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キャッチのにーちゃんの思い出

仕事柄、深夜の繁華街を一人歩きすることがあり(集合時間が午前0:30とかなのでね!)、キャッチのにーちゃんに声をかけられることはとても多かった。

その中で、印象的なにーちゃんは何人か居るのだが・・。

忘れもしない、蒲田のにーちゃん。

蒲田は東京二十三区の外れで、多分そこそこベッドタウンだと思う。
駅前の商店街、昔はなぜかドリアンをたたき売りする八百屋があったのが印象的。
蒲田の民はドリアンをそんなに食べたのだろうか。
深夜時間帯まで開店している八百屋だった。

すでに二十年も昔のことだから、忘れている人も多いだろう。
十年くらい前はスマホ屋に変わっていた気がする。

さて。
『深夜帯までオープンしている八百屋』があるというのはどういうことか。

はい、それは、女性による接客があるお店が多いということです!
フルーツとかを手土産に持っていったり、お店から注文があったりするのでしょう。

実際、ラブホは多かったですね。
2005年くらいだとww 回転するベッドのあるレトロラブホがあったのを覚えてます。
あ、仕事で行ったので使用はしてないですよ。

そして、女の子の接客するお店の前を通りかかったときですよ。

「あ、おねーさんっ! ミニスカポリス居るよっ! 寄ってかない!!?」

ハテ。

なぜ、女子と分かっていて、私に、ミニスカポリスが居るよっ! と声を掛けてきたのだろうか。
まさか、男性のミニスカポリスがいる特殊な店ではないだろう。(ちょっとだけ行ってみたい)

「いや……」
と断った私に、にーちゃんは、ぐいぐい来る。

「可愛い子沢山居るんだよーっ! ちょっとで良いから遊んでってよ!」

「あ、いや、わたし、今から仕事なんで……」
(当方、大荷物を抱えたスーツ+作業服姿でした)

にーちゃんはしばし沈黙して「あ、夜職の方でしたか、どーも、行ってらっしゃい!」と暖かく見送ってくれました。

が、なんとも腑に落ちない。
思い出しても腑に落ちない。
一体何故、私がミニスカポリスに興味があると!!
あと、「夜職」って同業者だと思いました? 作業服着用で!!?

作業服着用系のおねーちゃんに接客して貰う店はかなり、ニッチではないか?
(事務員さんとか、同僚女子のイメージで、イイコイイコしてくれる店があったら流行りそうな気がする。こういう小説書いてみるかww)

以後、ミニスカポリスという文字を見るたび、なんとなく、この日のこととあの時のにーちゃんを思い出す。


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