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忍たま初心者が浅い予習で映画観た話
これは安易な気持ちで忍たま映画へと足を踏み入れ、1年は組沼に片足、6年生沼にもう片足を捕られて動けなくなってるニワカの備忘録です。今後沼った際に振り返るために書きました。
知識の浅い人間が記憶だけで書いてるので間違った点が多々あるかと思いますがご容赦ください。アニメ忍たま12月放送分と映画のネタバレあります。現時点で映画4回観てますが、1回観た時点での記憶を呼び起こして書いています。
経緯
忍たまが映画になるよ!と聞いてもう何年も前にオタクから忍たまをオススメされたことを思い出した。当時、5年生好きのガチオタによる早口解説は「子どもの頃にゆるく見てた程度の知識ではかすりもせぬ……」という畏怖と「子供向けギャグアニメでありながら時代考証がガチ」というTLにおける及川ミッチー並の漠然とした好印象を与えた。御長寿アニメのいつでも見られるという安心感から「(観たら沼りそうなので)いつかそのうち観るね」で何年も後回しになっていた。
そんな流れで今回の映画化。
乗るか!このムーブメント!!
みんなの初恋土井先生をメインにしてる辺り、かつて子供だった我々がターゲットなんだろう。きっと初心者に優しい映画になってるはず。
自分がターゲットにされてると察した時は素直に乗ったらめちゃくちゃ楽しいってFF歌舞伎で履修済だから!!(※FFも歌舞伎も詳しくないのに「これオタク向けだろ?我オタクだからイケるやろ??」で飛び込んだら最高のエンタメを浴びた)
よっしゃ観よう!せっかくだから軽く予習もして楽しもう!!と軽くアニメを視聴してから映画に臨んだ訳ですが、結論としてゼロ知識でも楽しめたなと。キャラクター全員を把握して無くとも、というか誰も知らなくてもキャラクター達の役割がはっきりしてたのでノイズにならない。初心者にも上級者にも配慮が行き届いた映画だった。
そんなわけで迷っているなら観た方がいい。待ってて土井先生〜!
土井先生ときり丸
いっちょ予習すっか!とまずは「忍たま 予習」で検索。前回の映画が良さそうだけど現在有料配信サービスに加入していないため断念。公式YouTubeで「土井先生ときり丸の段」NHKプラスで「一緒に帰るの段」を視聴。
子どもの頃はきり丸が好きで、土井先生に対してはむしろ「大人のくせに情けねぇな!!」くらいの温度だった当時の感情を懐かしみつつ、かつてのオタク解説で「長期休みの時のきり丸は土井先生の家に住んでる」と聞いて「疑似親子!好き!」と返したら「ちょっと……そういうのとは……違うんですけどね……」という「解ってねぇな」みたいな反応されたことも思い出した。辛。だって習って無いんだよ……。
土井先生……大前提として優しくて可愛くて情けなさもあるのに格好良くて。あ~これは女児が恋しちゃう……と改めて納得。過去匂わせは大人の心もザワつかせる罪深さ。汚部屋住人だったとか子供の頃の私が知ったら呆れかえってそうだけど、今なら「半助…仕事に全振りして私生活ボロボロになるタイプか…」って理解できる。
掃除してくれたらバイト代出すよ、という土井先生の提案に「借りは作りたくない」と返すきり丸。先生からしてみたら喜んで飛びつく提案だと思ったかもしれない。でもそうはならない。きり丸の、こういう大人の期待をピリッと刺してくるシビアなところ好きだったなと思い出す。そうだな。確かに疑似親子とはちょっと違うのかもしれない……どこがどうと上手く説明できないけど。
こんなある意味「手強い子」を相手に土井先生がどうコミュニケーションを取っていったのか、何を積み重ねて絆になっていったのか気になる。無知なりに想像するにその一つが「似たような境遇」って告白なんだろうな。10分しかない尺の中でたっぷりと取った間と、あの時は組の良い子達も聞いてるって分かった上での告白は生徒に対して誠実なんだなと思った。そりゃ生徒も視聴者も土井先生のこと大好きになっちゃう。土井先生の家に行くきり丸に対して「いいな~っ!」て羨ましがっちゃう皆の無邪気さと土井先生の人気ぶりよ……。「可哀そう」とか言ってくる子がいない優しい世界。
そして「若い人の段」で半助という名前が山田先生に付けられた名前だと知ってひっくり返った。ど、どれだけ謎の多い男なんだ半助(改名)!!土井って苗字も偽名か?!本名なに?!劇薬?!
6年生がまだ1年生だった時の先生だった、という設定は視聴時点ではまだ6年生を知らなかったので「映画絡みかな?」くらいだった。今現在6年生沼に片足突っ込んでるのでこの時の認識の浅さが無念過ぎる。予習不足だったよ土井先生〜!
1年は組があまりにもプリティ
アニメのOP、キャラの多さに「これどこまで把握すれば映画楽しめる?!」と慄いた。(※知らなくても知らないなりに楽しめた)それと同時に鯉の着ぐるみ着てる乱太郎·きり丸·しんべヱの3人組があまりにも可愛くてOPを延々とリピートしてしまった。
山田先生の女装が記憶よりだいぶ濃い。EDの1年生の愛くるしい女装との対比よ……。年月で失った可愛さは化粧だけじゃ取り戻せない……。EDは女装1年生も雪の中子犬のように転げまわってる絵も可愛かった。映画でのきり丸の残酷な雪のシーンを見た後だと「たくさん遊んでたくさんお食べ……」の感情になる。あとしんべヱの後ろ姿って「小動物の可愛いシルエット」のベストアンサーですね。ぷりぷりだぁ。連れてる牛まで可愛い。
忍術学園、下級生はちゃんと先輩や先生に敬語使ってるの好きですね。教育番組だ。
この「1年は組可愛いな」の感情が映画館でも爆発するとは完全に予想外でした。
諸泉君&雑渡さんの授業シーンなんぼでも観たい……。みんなで「え〜?」とか叫んじゃうの、もはやミニオンなのよ。動いても喋ってもなんにもしてなくても可愛い……この可愛さ何?絵と動きと声が相乗効果……これがアニメーションの力なのか……。名前間違えシリーズでは「ゼットコンロさん」で笑ってしまった。配信なり円盤なりで観られるようになったら「わざとだろ」「ウブブブブブブ(否定)」を延々に流していたい。
忍たまはギャグアニメだから唐突に現代のネタが出る、というの知っていたんですけど、それでも「タイム(Tのハンドサイン付き)」でふふっとなってしまった。先生馬鹿にされてむっとなるのも可愛い。足で洗濯してきゃっきゃしたりランニングでぐったりしたりと全ての動作があまりに可愛くて低周波みたいな悲鳴を抑えるのに必死だった。小さき命達よ、健やかであれ。
そんなキュートな子供らが「土井先生を助けるぞ!」っとなった時に見せる逞しさと賢さが凄い。そんな…ピヨピヨなのに……これが生命力……。
きり丸の「土井先生に会いたい」からの乱太郎の「土井先生を取り戻そう」は「そう!(忘れがちだけど)主人公は乱太郎!」って思わされた。
彼らの探索は結果的に捕まって終りだけど、コメディパートという意味と「何も知らん視聴者に失敗例を提示して、先輩やプロ忍者達によるもう一つ上の作戦へ繋げていく」流れを作ってるのがアニメ作りとして構成が上手いなと思った。雑渡さんのプロ忍者による素人質問的な効果がアニメの作劇にもある感じ。真面目な話を子どもが掻き回してストーリーが停滞するし無意味でイライラする!とはならない、視聴者にとって理由のある失敗というか。6年生が「戦には物資が集まる」って言っても「お前散々忍者しておいて今更なに言ってんだ」になるけど、ついさっきまで諸泉君に手裏剣投げてた幼子に言われると「お、お~!!」ってなるし。3L作戦も一応成功してるし、さらっと人足手伝いの話つけてきたり、この子達凄いね。10才の子供はもう労働力な室町時代、逞しく利用して生きとる。ピヨピヨなのに……。
皆で柿食べながら作戦会議してるの可愛いな~と思いつつもきり丸が食べてないのが……抉られる。雑渡さんの授業の圧でも食事が減らなかったきり丸がね……。土井先生大至急帰ってきてもろて。
付け焼刃知識ではは組の皆を把握できなかったけど、それでも「なんかクラスの中心人物っぽい子いるな……」→「ひょっとしてシーザー暗号教えてくれた子か?(犯人を探せの段)」と点と点が繋がって線になる体験をしてしまった。予習大事だね土井先生!
自信が無いんですけど、雑渡さんのプロによる素人質問に教科書めくって確認してた子も庄左ヱ門君?優秀じゃん……。先生が信頼しちゃうタイプの子じゃん……。そういえば土井先生、土井先生ときり丸の段で「庄左ヱ門まで!」って言ってたもんね。
は組の子ら健気で可愛いけど「これで居眠りが出来る!」とか割と利己的でそういうところも子供らしくて可愛かったな。行動の割に動機がしょうもないのって実に子どもという感じがして好き。
苦労が多いかもしれんけど、こんなかわいい子らに囲まれて生活してるの羨ましいぞ土井先生〜!
七松小平太……?
とりあえずNHKプラスで本編見ようかな、と付けた最初の回が「四郎兵衛の選択の段」でした。
そう、七松小平太先輩が「体力が有り余っているので塹壕を掘り」「まだ体力が余ってるので塹壕を埋める」回。
……自己分析できるタイプの脳筋の方???
ついていこうとする四郎兵衛君に泣いた。放っておいてもいいと思うその先輩。
私のファースト6年生が七松小平太先輩だったので「こんな個性的な先輩が……あと5人……」と生唾を飲むものの、まぁこれだけ個性が強ければ映画で少なくとも七松小平太先輩は分かって心強いだろうという安心もあった…ん…だけ…ど…。
……七松小平太先輩、映画限定でイケメンになるジャイアン系脳筋の方???
「きっと戦う時も穴掘って下から出てくるんでしょ。判別出来る!」とか思ってたらクナイでカッコよく戦っててとても忍者だった。かっこよすぎるあまり他の6年生とも混ざってしまってちょいちょい判別出来なくて無念でした。穴掘りじゃなくてクナイ持ちで判断するべきだった。あと穴掘りに関しては「喜八郎と滝夜叉丸の段」を観てしまったが為に軽く混乱した。えっ穴掘る人2人いる……?穴掘りだけでは個性にならない……??穴掘りを手段にする方が七松小平太先輩で穴掘りが目的の方が喜八郎君って判断で合ってる???忍たま、あと何人穴掘るタイプの人出てくる????あっひょっとして私落とし穴に落ちてる?????
中在家長次先輩の「もそ」を翻訳してたので「七松小平太先輩は翻訳する側じゃなくて脳筋言語を翻訳される側だと思ってました……」と反省。
終盤の檻をぶち破るところもクナイで檻を削って潮江文次郎先輩のフォローしてたので(結局破ったの中在家先輩だったけど)「サポートも出来るタイプの脳筋の方!?」となった。もはや脳筋ではない……。そういえば一人称も「私」だった。七松小平太先輩……「動」の男じゃなくて「静」の男だったんすね……。予習が裏目に出て大混乱だったよ土井先生〜!
中在家長次先輩は喋りますか?
中在家長次先輩は「犯人を探せの段」でヒント喋ってた気がしたので、映画で「もそ」翻訳されてる姿に軽くバグッた。上映中はとりあえず別人ということにしてスルーしたけど、後から確認したらやっぱり言語を発する中在家先輩は実在したな……。
映画の中在家先輩はクールなのかと思いきや熱くて「意外〜」と思いながら観てた。後から本来は冷静な人で、きり丸と同じ委員会で面倒みてたから熱くなったんじゃないかという感想を拝見して……。土井先生捜索の件で叫んだの、きり丸がどれだけ悲しむかという思いもあったかもしれない……。きり丸のピンチに飛び込んだのもそういうことか〜!忍たま、関係者沼が深そう。
とりあえず中在家先輩には個別に菓子折り用意してよ土井先生〜!
善法寺伊作先輩は何故か知ってる。食満留三郎先輩はまず名前が読めない。
どこからの受動喫煙なのか分からないんですけど、伊作先輩は顔見ただけで「不運な人だ……!」と分かった。6年生で1人だけ茶色い髪なのも分かりやすいし。予習したアニメが「同室の共倒れの段」だったので、この不運、割と周囲を巻き込む厄介な不運であると学んだ。
可愛らしい顔立ちなのに映画では青タン作ったり覆面とったら鼻血だったりでギャグアニメは容赦が無いなと思いました。笑っていいのか迷うなあれ。
そしてことごとく不運に巻き込まれる食満留三郎先輩は同室思いのイケメンなの?弱みでも握られてるの??諦めの境地なの???なんでそんなにカッコいいのに映画では記憶に残らなかったの????(A.潮江文次郎先輩と混ざってたから)
「食満」を「けま」と読めなくて映画は「この6人の中に……名前の読めない男がいる!」って思いながら観てた。「けま」で入力してすんなり「食満」が出てくるとは思わなくて「食べ満足」で二文字消してた。今となっては食満留三郎と書いてハンサムとルビふるぐらいになってるけども。
というか名前に関して七松小平太先輩以外の5人かなりボヤッと混ざった状態で観てました……。いや名前だけじゃなくまあまあキャラ判別出来てなかったんですけど、それでも映画は面白かったので、いっそミリ知らでも楽しめたんじゃないかと思います。予習ってなんですか土井先生〜!
老け顔とカッコイイは両立する潮江文次郎
潮江文次郎先輩に関してはアニメで予習出来なかったので映画が初見だったんですけども「槍の人!!!カッッッッッコヨ!!!」でした。あんまり癖に刺さり過ぎて「判別出来ないカッコいい人はみんな潮江先輩」くらいの認識で観てました。後から思うに食満先輩成分がかなり混ざってた。
というか槍!DIY槍!槍の柄って現地調達なんだ!?
確かに忍んでる時は槍とか長物は目立ってしょうがないわね。
槍組立てる工程がカッコ良すぎてコレ宇宙世紀だったらガンダムがカタパルト装着して飛んでくところじゃん……。4DXだったら打ち付けられる釘に合わせて座席が揺れるんでしょ!?室町仕様のメカじゃん!(とか思ってたら後で1年生キッズ達の段ボールガンダムみたいな愛くるしい樽姿が出て笑ってしまった)
しかしせっかく組立てた槍も竹林では逆に動き難くなってしまうのでは……とか思ってたら食満先輩と同士討ちになってたので……。竹林を活かしきった軍師。でも格好良かったのでインパクトで優勝です!
後日、音声補助ありで映画見た時に「老け顔の文次郎」って説明されてて不意打ちの笑いどころだった。いや!映画しか見てない側からすれば老けてるとか思わなかったよ!?(食満先輩と混ざってたから説浮上)むしろ6年生みんな割と「保護者の方?」って感じだよ。
映画後に「潮江先輩と安藤先生の段」を見たんですけど……潮江先輩マジレス蛮族の方?安藤先生に手厳し過ぎない??安藤先生も親父ギャグゴリ押し過ぎじゃない???
復習したら謎が深まったよ土井先生〜!
予習ゼロでも立花仙蔵先輩は見分けられる!
爆発物を抱えたサラストのクール美形。うん。予習無しでも判別出来た。忍たま、忍装束だからキャラ判定厳しいよな〜。やはり善法寺先輩や立花先輩みたく髪に特徴があると判別しやすい。
髪の情報量こそがモテの重大な要素!って某漫画でも言ってた。
声かけた女性がぽっとなるのも可愛かった。
こんなクールビューティーがしんべヱ&喜三太と絡むと面白いことになるっぽいのでその辺りの話をなる早で見たい。あと潮江先輩のことお兄ちゃん呼ばわりする回も可及的速やかに見たい……どこの配信サービスの門を叩けばいいですか?
勉強するとこ分からないよ!土井先生〜!
山田親子
女装は無くしても余裕と低学年への配慮は無くさない山田先生……推せる。砦見た時の「なぁ〜んか怪しいんだよなぁ」の言い方とかちょっと肩の力抜く感じの喋りが好き。
天鬼と戦闘になったら自分が出ると指示した辺りで「天鬼vs山田先生めちゃくちゃ見てぇ〜!」ってなっちゃった。
利吉さんに対して「一歩引いて見守ってる」感も良い……。「忍として話をしましょう」って言われた時の余裕の対応……大人……。雑渡さんに考えを聞かれた時もシレッとしてて大人……。
一方の利吉さんが可愛くて可愛くて……!存在はぼんやりと知ってたけど、予習で見たのが「イライラするの段」だったので「利吉さん、割と振り回される側の人か……」と。今回の映画もある意味振り回されててお疲れ様でした。父親にカマかけたら見破られ、雑渡さんには手加減されて、フリーの売れっ子忍者なのに実はまだ新人の域だったんだな……。そんな辛い立ち位置なのにかっこ良いのは流石利吉さん。雑渡さんが圧倒的強者だったので仕方ない面もあるし、手加減されたと自分で気付いて素直に父親に報告できるというのいうところが好きでした。というか後になって癖に響いてきてる。伸び代……!!
「お兄ちゃん」発言は隣の見知らぬお姉さんが悲鳴を押し殺してて察した。
人生って日々勉強なんだね……土井先生〜!
ほぼ予習無し民を脇から刺してくる雑渡昆奈門さん
タソガレドキ勢に関しては土井先生の説明動画程度の知識しか無くて……こんな子供に優しい(授業は厳しい)激強プロ忍者がご提供頂けるとは知らなくてですね……。圧倒的「頂点」じゃん……。
諸泉君を積極的に弄ってくことで視聴者と1年生の諸泉君ヘイトを逸らし、天鬼殺害の件では「恨むなら私一人を」で全ての罪を被る姿がなるほど頭……理想の上司……。諸泉君には再教育お願いします。
ED後にコメディパート入るのかと思ったら「タソガレの一人勝ちでーす」で終ったのゾワッとしちゃった。忍術学園はある意味理想郷だけど、一歩外は戦国なんだよな……。
雑渡さん、色んな意味で今回の圧倒的勝者じゃないですか。こんなイカすキャラ教わってないよ土井先生〜!
他
ドクタケに関しては「勇気ある八方斎の段」で「バイキンマン的な???」程度の理解だったので結構な尺で踊り出す姿と(虚無顔の天鬼に笑い堪えるの必死だったけど、後から洗脳の暗喩と聞いて怖くなった)「子供殺させたら戻れまい」の発想に認識が甘かったと震えた。ガチの戦国の人!2回目の視聴で気付いたんですけど、土井先生と頭ぶつけて八方斎も性格変わってたんですね……。作中で懇切丁寧に説明されてたのに解って無かった。
5年生に関しては沼が深そうなので割愛します。顔が同じ人双子じゃないんだ!の衝撃は予習済だったからそこに衝撃のリソース割かなくて済んだよ…!EDめちゃくちゃ可愛かったので追々履修したいです。
滝夜叉丸先輩は「喜八郎と滝夜叉丸の段」で予習したんですけどこの話自体が「あの滝夜叉丸も実は仲間想い」みたいな流れで「あの」の部分が分からず。映画で「なるほど……これが滝夜叉丸先輩の『あの』の部分」だった。
映画で答え貰ったよ土井先生~!
映画での土井先生ときり丸
雪の中神社の軒下にいるきり丸のカットが衝撃。きり丸の過去は知ってたけど、それを絵として大画面に出されると……この子はこの悲惨な状況を乗り越えてあの元気で逞しくて愉快な子になったんだな……。
きり丸が土井先生のいない家で掃除をしているシーン、表情が無で思考回路をシャットダウンして心を守ってるんだなと苦しくなった。泣くでもわめくでもない、手負いの野生動物みたいだ。
それでも土井先生を探そうと草鞋を履き直すきり丸は健気で逞しさすら感じた。
きり丸は気付いていないけれど、大家さん隣のおばちゃんも見守ってくれてる。先生も。そして1年は組の皆はきり丸の願いを叶え土井先生を助ける為に動き出す。
もう一人ぼっちじゃないよきり丸〜〜〜!!
初見では「きり丸にとって土井先生が大切なことは伝わったけど、土井先生がきり丸のことどう思ってるのかはイマイチ分からないな〜」というのが正直な気持ちだった。天鬼から土井先生に戻った時の涙が答えかなと思うので、視聴者はそこから想像してみる。
土井先生がきり丸に保護者としての情があるのは大前提で説明するまでもないよね、ということかもしれない。
「一緒に帰ろう」は情緒面で不器用なきり丸が初めて土井先生に見せた素直な気持ちだったのかもしれない。
土井先生からしてみたらもどかしくも見守る形で与えた愛がちゃんときり丸に響いてたとやっと確認出来た安堵の涙かもしれない。
皆が「土井先生」を求めてる中、天鬼に対して「一緒に帰ろう」と言えたきり丸は親子でも兄弟でも無いけど家族なんだな。「生きてさえいてくれればなんでもいい」って思えるのは家族だけだ。
きり丸の過去が冬で映画時間軸が秋だったのは「これから冬が来ても皆で乗り越えられるよ!」という意味だといいなと思いました。
普通は冬→春だと思ったけど、それだと新年度になっちゃって時空の歪みが発生するからというメタな理由かもしれないけども!!あと彼岸花(死)の赤と紅葉(実り)の赤の対比か。
子ども達は可愛いけど、膝小僧が寒そうなので長いの着せてやってよ!土井先生〜!!
総括
観て良かった!
当初は「(昔はなんとも思って無かったけど)これで私も土井の女」と思って観に行ったら1年生の可愛さに撃ち抜かれて6年生のかっこよさにのたうち回ってまだ土井先生まで辿り着けません!あと雑渡昆奈門さんや利吉君や5年生も気になるんだ!!沼数が多い。
中途半端な予習に翻弄されたところもあるけど、それはそれで楽しかった。
予習してもしなくても楽しめるとても良い作品です。
でもランダム特典はほどほどにして欲しいぞ!!(後でファンブックとかに掲載中して欲しい……)
ニワカもいいところなので諸先輩方色々教えて頂けると嬉しいです。
と、いうわけでこれから5回目観てくるよ、土井先生〜!