『じゃあね、また』と手を振り合う改札前
君がわずかに唇を噛むのがわかる
次会う約束してないけど　また会える
なのに胸に何が引っかかるのだろう

急に寂しくなってホームへと向かう
小さな君は探しにくいな
息切らして走り回った

君の家へと向かう電車が出る間際に
見つけて息切れして何も言えずに
驚いた顔した後に笑顔で僕に手を振る
僕の気持ち乗せ電車は走りだす


色づくように狭まる間口に広がる
まるで波紋のようだな　ふと思う

どれほどの日々を二人過ごしてきただろう
小さな君の肩に寄り添う度
そっと引き寄せたくなった

もう泣かなくてもいいよ 僕がそばにいるから
うまく言葉に出来ない自分が嫌になる
君の持つ不安を僕も一緒に持つから
僕が君の一部になれたならいいのにな


そびえ立つビルの森
取り残された気持ちになる
東京の夜にぼんやりと浮かんでる月
同じように君も空見上げてるのかな
くしゃくしゃに書き殴った思い抱きしめて

もう泣かなくてもいいよ 僕が隣にいるから
君の心から笑う顔が見たいよ
つないだその手をギュッと僕が握りしめるから
お願いだよ　離さないでおくれよ