私は名もなき絵描きだった
こんにちは、七草です。
3rd collectionことDOGGY AGENTSを無事に発表できたので、このタイミングで自分のことを書いてみることにしました。
あまり自分の話をするのは得意ではありませんが、これからの決意表明のつもりでつらつらと。
今回はNFTを始めるまでと、絵に対する想いです。
表題の通り、私は名もなき絵描きでした。
言い換えます。実績の明かせぬイラストレーターでした。
企業勤めを辞め、フリーランスに転職。絵を描いてご飯を食べられるくらいではありましたが、いつもどこかもやもやと生きていました。
クライアントの指示書通りの絵を描き、最近のイラストの流行りを追い、「これが自分の絵?」という絵ばかりを描いて過ごしていました。
できあがった絵は名もなき誰かの絵です。
その絵に私の名前が載ることはありませんでした。
2021年末。ちょっと仕事を休んで好きなことをしよう。好きな物を描こう。自分の絵を描こう!
そう決めて、スケジュールに大きな空白をつくりました。
何を描こう。
好きな物を描こう。
何が好きだっけ。
そう、手を描くのが好きだ。手をたくさん描きたい。
それから、髪の毛を描くのも好きだ。色んな髪型を見てるとテンションがあがる。
あと、ファッションだ。昔から服のシワをやたら描いてたっけ。
鏡の前でじっと自分を見つめながら、徐々に案が浮かんできました。
買い換えたばかりの液晶タブレットの前に座って、好きを詰め込んだ絵を描きました。
今の793collectionの原型です。
良い。これはすごく良い。こんな絵を描きたい。
誰かの絵でも流行りの絵でもない、私だけの絵。
(各コレクションについては別の記事で書きます)
ある日、とある占いに目が留まりました。
「2022年、好きなことをして成功するよ。ずっとやりたかったことやってみな」
漠然とした言葉。誰にでも優しい言葉。
普段なら「ハイハイ」と笑って聞き流していたその言葉が、なぜか心に引っ掛かりました。
今、好きなことをしている。やりたかったことをやっている。もしかしたら何かのキッカケになるんだろうか?
そうだ、まずは自分の絵を見て貰おう。
そう思って2022年に入ってインスタグラムを始めました。
ただただ自分の絵を黙々と載せるだけのアカウントです。
平日はなるべく毎日投稿するのを目標に、筆の遅い私は必死で朝から晩まで描きました。
大変でしたが、1枚描き上げて投稿する清々しさがたまらなくて毎日描き続けました。
ああ、絵を描くのってなんて楽しいんだろう
2022年1月10日。この日は祝日、関西では十日戎です。
近所に戎神社があるので、自転車こぎこぎ向かいました。
2022年、私は私の絵で前に進めますように!晴れ渡った青空の下、なぜか無性に気分が良かったことを覚えています。
戎神社で笹を買うと、くじ引き(ガラガラ)の引換券をもらえました。
参加賞はチョコボール。久しくチョコボールなんて食べてないな…チョコボール欲しいな…クジ運壊滅的な私はチョコボール欲しさにガラガラを回しました。
ころり。
白い球が転がります。
白は参加賞だな。チョコボール貰ったらすぐ食べよう。
そう思いながらスタッフさんを見上げると、驚愕の表情。
「おねえちゃん…すごいよ…」
スタッフさんは控室に消えていき、戻ってきた手には白い箱が握られていました。
「特賞」
そこには見た事のない文字。
特賞って何?1等よりすごい?
驚きすぎて「あ、どうも」みたいな塩対応でその場を離れ、戎さんのご祈祷を受けます。
特賞…じわじわ喜びがやってきました。
特賞をもらった喜びよりも、なんだか戎さんに「頑張れよ!応援してるで!」と言われた気がして、嬉しくて嬉しくて涙がぼろぼろ溢れ出しました。
特賞を握りしめ、家に帰ってすぐに絵を描き始めました。
今日は成人式。振袖着たな。わくわくしたな。振袖描いてみようかな。
そうして描きあがったのがおキツネさまです。
すごい。なんて楽しいんだ。私の好きを詰め込んだ絵だ。自信作だ!!このコンセプトでインスタ運営頑張ろう!頑張れる!!
インスタを運営する一方、Twitterで好きなイラストレーターさんを眺めるのが日課でした。
「NFT参戦します」
…NFT?そういえば最近ときどき見かけるな。何だろう。
Google先生に聞いてみます。「非代替性トークン」一文字も解らん。自分には無縁の世界だろう。カタカナ解らんし。
その日はそれ以上の検索をやめ、絵を描きました。
翌日も絵を描きながらNFTのことを思い出していました。
デジタルアートが…売れるってことなのかなあ…
昨日よりも気になって、解らないカタカナを片っ端から調べながらどんどん視界が明るくなっていきます。
これだ。
これなら自分の絵を自分の絵として出せるんだ!
やるしかない!!!
スケジュールに再び大きな空白を空けて、NFTの準備を始めました。
仮想通貨なんて触ったこともなければ知識もない。
身分証の免許証(メイクばっちり)と普段の自分が違いすぎて全く身分証の登録が進まなくて早くも挫折したり。
それでもなんとか登録を済ませて、Twitterアカウントを作って。
色々紆余曲折ありながらもODD AGENTS、793collection、そして新作DOGGY AGENTSを発表できました。
有難くもODDも793もお迎え頂きました。
私の好きを詰め込んだ作品を、七草mayuが出した作品を、お迎え頂いた。
私は名もなき絵描きから、自分の描きたい絵を「七草mayu」の名で描くことができたんです!
そしてここからは絵の話。
私はただただ絵を描くことが好きで、物心つくころから「絵を描く」という行為が好きでした。
でもただただ絵を描くことが好きなだけで、美術系の学校に行ってプロに習ったことがあるわけではありません。全部独学です。
それがコンプレックスで、「私はプロに学んでないからプロにはなれない」と絵を描く仕事は諦めていました。
でも絵を描くことが好きで好きで、やめようと思ったことは一度もありませんでした。趣味でもいい。ずっとずっと生きている限り絵を描きたい。
だけど縁あって絵のお仕事をさせてもらうようになって、だんだん自分の絵が解らなくなって、好きじゃなくなって、絵を描くことが苦痛になり始めてました。
どうして流行りの絵を描かなければならないの?
●●しなきゃだめって誰が決めたの?
誰もが同じような絵を描くのは何で?
インスタに並ぶ絵も街のどこかで見る絵もどれもこれも誰が描いたか解らない。
流行りの絵柄、流行りの瞳、流行りの色使い。
「こういう絵が流行りだから」
「こういう絵じゃないと見られないから」
「こういう絵じゃないと売れないから」
どうして?
毎日毎日頭の中に疑問がいっぱいで、昔から「人と同じこと」が大嫌いだった私は私だけの絵柄に拘り続けてました。
でも描き上げるのは誰が描いたかわからないような没個性の二番煎じな絵。
このままじゃだめだ!!
流行りなんて知るか!大丈夫、私は私の絵が描ける。好きな物を描こう。私だけの絵。私だけが描ける世界。
そうして描いた絵に反応をもらい、NFTとして出したものを手に取ってもらい、やっぱり絵を描いてて良かったなあと日々感謝の気持ちでいっぱいです。
私の好きを詰め込んだ絵を手に取って頂けるのは凄いことだと思っています。
もちろん日々研鑽を続ける中で、流行りの絵柄や塗りで勉強になることもあります。
でもそれはあくまで勉強の一環。
私は私だけの絵を描きたい。
皆に刺さらなくていい。
誰かに刺さればいい。
1000人の有象無象より、目の前で「あなたの絵が好き」と言ってくれる1人がいればそれでいい。それだけで絵を描いて良かったと思える。
フォローしてくださっている方々。応援有難うございます。
いつも仲良くしてくださる方々。刺激と活力をもらっています。有難うございます。
私の作品をお迎えくださった方々。私の絵を選んでくださって有難うございます。
私はこれからも絵を描き続けます。
私にとって絵を描くことは呼吸すること、生きることです。
好きで好きで仕方ないんです。
私は完璧主義のところがあるので、作品を出すペースは決して早くありません。
でもその分、絶対に妥協をしないし、中途半端な物をNFTに出したりしません。
だからこれからも自分の自信作を描き続けます!
どんどん進化してBIGな人間になりますので、応援して頂けると嬉しいです\\\\٩( 'ω' )و ////
目標は1枚1ETHで売れること!
夢もありますがそれはまた次の機会に!
以上です!!ここまで読んで頂きありがとうございました٩( ᐛ )و
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?