厚労省「社会的養護自立支援の強化に向けた意見交換会」
厚労省「社会的養護自立支援の強化に向けた意見交換会」がオンライン開催され
とても光栄な事に支援者として参加させて
頂きました。
各支援団体と当事者が国に直接意見を伝える貴重な機会となり、感謝でいっぱいです。
そして皆さんとても素敵な発表でした。
そんな中に私も居れたことがとても嬉しかったです。
私の話した内容を少し共有したいと思います。
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【生い立ち】
生後4ヶ月から19歳まで乳児院、児童養護施設、自立援助ホームで育てもらいました。
【現在している活動について】
○ACHAプロジェクトについて
23歳に立ち上げ、「生まれてきてくれてありがとう」「あなたは大事な存在」という思いを大切に振袖を着る機会を提供するボランティア活動を関東、関西、九州、北海道にて開催しています
https://achaproject.org
○THREEFLAGS-希望の狼煙-について
児童養護施設出身者3人組情報発信番組をYouTubeにしています
https://m.youtube.com/channel/UCcfuoC8l6QPvK2cqLCQ0_JQ
【コロナウイルスに関して感じたこと】
○コロナの影響で振袖の撮影は活動を休止させて頂いています
○コロナをきっかけに全国200人の子達とのオンラインでの繋がりzoom交流会(孤独感の緩和)、食品、洋服支援(中心は学生さんのために、今後はシングルマザーさんのためにも拡大予定)を行なっています
○金銭面に関しては、タイガーマスク基金、ブリッチフォースマイルさんなど様々な団体の素早い行動のお陰で、特にそこまで困窮している様子は見られませんでした(支援を必要としている子に、丁寧に支援を繋いでいくことがキーポイントだったと考えています)
○児童養護施設でまさに生活している来年春卒園して専門学校や大学進学を目指す子達が、アルバイトが出来ていない状況があります。自立支度金、学費にたいする支援の必要性を感じています。(まだ地方では進学への児童養護施設自体の理解が足りていない姿も見受けられています。それは子どもを守りたいという思いもありますが、そのために奨学金申請できない、または自分で探して書類を書くことまですべてしなければならない困難さがあります)
○今子育てに困難さを感じているシングルマザーの親御さんと手紙のやりとりや食品、洋服の支援をさせてもらっています。効果としては子どもさんから、支援が始まってから母親が少しずつ代わり優しくなったや「誰にも頼っちゃいけない」と自分を奮い立たせていた張り詰めた空気が緩和されました。など、私自身保育士の実務経験の寄り添いからも沢山の親御さんの変化や成長を見てきました。シングルマザー家庭の親御さんへの支援をもっと手厚くすることには虐待を防ぐなど必ず意味があると感じています。
【学校や警察、児相といった関係機関への要望】
○小学校、中学校、高校、大学の授業などに、児童相談所や児童養護施設を認知してもらえるような学ぶ機会を組み込んでほしいです。児童養護施設をもっと身近な存在に、偏見の軽減や育てられない親御さんの選択肢の中に児童養護施設に預けるというものをもっと身近に考えられるようにしたいです。(あくまでも命が失われるくらいなら預けて欲しいという考え方です)私自身そういう生い立ちのもと、預けるという選択をしてくれた親にいま感謝している人生があります。
○警察や教育関係者、児童養護施設、児童相談所などの研修にて当事者の声が届けられる機会が欲しいです。もっと現場に当事者への寄り添いと行動が必要だと感じています。人材不足も大きなの問題に感じています。そのうえで児童福祉への予算の底上げは必要となってくると考えます。
○虐待は保護されたら終わりではなくその後も人生かけて抱えていくものという事をもっと多くの方に知ってもらいたいです
まず、子ども時代の虐待を受けた人の脳は萎縮や変形が見られ、物理的に傷ついていると言われているかと思います。
しかしそれはなおらないわけではありません。より早い治療が必要となります
そのうえで施設内に居る間の適切なケアが必要だと考えています。
さらに卒園後、自分自身の力で治療を受けようとした子の体験談では
・検査費用に数万円
・毎回8000円
かかりとても一人暮らしして学費も払いながら賄える額ではないという現状があります。
さらに、その子の虐待をした親は、幼少期の写真を見て「傷だらけだね」と笑うなどそれが虐待だという認識がない人も多いと感じています
虐待を受けた傷をなんで自分で稼いだお金で直さなければならないのかという心の葛藤があります
【最終的に求めること】
➀児童養護施設や里親など保護されている間の適切なケア
➁治療には長い年月が必要なため(高齢児保護も増えているという傾向も踏まえて)措置解除後の治療費の免除を求めたい
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という形でお話させて頂きました。
自然といままで自分のしてきた活動のことを落ち着いて話すことができました。
やる事をやっていれば自然と自信がつくそんな実感をしました。
5年前本格的に活動を始めたばかりの頃は何をしても不安で泣きそうだった自分がふと懐かしく思い浮かびました。
これからもいい意味で初心は忘れずに様々な問題に取り組み頑張っていきたいと思っています。
【山本昌子個人ホームページ】
https://achaproject.wixsite.com/website-1
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児童養護施設、里親出身の子達約200名と繋がっています。その子達へのサポートぜひよろしくお願い致します。