挨拶くらいと言っちゃダメ
仕事で出張に行くことがあります。白い杖をついて、新幹線に乗って。
出張は苦手です。不慣れな場所は気を張るので疲れるんですよね。
不慣れなエリアでの乗り換えは余裕がないと不安です。なんせ急ぐことができないので。だから段取りから実行までが普通以上に難しく感じます。
トイレにしてもそう。
トイレに行きたいなと思っても人よりも探すのに時間がかかります。案内表示もなかなか見つけられないし、トイレを見つけたと思っても、男子女子のマークがなかなか視野に入らずキョロキョロすることも少なくありません。
新幹線車内のトイレでも、鍵はどこか、排水ボタンはどこかとか、とにかくいろんな「普通の行動」に人並み以上の神経を使います。
だからトイレのタイミング一つとってもそれなりの計画、とまではいかずとも段取りを想定しないといけないんです。なんせ急げないから。
食事を取るにも初めての店だと分からないことが多く、気を張ります、
そんなことだから、仕事の目的地に着くこと自体がひと仕事と言いますか、到着した段階で無事やり終えたという安堵とも疲労ともとれる感覚を持つことになります。
プライベートなら遅れようが途中で休もうが勝手ですが、仕事ですから。無事ならラッキーくらいでは進められません。
帰りは帰りでまたそんなひと仕事があるわけですから、本来の仕事が終わったからと気楽に開放感に浸れるわけではありません。家に帰るまでが遠足、というやつですかね。
疲れる、、、。
とまあ、散々書いておいてなんですが、こんなことをnoteで書くのも気が引けなくもないんです。なんか弱音っぽいし。
ただ、弱音っぽいから普段誰にも伝えられないわけで。
そんな心境を知られたくない、でも労ってもらいたい、みたいなややこしい時があるんです。
まあ、人それぞれそんなことがあると思います。多かれ少なかれ。人並みのことが人並み以上に負担になることが。
たとえば挨拶ひとつとっても。
「挨拶くらいきちんとしなさい」って叱り方がありますが、性質的に挨拶が苦手な人もいるはずです。内向的な人とか。
「挨拶くらい」と表現できるほど簡単かどうかは人それぞれなわけで。
人の性質に合わせた応対や指導ができる人は素晴らしいと思います。
単に自分の感覚で相手の立場になっても理解はできないですもんね。相手の性質を踏まえた上でその立場に立たないと。
そんなことができる人になりたいなあ。
人並み以上の努力が必要かもしれませんが。
☆PEACE☆
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