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2024年2月18日_かつお日記

かーちゃん、ときどき、うわーんっと泣き出すのね。
見ていてオレもつらくなっちゃう。
オレだって、本当はもっと一緒に居たかったんだよ。
でも、タマシイは横にいるからさ、泣くなよ。
オレたち、京都の駅の駐車場で初めて会ったんだよね。
あれは確か・・・2020年11月16日。
その日の朝、いつも通りご飯食べてそのあとはやることないしさ、寝ようかと思っていたら、首輪にリード付けられたんだ。
こんな時間に散歩?ではなくて、四角い箱に入るように言われたんだ。何が何だかわからないまま、車で出発。
オレのいたドウブツホゴタンダイの場所は、京都府亀岡市。くるまに揺られて、着いたよ!と言われたのは京都の駅前だった。コロナ最中だったけど、全国リョコウワリっていう制度をやっていた時期なので京都駅はすごい人だったってかーちゃんがはなしてた。
とーちゃんかーちゃんは前日から関西地区に来ていたらしい。前日は滋賀県まで車でやってきてお泊り。朝はちゃっかり三井寺観光してから待ち合わせ場所までやってきたんだって。会いに来てくれる前に楽しんでいたなんてちゃっかりしてるぜ。

さわやかな陽気、きれいな紅葉の時期に
オレたち出会ったんだね。
この穏やかな景色のような幸せな毎日だったよ。

そのあと、待ち合わせ場所の京都駅前の駐車場でオレのことを待っていてくれたんだ。時間になってもなかなか現れないオレたちのことを心配して待っていたって、そのあと話してたね。

とーちゃんかーちゃん、京都滞在15分。
オレに会うためだけに来てくれたんだ。
ありがとう。

駐車場の車の前でただ立っているのは、とーちゃんかーちゃんだけだったから、ホゴダンタイの人はすぐに声をかけてた。
「いま、かつおちゃん連れてきますね」って。
とーちゃんかーちゃんは、じーっとオレの入った四角い箱を見ていたよ。オレもじーっと見てた。
オレの前がパカッとあいて、初めて見るとーちゃんに抱っこされたんだ。何が起きたんだろう?
でもオレその時、この人スキって感じたんだ。
それからかーちゃんは、ドウブツホゴダンタイの人に手渡された書類にサインをしたり、経費を支払ったりしていたね。
駐車場にいたのはたったの15分くらいだったかな。

はじめまして!オレ、かつお。
よろしくね。

そのあとはひたすら、ひたすら東京に向かってドライブ。
オレは駐車場の後も何が何だかわからなかったけど、ドウブツホゴタンダイを卒業したのかな?と途中で気が付いた。
まつりアニキから譲り受けたカートに乗って、アニキのにおいを感じながらお座りしながらかーちゃんの横顔を見ていたら、この人がかーちゃんになる人かなって思った。

まつりアニキから譲り受けたカートにのって出発したよ。

途中で、お水を飲んだり、ドッグランに立ち寄ったりしたときに「オレはオレだけを見て、一緒にいてくれる家族に出会えたのかも」って気が付いたんだよ。

富士山も見えたね。
とーちゃん長い時間の運転ありがとう。

亀岡から、いったい何時間車に乗っていたんだろう。
東京ってところの空気を初めて吸った。そしてツイノスミカであるうちにたどり着いたんだ。
まずはここはオレんちだい!と、リビングにある柵におしっこしたよ。だってオレのニオイ付けなくちゃならないからね。
そしてリビングをぐるっと見回したら、オレの寝床によさそうな場所を発見!オレは足腰には自信があるから、ジャンプしてソファーに乗って、すぐに座ったんだ。

すぐにここをオレの場所にしようと思ったんだ。

その時かーちゃんが、「なんで教えていないのに、私たちがいつも座る場所の真ん中がわかったんだろうね?」って笑いながら言ってたよ。オレ元気なうちはいつもそこにいた。タマシイ犬になってからもお気に入りの場所さ。
それからの毎日、病気になっても、とーちゃんかーちゃんや家族とずっと一緒だったね。お留守番はしても、ニュウイン以外で離れていたことないもんね。いつもいつも一緒だったね。ありがとう。今もここにいるよ。

まつりアニキが愛用していた毛布。
なんか落ち着くなぁ。


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