葵の夏~俳優としての平手友梨奈

2022年の夏を支えてくれた「六本木クラス」が終わってから、約2カ月。今さらかい!って感じですが、嵐の前の静けさ…シークレット期だからこそ、落ちついて書きたい。ということです。

私事ですが、2022年6~9月は母が入院したこともあり(よければhttps://note.com/7502/n/n4471f0264ab3をチラ見してください)、色々バタバタで、ストレス発散の場である週1のダンスにも中々行けない生活。正直、仕事帰りの電車内で「……つか…れ…た」と呟いてしまい、隣の人にチラ見されることもあったりなかったり。ありました。

そんな中、唯一の楽しみであり支えとなったのが、毎週木曜21時「六本木クラス」だった。最初は推しの平手友梨奈、てちが演じる葵目的で見ていたけれど、回が進むにつれて主人公の新だけでなく、敵であるはずの龍河も好きになり、ドラマそのものが楽しみになっていた。

ドラマについて書くかと思いきや、もちろん、てちについてです(キッパリ)。連ドラ3作目となり、女優…いや……性別平手友梨奈と思っているので、あえて俳優とします。とにかく平手友梨奈について、ガチオタバカが思ってることを書いていきます。あくまで個人の偏った思いにすぎないので、異論反論は受け付けません。ちょっとでも「うわーこいつ、ムリ」と感じたら、即、読むのやめてくださいね。知りませんよ。

表情の変化が豊かな麻宮葵

てちの演じた葵は「くるくると表情が変わって、すごい!」「表情豊かで、魅力的」など絶賛の声が多かったように思う。中には「欅坂のセンターと同一人物とは思わなかった」や「本家ファンだけど、葵ちゃん可愛すぎる」という声もあり、いちファンとしてはうれしさと感謝で胸いっぱい。

本当に葵の表情は凄まじかった。それはソシオパス全開の射るような目力や弾ける笑顔だけではない。

新と出会う前の葵は皮肉めいた笑みを浮かべて、退屈な日々を埋めるためのおもちゃを探しているだけ、すべてが他人事で余裕な表情だった。しかし、新と出会い変化していく。

その変化は「当事者になった」ことだろうと思う。
最初は新という今まで出会ったことのない人に対する興味だったのが、育った環境、性格、思考も違うのに、自分と似た寂しさや痛みを抱えていると感じたことで、葵の中に新が生き始める。同時に時間つぶしではない、自分の人生を生き始めた変化に他ならない。

新と関わり出してからの葵に以前のような余裕はない。恋敵の優香には敵意むき出しだわ、新の夢を叶えるべく東奔西走するし、自分へ好意を寄せる龍二に「代表を愛してる」と伝えたうえで利用もする。

とても「いい子」とはいえないが、なぜか応援したくなるいじらしさがある。それは、初めて自ら「好き」を見つけたときの喜び、そのための努力すら楽しむ子どものような純粋さに溢れているからではないだろうか。そうした表情の移り変わりを丁寧に表現していたからこそ、葵が単に「自分本位で動くわがままな人」ではなく、「好きな人のために行動する」魅力的な人物として受け入れられたのだ。

今回、てちが演じた葵を見ていて「また別の顔を見せてきた」とは思ったけれど、「うまく笑えるようになった」や「演技がうまくなった」という声は、正直、首をかしげてしまった。

いや、もちろん、映画やドラマで得た経験の影響は大きいだろうし、作品を作り上げるために必要なこと、話し合うべきこと、役との寄り添い方などは変化していると想像できる。そういう意味ではうまくなった面もあるに違いない。

しかし、今回の葵の小馬鹿にした笑みや弾ける笑顔、凶器のような目、スンとした冷静さ、困惑などの多彩な表情は、葵だから出てくるものだ。他の作品と違うのは当たり前だろう。麻宮葵は「六本木クラス」で生きている人物であり、「ドラゴン桜」の楓や「風の向こうへ駆け抜けろ」の瑞穂、「ファブル」のヒナコとは別人なのだ。

葵の笑顔と楓や瑞穂の笑顔が違って見えるのは、その人物の背景の違いだと思う。楓と瑞穂は当事者であるが故に、プレッシャーや挫折を味わっている。好きなもの、真剣に取り組みたいものがあってもうまくいかない葛藤を抱えているのに比べて、葵は「初めて当事者になった」のだ。ある意味、喜びや怒り、戸惑いですら初めて湧き上がる感情であり、その新鮮さが多彩な表情となって表れているのだろう。

そして、賛否両論あった最終回の屋上シーン。
個人的には「賛」に投じたい。もちろんガチ勢として、直接的なシーンを目の当たりにするのはしんどい…心の…覚悟をする時間をくれ。もうちょっと先でいいんじゃないかな?と思ったことは否めない。いや、むしろ大あり。

それを引いたとしても、他者と関わらず生きていた2人が初めて心を通わせたとき、感情を持て余してハグするので精一杯、それだけで幸せを感じてしまうのはリアルだと思う。不器用な2人のことだから、ゆっくり距離を縮めていくのかもしれない。その過程を想像すると、にやけるし楽しい。

見ている側が想像する余白を残すラブシーンがあってもいい。直接的な行為はせず、でも、恋しい気持ちは苦しいくらい伝えられる。そんな俳優がいてもいいじゃん。お願いします。

数年後、てちによる葵のその後や、葵のように「優秀ゆえに他者と関わらず俯瞰で生きていた人が、変わっていく」人物を見てみたい。そこで見せる表情の変化こそ、演技や役として生きる取り組み方の進化だと思う。

踊るのをためらう響、踊り出す葵

てちが「葵を生きている」と感じたのは、TGCのステージだ。
新と優香、3人で登場し、THE BEAT GARDENの「Start Over」に合わせて、ノリノリで盛り上げてくれた。葵がまさにドラマ内で着そうなスタイリングのてちはピョンピョンと跳ねながら踊り、笑顔で楽しそうに踊っていた。

音楽が好きなんだなあと思いつつ、このステージにいるのはてちなのか、葵なのか、それとも両方が混じり合っているのか?などと想像していると、ステージ後のトークで「代表は渡しませんよー」と茶目っ気たっぷりに優香に絡んでいるではないか! ああ! これは! てちではなく、葵では!? いや、完全ではなくとも、葵成分多めというか、葵寄りのてち…というか。少なくとも、平手友梨奈そのものではないように感じた。

そして、その答えは、SOLで判明する。

9月23日放送回でTGCでのステージについて、てち本人が「なんで葵ちゃん、こんなピョンピョンしちゃったんだろうって」と語っていた。盛り上げよう!とかムリしてやっていたのではなく、葵としての行動が出ただけだったのだ。撮影現場ではない、直接ドラマと関わりがない場であっても、葵として無意識に動くことは、演じているのではなく「生きている」からだといえる。

似たようなことがあったな。何だっけ?としばし考え、思い至る。
初出演、主演映画『響』のメイキング映像で監督との対談において、てちは映画撮影後、欅坂に戻るためダンスレッスンをしたが踊れなかった、踊るのが恥ずかしく、「踊るって何だろう?」と考えてしまったと語った。それを受けて、月川監督の言葉「響が踊り出す、みたいなこと?」に、「そうだと思う」と深く同意している。

踊ることの意味を考え、ためらう響と、音楽に身を任せて自由に踊る葵。見えている事柄は真逆だが、どちらも「役として生きている」からこその振る舞いだ。しかも、どちらも本編の撮影現場とは無関係の場だという意味も大きい。

葵の後、平手友梨奈


またしても長くなってしまい、ここまで読んでくれる人はわずかだと思いますが、もう少しだけ! あとちょっと!

「六本木クラス」最終回後、先の情報は一切なし。公式サイトは沈黙を貫いている。沈黙は金なりかな。

はい。おなじみの無風期、シークレット期の到来ですよ。水面下で何かしているとわかっていても、ツラい。せめて、元気かどうかだけでも…情報がほしい…とのたうち回っていると、いつも、助けてくれるのはSOL。

何と、ハーゲンダッツとのコラボでYouTubeでの動画が公開! まさかの動くてち。しかも、遠山校長と言い合うてち。トランプするてち。21才初のインタビューまで! 

インタビューの中で音楽についての思いも話してくれたこともあり、待ち望んでいる音楽のターンがくるか!? そうだよね。ドラマも終わったし、新曲なら爆上げだけど、コラボで他のアーティストさんのMVに出演!でもめちゃくちゃ上がります。うちらにはSOLがついてるんだ。落ちついて、爆上がりするその日を待とう。

ええ。そう思って、今月のSOL「平手LOCKS!」を迎えた…ところ……まさかの、一旦、休講。

え? いったん、CMでーす。タモさん?(年代ばれる)
うめき声が出て、全身から力が抜けてしまったのは確かだけど。それでも、あの嘘をつけない人が「終了」だけではなく、「一旦、終了」だと発した意味を受け止めたいし、希望を持ちたい。

Girls LOCKS卒業からの、まさかの復活を見せてくれた。何よりSOLは、本人が大事にしている場所だ。スケジュールなど様々なことが整えば帰ってきてくれる。

仮にSOLじゃなかったとしても、ラジオ向きだと思うので、ぜひ、遠山校長と2人で番組をやってほしい。あの可愛いドSっぷり、素の面白さをまた聞かせてほしい。モグてちもお願いします。画伯の作品発表も。

そして、12月目前の今。
期待しているのは「FNS歌謡祭」のサプライズ出演! 絶対ある。あって。あるよね。去年もギリギリ、第一夜のエンディングで、第二夜への出演が発表されたくらいなので、まだまだ諦めてません。

去年11月「かけがえのないGifted」で「年内のFNS歌謡祭とMステスペシャル、祈ってます」と書いたところ、FNS出演したので言霊はあると信じてます。

期待はしない。
ただ、音楽から離れたことはないという言葉とFNS歌謡祭の熱意を信じて、ひたすら待機!

1.23に比べたら余裕です。
いつまででも全力待機! 現場からは以上です。


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