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自分が好きな自分でいられる時間を増やしたい。

平野啓一郎さんの「分人主義」という考え方が好きだ。

この考え方の好きな点は、

1.「ほんとうの自分」は存在せず、いろいろな場所で立ち回っている自分のキャラはすべて自分である。
2.「この人といて居心地が良い」というのは、「この人といるときの自分が好き」という意味である。

の2つである。

特に2つ目の考え方が好きだ。

例えば、「この人といると楽しいけど疲れる」というのは、相手自体は楽しいけれど、その人の行動にリアクションしている自分はあまり馴染みのないキャラなのだろう。

逆に趣味の話はまったく合わないけれど性格が合う人は、その人といるときの自分が立ち回りやすいキャラということだ。

これは必ずしも誰かといなくても、「ギターを弾いているときの自分」「映画を観ているときの自分」「noteを書いているときの自分」など、行動との抱き合わせでも生まれると思う。


大人になると、居心地の良さよりも経済的な損得で行動を優先するべき機会が増える。

ビジネス書を開けば、「成長できない飲み会には参加するな」と書かれているし、「スキルアップに繋がらない趣味はするな」とも書かれている。

だけど、そうやって無理して慣れないキャラで人と関わっても、どんどん自分が嫌いになっていくだけだと思う。


成長しようという姿勢を否定するわけでない。
でも、自分が納得できる自分のキャラをしていない状態で無理をしても、どこかで決壊してしまう。

経済的な損得や世間体ではなくて、純粋に「自分が好きな自分でいられるか」という目線で、関わる人間や趣味を選べる人になりたい。

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