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おい、パイオニアEDHしろよ
はじめに
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
最近パイオニアEDHにハマっている私です。
今回はタイトルのとおり、パイオニアEDHをしようぜと言う内容になります。
割と皆さんパイオニアEDHに興味があるんではないだろうか?
いやいや、皆まで言わなくてもいい。
パイオニアEDH、やりたいんでしょ?
これはそんな方々のための記事です。これを読んで、皆もパイオニアEDHのデッキを組もうじゃないか。
それでは本編スタート。
パイオニアEDHって、なぁに?
ではまずパイオニアEDHとはなんぞやと言う話から。
パイオニアEDHとは公式ホームページより引用すると、
「パイオニアEDHとはマジック・ザ・ギャザリングの大人気フォーマットである統率者戦に少しの構築制限を設けた非公式フォーマットです。
カードプールに制限が掛かることによりゲーム速度の安定化とパワーバランスの乖離を減らし、中速でパワフルな体験が可能です。
パイオニアEDHでは、パイオニアで使用可能なカードプールでデッキを構築します!」
とのこと。(↓パイオニアEDH公式ホームページ)
具体的に言うと、2012年に発売された『ラヴニカへの回帰』からスタンダードの最新エキスパンションまでのカードが使用できる。
この範囲の中で遊ぶのがパイオニアEDHの醍醐味であり、これでしか得られない面白さと楽しさがあるのだ。
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パイオニアEDHのルール
パイオニアEDHには通常のEDHと違い、いくつかルールがある。
こちらも詳しくは公式ホームページを見てほしいが、簡単にまとめると以下のようになる。
①使用できるカードは『ラヴニカへの回帰』から最新のスタンダードエキスパンションまで。
②禁止カードについては『通常の統率者戦』と同じ。
③パイオニアで禁止されているフェッチランドだが、タルキールブロックで収録された友好色(青白、白緑、赤黒、青黒、赤緑)のみ使用可能。
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超簡単にまとめるとこの3つだ。
あと統率者戦の代表的なカードの《太陽の指輪》は使えないが、エルドレインのブロールデッキに収録された《秘儀の印鑑》と《統率の塔》は使えるといった違いがある。ここはよく間違えるところなので、覚えておいてほしい。
パイオニアEDHの何が面白いの?
おそらく読者が一番聞きたいところはここだろう。
マジック・ザ・ギャザリングのほぼ全てのカードが使える統率者戦で、なんでわざわざ構築に制限をかけるのか。わざわざ狭いカードプールで遊ぶのか。もしかしてドMなのか。
元々マジック・ザ・ギャザリングは、スタンダード、パイオニア、モダン、レガシー、ヴィンテージと言う各構築フォーマットに分かれている。
構築戦はこのフォーマット毎に使用できるカードプールは制限されており、禁止カードもそれぞれ設けられている。
パイオニアEDHとはこの構築フォーマットを統率者戦でも適用してみようという試みだと私は思う。
そしてパイオニアという過去10年分のカードプールが、デッキを構築する上でコンボやアーキタイプがバランスよく存在できる範囲になるのだと思う。
実際に遊んでみると、このカードプールでもデッキは作れるし、コンボも思いの外使えて面白い。
また普通の統率者戦では使われないオタクカードがあるし、それを見つけて試してみるのは何よりも楽しい。
難しく考えないで、とりあえずカジュアルな感じにデッキを組んで対戦してみると、このフォーマットの奥深さや楽しさが分かると思う。
突然のデッキ紹介
ではここで、私が最初に組んだパイオニアEDHのデッキを紹介しよう。
これは過去に紹介した最安値デッキのジャイルーダを改造して、パイオニアEDHのデッキに昇華したものだ。
元々採用しているカードのほとんどがパイオニアリーガルだったので、そのまま+3000円くらいのカードを買って完成させた。
やることは単純明快で、統率者である《深海の破滅、ジャイルーダ》ことガイガンをコピーして量産して、対戦相手全員のデッキを削りきることだ。
《うろつく玉座》でデーモンを指定すれば、ガイガンの効果も2倍、《戦慄の猟犬》の効果も2倍でデッキも削れてライフも削れる。
あとはデッキを削って《多元宇宙の突破》や《闇の領域の隆盛》で墓地のクリーチャーをもらい受けることも出来るので、勝ち筋はLOでもダメージでもコントロール奪取でも横並びでも、どれでもいけるようになっている。
《パンハモニコン》や《知識の徳目》でガイガンの効果2倍も出来るし、リアニメイト手段もあるので状況に応じて戦略を選べるのがこのデッキの好きなところだ。
実際に遊んでみても全然戦えたし、ガイガンを連続でコピーするのはやはり楽しい。
↑元の最安ガイガンデッキの記事。よければこっちも読んでね。
わからなかったら緑絡みのデッキを組むべし
パイオニアEDHに興味があるけど、どんなジェネラルを使えばいいかわからない。
そんな時はとりあえず緑絡みのカラー牌を選ぼう。
理由は単純で、このフォーマットには《太陽の指輪》や《スランの発電機》のような2マナ加速手段がほぼないに等しい。つまりマナが詰まりやすいのだ。2マナのマナ・アーティファクトの数も少ないので、緑のマナクリーチャーがいたほうがマナ不足になりにくい。
《ラノワールのエルフ》や《エルフの神秘家》はパイオニアリーガルだし、《耕作》も使える。裏面が英雄譚の《ヴォリンクレックス》はデッキから森を2枚サーチできるし、《世界を揺るがす者、ニッサ》でマナ2倍もできる。
困ったら緑絡みのカラー牌にすると安定感が出るのでおすすめだ。
普通の統率者でもバリバリ強い《宴の結節点、ジェトミア》や《眷者の神童、キナン》、《ギトラクの怪物》もパイオニアリーガルで使えるし、緑絡みで強い。
緑絡まなくても戦える
とはいえ、宗教上の理由で緑が苦手な人もいるだろう。
安心してほしい、緑に頼らずとももちろん戦える。
飽くまで統率者戦なので、必ずこの色を使わないといけないという訳でもないし、自分の好きな色で戦うのももちろん素晴らしい考えだ。
上記で紹介した私のデッキは緑がなく、手元にあるカードでほとんど組んだデッキだし、パイオニアEDHでも手元にあるカードだけで組んでも遊べるくらいのデッキは組めると思う。例えば、《パルン、ニヴ=ミゼット》を普通の統率者でも組んでいるから、パイオニアEDHでも組んで遊んでみたい。そんな軽い気持ちでお気に入りのジェネラルを使ってもいいし、イコリアで《偵察任務》が収録されているので、コンボも成立する。
《蝗の神》と《滝の賢者》でデッキが続く限り無限トークンができるし、《運命のきずな》を捨てれば実質無限トークン&無限ターンになる。
スタンでデーモンを使って遊んでいるから、《恐怖を喰らうもの、ヴァルガヴォス》を使いたい。だから黒単を組む。これも素晴らしいと思う。
パイオニアリーガルでも好きなデッキは組めるのだ。
そこは普通の統率者と変わらない。
もちろんカジュアル向けに組む、勝ちを目指してガチ目に組む。どちらの考えでデッキを組んでもいいだろう。
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さいごに
パイオニアEDHに参戦することも、普通の統率者に参戦する時と同じであまり難しく考える必要はないと私は思う。
たしかにカードプールは狭くなっているし、マナファクトの数は少ないしが
それでも大味なプレイをすることはできるし、思ったよりコンボも成立する。
なにより自分の色を出すことができるのは普通の統率者と変わらないし、同じ卓の人は皆同じパイオニアリーガルでデッキを組んでいる。
パイオニアEDHのデッキで普通の統率者戦に参加しても全然ゲームになるし、場合によっては勝つこともできる。
自分のお気に入りのジェネラル、好きなカード、好きなカラー牌…。
自分だけの構築で色を出せるのは普通の統率者もパイオニアEDHもそこだけは変わらない。
ファウンデーションズで強力なカードがパイオニアリーガルになったことも追い風になっているし、これを読んでいる読者もなんとなくでいいから、パイオニアEDHに参加してみようかな。と思えたのなら、私は嬉しい。