
【雑学】本来とは違う使い方が一般化した言葉
見つけてくださり、ありがとうございます😊
統計は取っていませんが、私の独断と偏見で6割以上の人が、本来とは違う使い方、言い方をしている言葉を3つを紹介します。(本来の使い方じゃない方を表記します)。
本来の使い方と違うだけで、既に一般化されており、間違いではなくなった言葉もあります。
では、本編スタートです。
一生懸命
これは私の感覚的には9割以上の方が使っているイメージがあります。しかし、既に辞書に載っているので間違いではないです。
正しくは…というか本来は、『一所懸命』です。
『一つの領地 (場所) を命を懸けて守る』ということから、『全力で頑張ること』という意味になっています。
いっしょ‐けんめい【一所懸命】
1 中世、1か所の領地を命をかけて生活の頼みにすること。また、その領地。「—の地」
2 命がけで物事をすること。また、そのさま。必死。一生懸命 (いっしょうけんめい) 。
「一所懸命 ⇒ 一つのところに命を懸ける」と同じように一生懸命を分解して考えると、
「一生懸命 ⇒ 一生に命を懸ける」…一生に命がかかっているのは当たり前ですよね。
恐らく、『いっしょ』が『いっしょう』に聞こえて、『一生』の方が命を懸けてる感が強いと思った人が言い始めた言葉がメディアを通じて広まったんでしょう。当たり前のこと言っているのに気づかず…。
激を飛ばす
こちらは辞書にないですし、意味も本来の使い方とは別のものになっています。
意味としては、『激励する』とか『活を入れる』に近い、相手に気合を入れさせる意味でしょうか。
正しい使い方は、『檄を飛ばす』です。
正しい方の意味は、『広く知らしめる』です。
『檄を飛ばす』の方を使っていて、意味を間違って『激励する』などの使い方をされているパターンもあるようです。
恐らく、『げきをとばす』という音だけ聞いたことがある人が、『げき』は激励の『激』だと勘違いして言い出した言葉がメディアを通じて広まったのではないでしょうか。
風の噂(うわさ)
こちらも辞書にはないです。
意味としては、『ちょっと小耳に挟んだ話』という感じでしょうか。
正しい使い方は、『風の便り』でしょうか。若しくは『街の噂』や『巷の噂』も考えられますが、街の噂や巷の噂はそれ自身で1つの言葉ではなく、『の』という助詞を介してできる言葉です。(←話が少し脱線しました)
かぜ‐の‐たより【風の便り】
1 どこからともなく伝わってくるうわさ。風聞。
2 吹く風が伝えるもの。風の使い。
3 ふとした折。
恐らく、風のたよりと街の噂がごっちゃになってできた言葉だと思います。同じような言葉に『虫の知らせ』がありますが、こちらはごっちゃになっているイメージはないです。
いかがだったでしょうか。
「へー」「為になったー」って方がいらっしゃったら幸いです😊
「そんなの知ってるよ」って方は、間違って使っている方に出会ったときに、ズバズバ指摘すると人間関係にヒビが入るかも知れないから、『知っている人間の余裕』ってヤツで暖かい目で見てあげてください。
ここで紹介した内容は、あくまでも『本来の使いかた』です。よく『言葉は生き物』と言われ、間違いでも大半の人が使ったら正解になっていきます。
『日本語の乱れ』と嘆く気持ちもわかりますが、前述のとおり『知っている人間の余裕』で状況に合わせて臨機応変に対応してほしいです。
またここで紹介した内容は、私がテレビやメディアで得た知識の中で私が信じているものです。諸説あるものが含まれている場合、私が間違っている可能性もあることをご承知おき下さい。
もしこのnoteが気に入ってくださったら『スキ』を押してくださいね。またフォロー、コメントもよろしくお願いします。