「人の目が気になる」ってそんな悪いことなのだろうか
他人の目を気にするな
人の評価に振り回されるな
自分の好きを貫け。
全部正論だと思う。
でも、他人の目を気にして生きたり、人からの評価を気にしたりするのは、そんなに悪いことなのだろうか。
むしろ、誰かのために、他人のために、そうやって人を思って動ける人は素敵じゃないだろうか。
「君は君の好きなように生きて良いんだよ」
この言葉が使われるたびに、「好き」がない人が自分の首を絞めていく。
自分って何が好きなんだろう。
そんな答えがあるようでない自問自答に陥って、徐々に自己否定の沼に溺れていく。
そもそも人間は、社会的動物だ。
「お金」も他人から評価された値の蓄積によって生まれる概念だし、Google Mapsや食べログのレビューも、全部他人からの評価で生まれている。
自分の好きなことを突き詰めて、それが結果として他人に評価されるなら、それほど美しいことはない。
でも、他人から否定され続けるなかで、それでも自分の「好き」を貫ける人はどれだけいるのだろうか。
好きがあるに越したことはない。
でも、好きがない人の方が、実際は多い。
そして、そんな好きがない人が、自分のことを否定せずに、それでも自分らしく生きられる世界。
そんな世界を、僕は理想としたい。