最初はユーライ・ヒープ(3)~本当はピンク・フロイドが好きなんですが・・・(6)
ヒープ最盛期の少し前、まだマジカルミステリーな要素の片りんもないころ、16分余の大作である「ソールズベリー(Salisbury)」が出されました。'70年初頭のことです。
ブラスとコーラスから厳かに平面的(?)に曲が始まり、オルガン、ベース、ドラム、ギターの重厚な立体感に続きます。中盤以降では、バイロン(David Byron)の抑え気味のシャウトやミック(Mick Box)の歪んだギターが曲を盛り立てます。全体に渡って浮いたり沈んだりするオーケストラサウンドも聴きどころです。
ラジオではかかるはずのない16分に及ぶロックの大曲であり、今では聞くことが難しい曲ではありますが、機会があれば、ぜひ一度聞いてみて下さい。お勧め中のお勧めです。