「告白」
もう何もね
食べたくない
栄養になんか出来ない
おっと
なんにでも例外はある
僕が食べるのは文字だし
反芻するくらいは
愛着あるし
でもさ
入れるばっかりで
出せなきゃ
病気にもなるよね
出すものを
決めてから計画的に
食べなさいとか
言われても
食べる文字くらい
僕に選ばせて欲しい
ガツガツと
腹は減るから
何かしら文字を咀嚼して
ごくん
あとは血となれ肉となれ
そして思うんだ
何も食べたくないって
予定通りになんて
動けない
独りでしか
動けない
せめて
告白したい
僕は
あなたたちを
愛している
それは人並みではないけれど
仕方ないじゃないか
僕は
そういう風にしか
人を
人を愛せない
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