#12 マニュアルの存在
「地域おこし協力隊」としての働き方を紹介してきましたが、すべては、自分に合うかどうかです。これは協力隊に限ったことではないですが、その業界の情報を多く知っておいて損はありません。
良い情報も悪い情報も知って、やってみたい、できるかな、チャレンジしようと、やる人はやるんです。自分には向かないな、なんか違うな、他ないかなと、やらない人はやらないんです。それでいいんです。
私の場合、地域密着型の超自由裁量な地域おこし協力隊、でした。
ただ、今振り返れば、事前に知っておいていい、いや、知っておくべき情報量が少なかったかなと思います。本当に、「何ができるか(したいか)」しか考えてなかったので…。これは#1でお話した「地域おこし協力隊」像が関係しています。あなたが、「地域おこし協力隊」に何を求めているか、です。
家族がいる方は、経済面や働き方が気になるでしょうし、やりたいことが特にないという人は、とりあえずやりながら考えようと思うでしょうし、やりたいことがある人は、それができる条件なのか環境なのかが気になると思います。
どのパターンにしろ、
やはり「思ってたのと違うぞ」となるのが一番ツライもんです。
私の場合は、着任と同時に、協力隊の事務的なマニュアルをもらいました。
そこに書いてあることは、次のような項目です。
・地域おこし協力隊とは
・応募条件、雇用形態のメリット・デメリット
・副業の可否
・活動時間に含まれるもの含まれないもの、繰り越し・不足の場合の説明
・報償費(給料)の支給の流れ、受け取り方
・活動経費負担金(住宅使用料負担金、傷害保険・個人賠償責任保険料負担
金、活動車両経費負担金、通信運搬費負担金、機械器具費負担金など)の
支給の流れ、受け取り方
*負担金とは、自治体が協力隊に払うものです(補助や手当と同じかと)
・活動交付金(ミッション遂行にあたっての旅費、消耗品費、備品購入費、
研修費などに使えるもの)の支給の流れ、受け取り方、使い方、交付金に
含まれるもの含まれないもの、精算の仕方
・職員との情報共有(ミーティングについて)
・協力隊1年目の動き、2年目の動き、3年目の動きについて
・起業支援・事業継承支援制度について、申請の仕方、活用例
こ、これは着任と同時に(もう協力隊になった後)に知る情報なのか、
着任前にお互い確認しておくべき情報では・・・。なんて思いますが、私の場合は、働き方の点においてはギャップはなかったので、これが大きな不満につながることはありませんでした。
このマニュアルですが、自治体によって存在しているかどうか不明ですし、面談や面接の前の段階、問い合わせの段階で教えてくれるのか不明です。ただ、協力隊になる前に当然知っていていい、というか、知っておくべき情報かなと私は思うので、マニュアルの有無ぐらい尋ねてもいいと思います。尋ねた時の自治体の反応も、一つの判断材料になるかと思います。
あなたの大切な人生の時間の3年間を使いますので、その3年間を有意義なものにできそうか、色々な角度から見てみてください。しかし、仮に事前に全部調べ尽くし、しっかり考えたとしても、「思ってたのと違うぞ」が出てこない保証はありません。
それは、最初に私の考え方をお伝えしたように、
どんな制度でも結局動かしているのは、人。中にいるのも、人。
「地域おこし協力隊」も、人。地域も、人人人人人人人人人・・・の集まりだからです。
では、良いお年をお迎えください。
ご覧いただいた皆様、コメントいただいた皆様ありがとうございます。
また2024年にお会いしましょう。