公害防止管理者水質4種を受験してみて。(ク〇試験)



久しぶりの投稿となります。


2024年10月6日
公害防止管理者水質4種という資格を受験してきました。

私の試験結果は結論から申しますと。
公害総論 10/15
水質概論7/10
汚水処理特論16/25
でマークミスが無ければ合格見込みです。


この資格は化学工場やばい煙発生施設等
「公害」が発生する事を未然に防止する為の知識を有する
資格となります。

「公害」とはなんだろう?って思われるかもしれませんが、典型7公害と言われる物は
以下の通りです。
①大気汚染(温室効果ガスとかPM2.5とか)
②水質汚濁(生活排水や工場排水等)
③土壌汚染(鉛、カドミウム、ふっ素、ヒ素)
④騒音
⑤振動
⑥地盤沈下
⑦悪臭

私は②の水質汚濁に関する事を
実務で担っており、自らのスキルアップ、
キャリアアップ、また転勤や転職等する時に持っていればアピールにもなると思い
受験しました。

最終目標は水質1種なのですが、
今回は水質4種を受験しております。
理由は後ほど説明します。


公害防止管理者には資格区分が設けてあり、
大気1種~4種、水質1種~4種、
ダイオキシン類、振動騒音類、特定粉じん、一般粉じん、公害防止主任管理者と種類があります。かなり幅広いです。

それぞれの科目を紹介してると長くなりそうなので、大気と水質のみで簡単に説明すると、大気も水質も1種(最上位資格)>4種となります。
但し2種と3種に関しては
・有害物質を含む排水1万㎥以下(2種)
・有害物質を含まない排水量1万㎥以上(3種)
・有害物質を含まない排水量1万㎥以下(4種)
となるので、一概に
2種>3種という訳ではありません。

水質2種を取得しても、
有害物質を含まないで排水量が1日1万㎥以上ある施設では公害防止管理者として選任出来ないという事です。
(水質1種か3種保持者じゃないとダメ×)


そして資格取得の方法ですが、
取得方法は2パターンです。

①国家試験を受験し、全科目合格基準の
60%以上の得点。本資格は
科目合格制度があり、2年後の試験まで
有効となります。
(例) 水質4種受験
24年度 公害総論、水質概論合格
(2科目は26年試験まで科目を免除)
汚水処理特論 不合格

25年は汚水処理特論を合格すれば4種取得。
25、26年汚水処理特論不合格だと、
27年からはまた公害総論、水質概論、汚水処理特論を受験する事になります。

要するに受験する資格種の科目数(3~6)を
全部クリアしてね!
難しいから科目合格制度設けてるよ!
科目合格は2年間有効だよ!って事ですね。


②認定講習で取得。
値段が高い、最終効果は試験より合格率は高いが落ちる事もある+他の公害防止管理者試験を受ける時に共通科目の公害総論が免除にならない。

の2パターンがあり、大抵の人は①ルートで
資格を取得すると思います。

そして先程から出ている科目ですが、
水質1種を例に紹介すると、初受験で他に
公害防止管理者の資格を持ってない場合は、

公害総論(共通科目) 15問
水質概論 10問
汚水処理特論 25問
水質有害物質特論 15問
大規模水質特論 10問
の計5科目



を全て60%以上の正当で
合格しなければなりません。
勉強すれば分かりますが、範囲が膨大な割に
出題数が少ないです。。。
また、近年では難化傾向にあるのか、合格率は年々下がっています。

一方今回受験した水質4種は
公害総論、水質概論、汚水処理特論
の3つを合格すれば資格取得となります。

また、水質4種を取得後、次年度に水質1種を取ろうとする場合、
公害総論、水質概論、汚水処理特論は
免除となり、大規模水質特論と有害物質特論の2科目を受験し、合格すれば公害防止管理者水質1種を名乗れます。

ここで注意して欲しいのが、
水質1種を受験し、公害総論、水質概論、汚水処理特論に合格、残り2科目不合格となった場合、水質4種の資格申請は出来ないって事です。


ここでReMUに電流走る………

(それなら水質1種の5科目を受験して
中途半端な勉強になるくらいなら、4種の
3科目を死ぬ気で取りに行く方が確実だな……)

となりました。

弊社では資格手当制度があり、公害防止管理者水質4種でも手当が付与されます。


水質4種科目免除なしの一発合格率ですが、
令和3年が11% 令和4年が7% 令和5年が6%と
一発合格率は10%以下となります。
科目合格制度を利用しても
合格率は約17~35%程度となります。


私は事前知識、類似資格として
·下水道技術検定3種
·浄化槽管理士(所謂一発試験の方)

を取得しており、勉強自体は似通ってる内容でやりやすかったのですが、1ヶ月毎日3時間程度は勉強してたので、30×3時間で90時間程度は資格勉強に費やした事になります。

Google先生で調べると水質1種取得するのに
150時間~ 初学者では200時間~の勉強量が必要と書いてあります。

私は水質4種で約90時間でしたが、
試験科目に宛てた時間は
汚水処理特論>公害総論>>>水質概論となりました。


R6年度受験結果。()は今年度の体感難易度。


公害総論(普通~やや難)
10/15(合格予定)
今話題のPFAS、PFOS関連の話題は出るだろうと目を付けてたので、ホントに出た‼️って試験中嬉しくなりましたが、ぶっちゃけ実力で正解出来たのが7問なので、残りは完全に運に助けられた感じです。

勉強時間も大体30時間位は費やしたかな?
個人的には令和5年の総論が1番難しかったけど、今年度も難しかったですね。
正直1科目で泣きたくなりましたよ。。。
採点してあらびっくり。






水質概論(超難化)
7/10(合格見込み)
1問目から出鼻挫かれて、
過去問からは4問程度かな??
概論は過去問で毎回8割とか行ってたから
ほぼ対策せず挑んだけど、
正直絶対落ちたと思ってました。
この年度の水質概論作った製作者ホント性格悪いと思う。海上に沈めてやりたくなりました。
対策10時間程度。

実力4問、運3問で何とか合格ラインに乗っかった感じです。



汚水処理特論(普通~やや難)
16or17/25(合格見込み)
3科目の中で1番範囲も問題数も多くて
1番対策に費やした。多分50時間はこの科目やってたと思う。
ネット見ると結構簡単だったって意見が多いけど、化学の心得ない自分には十分難しかったかなあ。。。
実力で15問、運1問(2問?)でした。


テキスト+過去問18年分をやり込み、
勉強する気分じゃない時は、
サイトの過去問集をひたすら周回するというとてもとてもとても濃密な1ヶ月を過ごしたと思います。

試験対策として
会社から許可をもらい、H18年~R5年の過去問を印刷してみました。
18年分の問題数ですからとても多いです。

自分は分析もやってないし公害防止管理者に関する仕事はほぼしてないので、
下水道3種や浄化槽管理士での知識はおまけ程度でしか使えませんでした。。。

大学も出ておらず、ガチガチの文系で高校の化学は4点を叩き出した事もあるくらい理系の知識が皆無でしたが、何とか形になりそうで一先ずホッとしています。

保有資格に追加できそうです(* 'ω' *)♪

·危険物取扱者乙1~6
·2級ボイラー技士
·消防設備士乙6
·第1種衛生管理者
·クレーンデリック運転士(限定なし)
·車両系建設機械(整地)
·下水道3種
·浄化槽管理士
·フォークリフト
·酸欠主任者

合格見込みですが、合格するものとして
来年度は公害防止管理者水質1種の2科目
第2種電気工事士辺りを狙いに行こうと思います。


長々と試験について書いてみましたが、
正直この試験はものすごく意地悪な試験だと感じました。

去年は大気、今年は水質が難化しており
12月の合格発表時に試験結果と合格率が出るので楽しみです。

去年度は大気の合格率が酷い事になってますが、水質も一発合格狙うなら結構低い値なので、自分でも良く合格ラインに乗れたなって思いました。
また頑張ります!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?