詩織さんは事件直後の3日間はレイプ被害など訴えていなかった:捏造レベルの東京高裁判決
2015年4月4日の事件直後に、自称レイプ被害者の伊藤詩織さんは産婦人科を受診しました。医師に、性交渉の時間を午前2時から3時と答えたことがカルテの記載から分かります。
このカルテによって、詩織さんが当初警察に申告していたであろう時間不詳の準強姦も、後で「Black Box」で主張するようになった早朝5時からの強姦致傷も、前提を失います。
このことは何度も当noteで指摘しました。
カルテからは、もう一つの真実が分かります。事件直後、詩織さんは医師に対してレイプ被害など訴えていなかったことです。
にも関わらず控訴審の東京高裁は、真逆の妄想を展開しました。
『被控訴人が、本件行為があった直後から、友人、医師及び警察に対して、性的被害を受けたことを繰り返し訴えていることについては、被控訴人の供述を前提にすると、事実の経緯として、合理的かつ自然に説明することが可能であるということができる。』(高裁判決56頁)
いやいや。詩織さんは事件当日に訪れた産婦人科で『性的被害を受けたこと』なんて訴えていません。詩織さん本人も認めていることです。
また詩織さんは、この日は妹とカフェに行き、夜は友人たちと花見に興じましたが、やはり『性的被害』は訴えていません。
翌日は友人Kとその家族の食事会にも出席しています。何でも話せる親友のはずの友人Kにも『性的被害』の話などしていません。
翌々日には、レイプされかけた時に大怪我させられた膝のために、整形外科を受診しますが、『性的被害』とは全然関係のない仕事の上での故障であると医師に申告しています。
(以上「Black Box」P60-67)
付け加えると、整形外科では怪我した日を3月31日と医師に答えています。もちろん、「Black Box」には書いてありません。
詩織さんが事件当日の4日から整形外科を訪れた6日までの間、『性的被害を受けたことを繰り返し訴えて』などいなかったことは客観的事実です。
東京高裁の裁判官は、出来事を時間軸の上に配置して俯瞰する能力が欠如しているとしか思えません。
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事件当日に妹とカフェ、友人と花見、翌日は友人Kの家族との食事会、別の日には友人Sと家具選び・・・。どれもキャンセルできる類のものです。
体中に傷とアザをつけられ、膝に大怪我をさせられたのが真実だったら、カフェや花見に行ける状態では到底なかったでしょうに。家具選びなんか無理でしょう。
食事会について、どうしても詩織さんに来て欲しかったという設定になっていますが、その理由は詩織さんがいると場が和むからです。
友人Kが彼氏を家族に紹介するための食事会なのだから無理して詩織さんが出席しなければならない性質のものとは思えません。
そもそも、友人Kは詩織さんを居候させて、警察での取り調べにも同席し、取材にも同行していた、濃厚な関係にある人物です。どこまで信用していいやら・・・。
他にも、直後の詩織さんの行動をつぶさに観察すると、レイプもそれに類した行為もなかったと考えるのが自然です。
ホテルから出て行くに際して山口さんから借りたTシャツを着用、悠然と去る防犯カメラ映像、二日後のお疲れ様メール・・・。
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興味深いことに、これらのすべての行為に詩織さんは理由付けを試みています。レイプ被害者の行動として不自然であることは彼女も自覚しているのでしょう。
詩織サポーターは彼女の言い訳を真に受けて「レイプ被害者が何もなかったかのように振る舞うことはあり得る」と擁護します。
なるほど、レイプ被害者が精神の均衡を保つために努めて平静を保とうとすることはあり得るでしょう。
しかし、この説はレイプ被害者が外見上冷静な行動をした場合の心理状態を説明するためのものです。
すなわち、レイプが本当に存在したことが前提なのです。
詩織さんの場合は、本人の「レイプされた」という主張以外に何もなく、事件直後の3日間の行動のすべてに被害の痕跡が存在せず、主張の根幹部分に重大な変遷があります。
レイプ被害者かどうか疑わしい人物が、レイプ犯であるべき男に自分からおねだりしてTシャツを借り受けて着用し、フロントに助けを求めるでもなくホテルから出て、妹とカフェを楽しみ、夜には友人たちと花見に興じ・・・なんて行動をしたら、「やはりレイプなんか無かったのでは」と考えざるを得ません。