなぞる形でロスします

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2Mを回って態勢は1-5-46で②が追走、③は大きく後れをとります

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態勢が苦しかったのは②新田選手
⑥魚谷選手に引っかかる隊形で内に切り返せません
ここで⑥の外を進むと⑥が握っても④③を行かせて差す羽目になりますし
⑥が④を行かせて差す展開だともはやノーチャンスです

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ギリギリまで粘り内に切り返しにかかります
安易に落として切り返す事をしなかったあたりSGレーサーだと思いました

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この態勢から⑤森高選手の外のラインは獲れませんから
当然内のラインを攻めます

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一気に①の航跡の内まで持って行き先に回ってワンチャン狙います

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②新田選手が先マイから④篠崎選手⑥魚谷選手が差してきますが
⑥魚谷選手が内を攻めすぎていますね

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スムーズに差せずハンドルを切り直した⑥魚谷選手が④篠崎選手に接触してしまいます
ここではモンキーの態勢に入ってますが

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ここは⑥魚谷選手はフェアプレイ
押していかずに引きました

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これで④⑥の争いは終わり
④篠崎選手は②新田選手との3着争いになります

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届くかと思いましたが②新田選手が踏ん張り④篠崎選手は外へ切り替えます

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ここで②新田選手は①⑤の航跡を上手く乗り越え3着を確実にします

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優勝は羽野選手
予選は2位でしたが1位の田村選手が敗れ優勝戦1枠が回ってきた幸運を見事活かしました

羽野直也選手優勝おめでとうございます。



記念レースでは旋回能力は皆さん高いんですが
一般戦A級と記念常連の違いは直線の走り方とTM手前での位置取りだと思います
そこをイメージして長く書きましたが
若松11Rなんかは分かり易かったです

無題

この位置から③上條選手が意識しないといけないのは
②前田選手を①岡村選手の航跡の内側に閉じ込めておくことです
そうすれば2M②前田選手は窮屈になりますし一か八かで①岡村選手にチャージしてくれるかもしれません

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ところが横距を取りに外へ開いた③上條選手は②前田選手に①岡村選手の航跡の外へ出されてしまいます

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その結果②前田選手に内をすくわれてしまい
HS並走に持ち込まれます

無題

そして1M喧嘩してしまい着外に吹っ飛びます

競艇はターンに注目が集まりますがぜひ直線の位置取りや波を挟んだ攻防にも注目してみてください。