ukka『wonder little love』リリイベ期間の思い出とか
2023年6月25日、ukkaのメジャー1stシングル『wonder little love』のリリースイベントが最終日を迎えた。
この日のリリイベはダイバーシティ東京プラザ前、いわゆる「ガンダム広場」の大階段をステージとして行われた。
梅雨の中休みの晴れ空の下、東京湾の上空には入道雲が浮かび、夏の訪れを感じさせる暑さの中多くの人で賑わう休日のお台場。
撮可もあるということで11時頃には早くも優先入場券が枯れ、「オタク」のみならずたまたま通りかかった人やユニコーンガンダム目当てに訪れた外国からのお客さんも、ukkaのステージに目を向けてくれていた。
「それ9」をみんなで踊ったり、「まわる」で一般人からしたら完全に意味不明なMIX(まあオタクにとっても意味はわからないのだが)をお台場一帯に轟かせたり、楽しかったな。
両部ともに新曲3曲はすべて撮可で披露された。1部2部ともに〆の一曲は『Glow-up-Days』。ukkaの歌声がお台場の空に伸びやかに響き、リリイベの掉尾を見事に飾っていた。
4月29日に初回のリリイベがあってから約2ヶ月、いろんな思い出があった。
マルイメンの屋上での「外周」には我を忘れるほど興奮したし、汐留でのリリイベは職場(といっても基本在宅勤務なのでほとんど出社はしないのだけど)から至近距離で無駄にヒヤヒヤした(笑)。ゴールデンウィークの名古屋や関西への遠征は他の予定とバッティングして叶わなかったけど、りなるり生誕際(6月3日)や、やついフェス(6月18日)もこの期間の出来事だった。
特にやついフェスについてはどうしても取り上げておきたい。
やついフェス
対バン特有の、お目当てグループが登場したときにオタクたちが発する「待ってました!」という熱気が私は好きだ。この日はその熱気が、1曲目『コズミック・フロート』のイントロで一気に爆発したのを感じた。
そういえば今回のやついフェスは、「マスク無しで声出し可」のレギュレーションだった。これは「コロナ禍」後のukka現場では初だし、私自身にとってももちろん初めて。やはり演者にとって、観客の表情が見えるというのは大きいんじゃないだろうか。観客側としても、マスクありでの声出しというのはどこか「本来はダメな声出しが『特別に許されている』」という後ろめたい感覚を残す気がする。そういう意味でも、今回のやついフェスは本来の自由なライブ空間が戻ってきたことを強く感じさせられた。
ちなみに乃木坂46では今年の夏の全国ツアーから感染対策ガイドラインが廃止され、マスク無しでの声出しが可能となる。スターダストは規制緩和にはかなり慎重姿勢のように見えるが、そろそろ検討してもいいんじゃないでしょうか。特典会はマスク有りでもかまいませんので。
閑話休題。
コズミックで観客の頭のタガを外した後には、『Glow-up-Days』でukkaの歌唱表現力を、『wonder little love』『214』でアイドルらしいキュートさを、『おねがいよ』で切ないバラードもいけちゃうんだぞというところを見せつけた。ここまでがukkaを初めて見るお客さんを意識したセクションに(後から振り返ると)思えた。
その先はukkaとukkaのオタクたちの時間。『まわるまわるまわる』『それは月曜日の9時のように』は、ukkaのオタクがukkaのオタクであることの幸せを最大限に噛み締められると同時に、「どうです?ukkaのオタクになるとこんなに楽しいんですよ」というのをまわりにアピールするのにうってつけの楽曲たちだと思う。自分もそれに一役買うべく、壁際で目一杯踊り叫んだ。
「それ9」で楽しいの臨界点に達したところに『ラブパレード』のイントロが流れてきたときは、思わず天を仰いだ。2サビの転調と同時にメンバーの誰かが「みんなでー!」と煽ってきた。
歌った。涙が流れた。
ラブパレードなんてもう何度も見ているはずなのに、なんでかわからんけど涙が止まらなかった。「一つになる」ってこういうことなんだな、と思った。
特典会で今日は泣いたよと伝えたら、「なんでよーwww」と笑われたけど、そういうレベルのパフォーマンスをもはや日常的に行えるグループにukkaの皆さんはなってるんですよ、と言いたい(←誰目線だよ。でも本当に思ってます)。
Glow-up-Days
今回のシングルに収録される3曲はいずれも魅力的な楽曲たちだが、純粋に楽曲として最も好きなのが『wonder little love』(通称ワンダリルラ)で、ライブパフォーマンスから受ける情動が最も大きいのが『Glow-up-Days』だ。
Glow-up-Daysについては、正直に言ってしまえば歌詞も曲調もそれほど好みというわけではない。
ただただ、それを補って余りあるほどに、ukkaの歌唱が素晴らしい。それだけでこの曲の存在価値は限りなく高いものに、私にとってなっている。
この曲のパフォーマンスを見ていて、感情のスイッチがグッと入るのが、2サビのもあちゃんの〈今の私が好きだ〉のところ。空ちゃんにも同じフレーズがあるのだけど、もあちゃんの方により強く感情を動かされてしまうのはなんでなんだろうと考えるに、もあちゃんの方が一見すると「自分を嫌いになったり好きになったりという葛藤」とは無縁に見えるから、かもしれない。
そしてラストのフェイク合戦。あやめちゃんの艷やかに煌めく声、空ちゃんの風に舞うような美しいファルセット、りなちゃんのただただまっすぐに訴えかけてくるパワーボーカル。これらが絡み合いながら続けざまに畳み掛けてくる。たまらない時間である。
りじゅちゃんは歌い出しと落ちサビ前半という重要なパートでこの曲のイメージを印象づける役割を担っている。るりちゃんの〈つまらない大人にはなりたくない〉の力強い歌い方は、18歳(まもなく19歳になる)という端境期にいる彼女の「今」もバックグラウンドとして強く聴き手の心を揺さぶる。
とにかくukkaが「歌える」グループだということをアピールするにはこれ以上無い楽曲だと思う。夏フェスを盛り上げてくれるであろう楽曲がまた一つ誕生したことが本当に嬉しい。
あやめちゃん
リリイベ最終日の夜、あやめちゃんのスタコミュ配信があった。「ワンマンや対バンのときよりもゆっくりとファンとコミュニケーションできるリリイベの特典会が好きで、そんなリリイベが終わってしまうことが寂しい」と言っていた。本当そう。
また同日、ブログも更新してくれた。
あやめちゃんは一見して受ける印象よりもずっとまじめで、謙虚な人だ。こちらが楽しませてもらっているのに、いつも「私が楽しかった」と言ってくれる。いやいや俺たちの方が楽しかったんだから!と、謎の「どちらがより楽しかったかマウント合戦」をしたくなる(笑)
そういえばリリイベ最終日の特典会(サイン会)で、「リリイベどうだった?」と聞かれて「ここ(ガンダム広場)は通りかかった人が沢山見てくれていい会場だね」的な当たり障りのない答え方をしてしまったのだけど、本当は「このリリイベ期間を通じて、あやめちゃんやukkaの皆との距離が近くなった気がする」って言いたかった。照れくさくて言えなかったけど。
いつもありがとう。これからもあやめちゃんやukkaのみんなが笑顔で楽しく活動できることを願っています。