バリアフリー
#伊是名夏子さんを支持します というタグがに賑わっている。(詳細は検索して)
でもそんな賑わいは一瞬で終わるので少し思ったことを書きとめておく。
健常者が連絡無しに電車に乗れる。障がい者も同じでなければならない。
それはそうだが、今回の件のように、じゃあ一日の平均利用客2000人未満の駅員無し無人のJR来宮駅にEV(エレベータ)を、というのは現実的だろうか?
民間と言えど鉄道会社は公共インフラに近いので、改善を求めるならば国である。JRに求めるならば今の運賃は倍くらいになるのかもしれない。JR東日本管轄なので、山手線でも値上げはあるだろう。
階段の半分をスロープにしよう。
電動車いすならいけそうだが、手動の車いすでは勾配がきつく介助者がいても大変かもしれない。
昇降機を付けるとしよう。
無人の駅なので、結局は熱海から駅員が操作のために動くことになる。
4人は必要なくなるが、まるで人手がいらない訳ではない。
また昇降機の種類によっては車いすは乗ってもストレッチャーは乗らない可能性はある。そうしたら全身麻痺の人から差別の声があがるだろう。
今回は来宮で人力で運んだようだが、万が一駅員が怪我をしたら? 万が一落として車いすが壊れたら? それを考えると人力も得策ではない。
結果、EVが付けられない駅は無くした方がいい、という方向に。
今回の例では、彼女の旅行までに「来宮駅にEVをつけてください」は現実的ではないので、EVのある熱海で下車し、そこからは福祉タクシーが現実的だった。タクシー費用がかさむが、障がい者手帳をお持ちなら運賃割引などがあり、また熱海から来宮までは2キロないのでそんな高額にもならない。
健常者だって分からないことは事前に電話で聞く。
用事がある施設にバイクが置けるか分からないときは電話するし、レストランを予約するときにアレルギーがあればそれを伝えとく。
車いすの人は電話で確認する回数は多くなるかもしれないが、逆に事前に確認したら現地で心配がなくなるのでぜひ、お勧めしたい。
問題喚起に一石を投じることは出来ただろう。以前のバニラエア事件を見ているようだ。彼も意図的にやったのでは? という指摘を乙武氏が記事にしている。
ただこんな一石ばかりが悪目立ちし、銀座レストラン、バニラエア、来宮駅と、「車いす様」 になりつつあるイメージもある。
多分、みなバリアフリーになることを反対してはいない。
バリアフリー化が遅々たるゆえにクレーマーもどきになるしかない、が、そのやり方で前向きな関心を得られただろうか?
誰もがヒールにならなくていい社会でありたい。