緊急帝王切開後〜入院1日目 36歳初産の私の場合
初めての出産、初めての手術を終えると服を着せられ大部屋に連れてこられました。血栓予防のために足に器具をつけられ一晩加圧マッサージされてた気がする…
帝王切開するとその日はまず起き上がれないのでリクライニング付きのベッドじゃないと厳しいのだけど、個室にはそのベッドがなく大部屋のみと言われました。これが地味ーにつらかった。手術後も特に熱出たりしなかったけれど、術後の影響か後陣痛か切られたあたりに痛みが広がって入れっぱなしの硬膜外麻酔をいれる。。。そんなところに母子同室の赤ちゃんの鳴き声が溢れてて、さすがに参ってしまいました。自分で起き上がれるようになれば個室に行けると聞いたので、明日から必死で起き上がれるように練習しようと心に決めました。
さて、出産直後ちょっと抱かせてもらった我が子にどうしても会いたくて、お願いしてベッドそばに連れてきてもらいました。子供産んだんだ、もうお腹にいないんだ、としみじみ考えてて、帝王切開故か、呆気なかったなぁというのが正直な出産の感想でした。人生でもう経験できることはないかもしれないイベントが、こんな呆気なく終わってしまったんだ…と虚無感に襲われました。
私は特に希望のバースプランがあったわけでもなく、とにかく母子共に安全に、痛みをできるだけ感じずに出産できることを望んでいたので、あの状況で最善の選択を実行してもらいました。なので全く後悔はなかったですが、やはり経膣分娩してたらどうだったんだろう…生まれた瞬間達成感や感動があったのかな、なんて思ったりしてました。
この気持ちとの折り合いは、育児が始まると自然とついてきました。というか、忙しくてそれどころでない。あと、経膣分娩して会陰切開してたらそっちの方が私にとっては怖すぎる…!と思ったのでした。
次の日。自力でトイレに行けるようになったら尿道カテーテルが抜けますよ、動かないと切開部分が癒着することもあります、と言われたのと、個室に行きたい一心でなんとか起きてトイレで用を足しました。帝王切開の人は次の日は休んでその次の日から赤ちゃんのお世話が始まるのですが、私はなんだか手持ち無沙汰で何度も我が子を見に起き上がって歩く練習をしてました。この日やっと自分で子供を抱いたとき、自然と涙が出てきました。
看護師さんにも驚かれるくらい歩き回っていたら、入院患者さん用のラウンジがあり、ドリンクや手作りお菓子が食べれると聞いてお散歩がてら歩いてました。これが一番奥の部屋にあって、いいリハビリになってました。ドリンクもお菓子も、もう気をつけなくていいんだ!と思ったら嬉しすぎて、何度も貰いに行っていました。
そんなこんなで硬膜外麻酔も抜けて、いよいよ明日から赤ちゃんのお世話だ!と楽しみにして1日目が過ぎました。
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