「人の為」と書いて「偽り」と読む ~ポケ森から学ぶモチベーションの在り方~
巷では無人島生活が流行っていますが、私はキャンプ生活の方が好きです。
ということで、私は「どうぶつの森 ポケットキャンプ」、通称「ポケ森」にながーいことハマっています。
なぜ私がポケ森にこんなにハマれるのかを考えたところ、「誰かのために働く」という自分のモチベーションの在り方について改めて気づくことができたので、今日はそのお話をしたいと思います。
以下、目次です。
ポケ森の好きな仕組み
無人島で過ごすあつ森とは違い、ポケ森のテーマはキャンプ場です。お気に入りの家具を集めて、自分だけのキャンプ場を作ろう!というゲームです。
ちなみにキャンプ場の近くには海や森などのスポットがあり、キャンピングカーで移動することができます。
自分だけのキャンプ場を作るまでの流れを簡単にまとめると、以下のようになります。
基本的にはこの流れを繰り返して自分のレベルを上げていくのですが、単調な作業が多いので飽きて辞めてしまう方もいるようです。
しかし、私はこのゲームめちゃくちゃ好きです。
好きなところがいっぱいあるんですけど、1番好きなところは、「誰かのために働いている」というのを実感できるところです。
困っているどうぶつの願いを叶えたら喜んでくれるのがうれしいし、それによって親密度が高くなるのもうれしい。親密度が高くなったどうぶつは、「いつもありがとう!」ってプレゼントをくれたりします。マジでかわいい。どうぶつの願いをたくさん叶えることで、自分の暮らしが豊かになっていくのも好きなところです。
「困っているどうぶつのために働いて、報酬や信頼を得ながら自分の暮らしを豊かにしていく」という仕組みが、私は好きなのだと思います。
モチベーションについて
わたしは自分のことを、“誰かのために頑張っている”と思えるときにモチベーションが上がる人間だと考えていました。
ポケ森も、どうぶつのパシリをいくらさせられても「どうぶつのために頑張っている」と思えるのでずっと続けられています。
就活のときも「あなたはどんなときにモチベーションが上がりますか?」と聞かれたらそのように答えたこともありました。
これまでの学生生活でモチベーションが高かった時を振り返ってみると、部活では“チームのために”、受験勉強では“両親など応援してくれる人のために”と頑張ってきていたので、「誰かのために頑張ること」が自分にとってモチベーションになっているという考えに疑問を抱くことはありませんでした。
誰かのために自分の時間を使うことが苦ではないし、これからも誰かのために頑張り続ける人生なのだと思っています。
しかし、「誰かのために」という言葉は、度が過ぎると「自分の価値観の押し付け」になってしまうと気づきました。
「誰かのために」という言葉
「自分の価値観の押し付け」は、母親が子供に向かって言う「あなたのためを思って言ってるのよ!」みたいな感じです。母親は“あなたのため”と言いつつも、それが実現されることで得られる自分の利得のために言っているのかもしれません。本当に相手のためなのか、それとも自分のためなのか、誰のための言葉なのか。
頼まれてもいないお節介は、相手にとっては迷惑かもしれません。
自分の考えを押し付けるのではなく、きちんと相手の立場になって、”相手にとって本当になにがいいのか”を考えることが大切だと気づきました。
「誰かのために頑張る」というのは、それだけ自分の時間を他人に使うということですが、その対価を他人に求めすぎてはいけないと考えています。
誰かのために頑張ったからと言って対価を求めるぐらいなら、自分のために自分の時間を使った方がいい。もしくは自分のために頑張ったと思えるような考え方をした方がいい。このように考えることで、「自己犠牲」を防ぐことにもつながります。
いろいろ考えた結果、私はこれから「誰かのため」ではなく、「誰かの力になりたい」と表現することに決めました。「ため」ってなんか押し付けがましいな…と個人的に思ってしまいました。
なので、いつかまた「あなたはどんなときにモチベーションが上がりますか?」と聞かれたときには、「”誰かの力になるために頑張っているとき”です。」”と答えたいです。
「偽り」と「優しさ」
「人の為」と書いて「偽り」と読むように、誰かのために頑張ることは、ときに間違った方向へ進むことがあります。
しかしながら、「人の憂い」と書いて「優しさ」と読みます。
相手の立場になって相手の気持ちとちゃんと向き合うことができれば、それはきっと誰かの力になれるような優しい人だと思います。
PS:ポケ森に出てくるどうぶつの中ではマーサが1番好きです。あの死んだような黒くて丸い大きな目とハイテンションのアンバランス感が絶妙でかわいい。おかしあげまくってます。
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