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ダメ占い師③ 有り難くない「ありがとう」


私が怒涛の悪運期で悩んでいた頃、出会った占い師の話。

占いの店で、看板の写真で選んでタロット占い師を指名したら、マツコ・デラックスみたいな人が出てきた。

「看板の写真と違い過ぎる」ことに、呆気に取られた。違う人が出てきたのかと思ったが、本人だと言う。


・・・信じよう。



「最近変なことが起き続けて、運がとても悪い。この不運は長く続いているけど、いつ終わるのか?」と、悩みを相談した。

すると占い師は、開口一番
「悩むな!!!悩むことじゃない!」
と、一喝。


いや、悩んでるから、お金を払ってまで占いしてもらってるんだよ。そもそも、悩みがなかったら、こんな所来るかよ・・・。



占い師は「もう悩むの禁止!」と禁止令を出し、ポジティブしか認めない圧を醸し出した。
大きな目が爛々としていて、怖い・・・。

※ これは、この記事が生まれたキッカケの1つ


その後、タロットで占ってくれたけど、「いつかそのうち、いい事あるって」くらいのことしか言わず、心に響くようなアドバイスは無かった。

そして、お手製のキラキララメ入りのメッセージカードに
「ありがとう」と書いて

「もう、なんでもかんでも、"ありがとう"よ!
 嫌なことも、悲しいことも、全部"ありがとう"!
 そうすりゃ、世の中、一つも悪いことないのよっ!

 わかった!?
 今日から全てが"ありがとう"よ!!!!!」

と、言い放ってご満悦。



結局、私の悩みは解消されず、「ありがとう」「めでたし、めでたし!」で、強制終了されてしまった。

「ありがとう」が、"強制終了のコマンド"になることを、この時初めて知った。




「ワタシってサバサバしてるから」の網浜さんのような人は、占い業界にもいるんだな。


占い師は帰り際、大声で
「いい!?毎日、ありがとうよ!ハッピー!ハッピー!
 私は毎日ハッピーよっ!」なんて言ってたけど


そりゃあ、幸せだろうよ・・・
お客の事情を考えない、
「あなたは、ね・・・」



「あなたはハッピーでも、
客はどうかな?」




別の占い師を選んでたら、私はもっと気持ちが軽くなっていたかもしれない。

鑑定料を、損した気分。


全くもって「ありがたくない」出来事であった。


※ ダメ占い師シリーズは、一旦休憩するけど、まだまだ続く・・・

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おおかみ のみね @ 547社で働いた運期の探求者
不運な人を助けるための活動をしています。フィールドワークで現地を訪ね、取材して記事にします。クオリティの高い記事を提供出来るように心がけています。