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日本語って、言い過ぎくらいが心地よい瞬間もある言語だと思う。
こんばんは!だーくんです。
今日は日本語・言葉の話です!話のネタは数年前の話なので、多少違っている可能性もあるのでご了承ください!
1.太宰治の秀一すぎる描写。
皆さん、走れメロスってご存知ですか?
ちゃんと話は覚えてないけど、何となく知ってたりタイトルはわかるよっていう方も多いと思います。
今から話す話は、日本語のコピーの面白さを話すみたいな内容で、TBSのぴったんこカンカンという番組内で安住アナウンサーが母校で授業をされるみたいな企画だったと思います。(ネット上で探してほしい!)
物語の後半、メロスがただひたすらに走るシーンがあります。その描写を太宰治は比喩直喩を用いてこのように書いています。
少しずつ沈んでいく太陽の、十倍も早く走った。
え?(笑)
ちょっとよくわからんですよね。ゆっくりご説明していきます!
2.太陽の10倍速い、、???
まずは「太陽よりも十倍早く走る」ってどういう状態なのかを説明させてください。
そもそも太陽は動いているわけではなく、地球が動いているおかげで太陽が動いているように僕らは見えているので、太陽の動くスピードは地球の自転のスピードと一緒です。
そして、走れメロスの舞台はシチリアだと言われています。シチリアって大体北緯40度前後なので、諸々計算すると時速3100kmだそうです👀
これが太陽のスピードです!
もう一度言います、時速1300kmが太陽の動くスピードです!!
物語の中でメロスはこの10倍の速さで走ってるので、メロスの走ったスピードはマッハ11だそうです。(やばwww)
ウサイン・ボルト選手が100mを9.69秒くらいで走りますが、実際にメロスも100m走ったら0.02秒だそうです。しかも、マッハ11で動くものの周りには衝撃波が起きるので、半径数メートル内の家のガラスはことごとく割れます!
安住さんは「結論、走るなメロス!」と言って締めくくっていました(笑)
3.日本語って面白いなと思った
僕らが早く走る人を表現しようと思ったら、「物凄い勢いで」「目にも止まらぬ速さで」などどこか聞いたことがある、ありふれた表現になってしまいがちだと思うんです。
歴史の名を残す文豪と呼ばれた人たちの、日本語を駆使した表現の幅の広さにただならぬものを感じざるを得ません。
人の走るスピードを太陽の沈むスピードで喩えようと思ったことは中々ないじゃないですか(笑)それだけ、速かったってことを表現したかったんだと思いますけど、それでもすごいなぁって思います。
4.まとめると
この話って、正直ちょっと言いすぎてるというか盛ってる部分があるじゃないですか(笑)
でもそれ故に面白さが伝わるし、分解してもなお面白い。これが日本語の言葉あそびの良さだなと感じました。
僕らも日常会話を盛って話すことも少なくないと思いますが、日本語って「一言でこうだよね」と表現しきれないあそびがあって面白いなと思いました!
何かの参考になれば幸いです!
にしても、安住さんが面白い人だってことがよくわかりますよね。アナウンサー視点な感じですよね。