誰もボクを見ていない
みなさんはこの本をご存知ですか。
いままさにこの本は日本で起きている
児童福祉、子育て、子どもと親の闇です。
ぜひ多くの人に知ってもらい、手に取り
読んでほしいです。
でも、読んでいてもし苦しくなったら
静かに本を閉じてください。
また読もうと思ったときにぜひ続きを
読んでほしい。
そんな本です。
こんなことが日本で現実に起きているなんて
とても信じられない気持ちでいっぱいです。
そして、川口、横浜まさに自分の馴染みのある
地名の数々の名前にも驚きます。
そして、この事件の少年と私の年齢の差は
なんと僅か5歳です。
同じ時代の幼少期をまさに生きていたなんて
信じられません。
さらに私がとても気になったのは母親の存在です。
母親の生い立ちについては少ししか触れられてはないのですが、どうしても彼女の生きてきた人生がとても気になってしまいます。
私の親も決していい親ではありません。
先日のテレビを観てくださった方からは
沢山の私の親への批判が集まりました。
ごもっともだと思います。
でも、ひとつ伝えさせて頂きたいのは、私の母親の人生は私よりも壮絶な人生でした。
人に裏切られた続け、私なら死にたくなるような
人生です。私の母も実の親からは決して愛されることはない人生でした。それでも、私に謝りたいそんなふうに考えてくれたことはとても奇跡に感じ、尊く嬉しかったです。母もまた本当は幸せになりたかった人間です。家庭に憧れもありました。それでも現実は残酷な結果を残しました。
そんな彼女に私は「生きててくれただけで、100点ありがとう」と伝えたいと思っています。
父は、一見とても幸せそうな家で育つ長男です。
父と母はとても立派な人だったと自慢げに話す父ですが、すべての話に違和感があります。家の決まり、家族の形に縛られ続ける父、違和感でしかありません。テレビを観た方から結構、家にいれてもらえなかったことで、再婚して新しい女がいるんじゃないかなどの憶測が飛び交っていましたが決してそんなことはありません(笑)
父と母の詳しいことは、個人のことなので詳しくは伝えられずすみません。でも私からすれば2人も被害者でもあると思っています。そのうえで、だからこそ自分のことも仕方なかったと折り合いをつけるきっかけにもなっています。
虐待は連鎖しているということを多くの方に知ってもらいたいです。そのうえで連鎖を止めることが大切であり、そのためには親の支援も確実に必要になります。
そのうえで、この事件の母親にも何か
人生を狂わす理由がと考えてしまいます。
何もなかった可能性ももちろんあります。
それでも私は何も理由がなく人間が
人を傷つけたり悪いことをすると
考えたくはありません。
この事件は昔のことでもなく今まさに
起こっていることです。
自分の一歩を手を差し伸べてくれることを
待っているかもしれない子どもが今もなお
いるかもしれません。
まさにこの東京の大都市で沢山の大人達の
目の中で起こったことです。
「他人事」ではなく「自分事」として多くの人の
心に届き、ひとりひとりの変化が
世の中の変化に繋がりますように。
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【少年の言葉です】
みんながみんな「こんな社会になってくれ」
と望むだけで、誰もそうしようと行動しなければ
意味がありません。
自然現象でそんな社会が手に入れば苦労はしないと思います。
だから、できる範囲で自身の理想の社会と似た行動をしていただければ、と思います。
平等な社会を望むなら普段から平等に物事や人を扱ってください。
差別のない社会を望むなら普段から差別をせず人を見つめてください。
貧困のない社会を望むのなら普段からそのような人を見つけたら助けてあげてください。
そうすれば社会全体が理想に近づくのには時間がかかっても、自身の周囲だけは理想の社会になると思います。
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この事件を本にしてくださった山寺香さん
本当にありがとうございます。
まず私たちにできるのはこの本をもとに真剣に受け止め考え、次に多くの人達に知ってもらうために届けていくことだと思っています。
バトンを受け取ってくださる方、ぜひ次へバトンを渡すのをお願いします。
近日映画も公開されます。
【Mother】
https://mother2020.jp