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ナルミニウム(麻花兒)
2024年11月17日 10:59
日が暮れかけていた。午後6時過ぎ、訪れた理髪店の入り口はガラス張りだった。中を覗いてみると、奥のソファでおばさんがテレビの方を向きながら寝ていた。「請問…(すみません)」と声をかけてみても起きる気配はなかった。その日は諦めて店を後にした。翌日、今度は6時前に向かった。ガラス張りの入り口からまた中を覗いてみる。昨日と同じ姿勢でソファに深く座っていた。今日も寝ている?と思ったがよく見
2024年10月31日 19:38
なんということだ、この記事を書いてから早3年半が経とうとしている。連載として書こうと意気込んでいたものの、当時の私は文章を書く気になれず、あっという間に月日が流れてしまった。(他のことは書いていたものの……)あの記事のその後はというと、福岡では本当に床屋に通い詰めていた。「真心込めたカットの店 ドリー夢」にも実際に何回か足を運んだ。最初は“女性のショートカットヘアー”の容貌で床屋の戸を