Joの日記−70を過ぎてからの転職

突然こんなメールが・・・

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    若草物語
若草物語を僕に勧めた女の子がいた。
男の僕に!
彼女は、「読んでみる?」
と言って、貸してくれた。

彼女は、
自分の愛読書をさりげなく貸したつもりだろうが、
男子生徒の僕にとっては、
他の男子生徒に見られては
いけない本だった。

赤毛のアンもそうだが、
男子生徒が手に持って通学したら、
オオッと引いてしまうだろう。
嵐が丘とかジェーンエアだったら
良いのだが。

断ることのできない僕は、
急いで、カバンに入れた。
とにかく、その日のうちに読んで、
翌日、返した。
「良かったよ。」と言いながら。

その翌日、
また彼女は、本を持って来て、
「これ読む?」と言って、僕に手渡した。
なんと「続若草物語」だった。

エーッ。「続」があるのか。
その時、「続」があることを初めて知った。
その次は、まさか、続続若草物語か?
断れなかった。

家に帰って、その「続」を読み始めた。
読んでいる途中で、ショックを受けた。
ローリーという青年のプロポーズを、
ジョーが断ったのだ。

僕は、当然、
この二人は結婚するのだろうと
思っていた。
エーッ。なんということだ。
なぜ結婚しないのだ。
僕が怒ってもどうしようもない。

それぐらい、
僕は、その本に入り込んでいた。
それ以来、この本は、
忘れられない本になった。

その後、ずいぶん昔の映画で、
若草物語を見た。
ジョーには、ジューン・アリスンという
俳優がなっていた。
この映画は、
最高に素晴らしい映画だった。

もちろん、
ローリーのプロポーズを
ジョーが断る場面が出てきたが、
高校生の頃とは、違って、
自然に、
受け止めることができた。

ーーー
へぇーー私みたいなことをする人、いるんだ!と思って読んだ。
次のメールで、高校の同級生とわかった。

私のJoはここから始まったのだ。

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