小さな失敗、大きな成長
中学生の頃、美術の授業で印鑑を作った。
『自分の作品へサインとしておせる印鑑』
という課題だった。
一生懸命デザインを考えて
印鑑本体も、オシャレに飾り彫りを施した。
完成した時には
先生やクラスメイトにほめられちゃって
まんざらでもなくって
嬉しくって嬉しくって
みんなが見守るなか、試し紙におしてみたら
紙の上には
反転している私の名前。
印鑑だから文字等はデザインを反転させて彫らなければいけなかったのに
見たまま、そのままでトレースして彫ってしまった。
「…あ、ほら、大丈夫!ね、大丈夫!」
そう、みんなが気を使ってくれたけれど
衝撃すぎてそのあとの記憶は残っていない。
*…*…*
高校生の頃、家族が誰もいない祝日のある日。
近所に住む外国籍の奥さんが
「コレネ、チョー、辛イヨ!!」
と言いながらくれた即席ラーメンを作ろうと思いたった。
パッケージと説明文は英語とは違う外国語で書かれていて
さっぱり内容がわからなかったけれど
説明文と共に描かれているイラストを見る限り
日本の即席ラーメンと同じ作り方で大丈夫そうだった。
麺がほぐれてきた頃、付属の粉末スープをさっと入れた。
海外の香りがキッチンいっぱいに広がった。
そろそろ良いかな
と思ったその時。
なんという事でしょう。
何故かシンクへザルを用意して
そこへ、ザーッとあけてしまった。
麺しか、残らなかった。
一瞬の出来事であった。
*…*…*
つい先日のこと
コンソメスープを作りながらお米を炊く用意をしていた。
足元にある米びつ。
蓋を開けて、軽量カップを使いお米をすくう。
そのままの流れで鍋の蓋を開けた私は
右手に持った軽量カップに入ったお米1合を
なんの躊躇いもなく、煮え立つ鍋へと放り込んだ。
家族「…どうしたの?これ?」
私「………オシャレな、お粥です。」
家族「………ん………??????」
私「………オシャレな、お粥、です…!!」
オシャレなお粥が爆誕した、歴史的な瞬間であった。
*…*…*
いつも私は、肝心な所で失敗をしてしまう。
だから何度も何度も確認をするのだけど
でもね、石橋ってね、叩きすぎると
どうやら崩壊してしまうらしいよ。
人より失敗してしまう事が多いけれど
その分、できるようになった事や気づけた事も多いはず。
とりあえず、私の人生
今のところ、結果オーライ、かな?