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好きとプライド

結束バンドの新EP『We will』を聴いている。
映画は観に行ってないけれど、結束バンドは音楽がすごく好きなので聴いている。

特に好きだったのが『夢を束ねて』という曲で、後藤ひとりがボーカルをやってる。
えー!!!
お前歌えたの!?

しかも声優さんがほんと上手くて、ぼっちちゃんの卑屈な雰囲気を残しながら、それをしっかりと音楽とマッチさせてる。

ほんとに、すげー色んな人が努力したんだろうなぁ…と感銘を受けてしまう曲だ。

それにしても好きだから作曲家を調べてみると、案の定佐藤千亜妃さんが作詞・作曲していた。


もう解散してしまったけれど『クロノスタシス』『金木犀の夜』とかで有名なきのこ帝国のボーカルだ。

解散してからも佐藤千亜妃さんは結構好きで、たびたび聴いてた。
けれど、それが本当に佐藤千亜妃さんが好きなのか、佐藤千亜妃さんが好きな自分が好きなのか分からなくなってる節があった。
少なくとも、きのこ帝国を知ってる人は多少の音楽好きだ。

日常会話で「クロノスタシス」という言葉を聴いたら「こいつ、きのこ帝国好きか『花束みたいな恋をした』観てんじゃ〜ん」って思う。

まあそういう「知ってる俺かっけぇ…」要素を含んでいるのがきのこ帝国であり佐藤千亜妃さんなのだが、その人の音楽を先入観なしでハマれたのがすげー嬉しかった。

例えるなら、気づかずに格付けチェックに参加してて、ふとした瞬間に「正解!」って言われた気分。
何も意識してないのに、勝手にGACKTになれた気分だ。

割と音楽とか映画を観ていると「俺は本心でこれを観たいのか…?それとも格好付けで観たいのか…?」と勝手に自問自答してしまう時間があるのだけれど、今回はそれがちゃんと本心で聴いてた気分になれて嬉しかった。

これでしばらくは「僕は佐藤千亜妃が好きです!!!」と言えるプライドが保たれた。


何はともあれ、とても良い曲なので聴いてね。

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