オリジナルぬいぐるみを100個作ったら可愛すぎた話
なんだか突然羊毛フェルトがやりたくなって勢いでフェルトと針が入ったキットを買ってきた。るんるんで開封しフェルトに針をひと刺しして気がついた。
困った、土台がない。土台がないとフェルトをチクチクして固めるうちに、針を指に刺し続けて血だらけになってしまう。
何かいい土台になるものがないかと探していたときに見つけたのは、元彼からもらったぬいぐるみだった。
ちょうどいいやつがそこに。ぬいぐるみに自分の香水をふりかける元彼からもらったぬいぐるみを下敷きに作った羊毛フェルトは、とてもじゃないがいい出来とは言えなかった。土台のせいだと信じたい。
元彼からもらったぬいぐるみもそうだけど、私の狭いベット(横幅80センチ)には、私が寝るスペースと同じ分のスペースをぬいぐるみがうめている。
そんな私がオリジナルキャラクターをぬいぐるみにしたい!そう思って、業者選びからぬいぐるみ販売までやってみた話を今日はする。
激かわ過ぎて早く見せたいので先に見せちゃうと出来上がったのがこちら。
🥁ドドン!!!(効果音)🥁
誰かぬいぐるみ作ったことある人いませんか…
まず最初に始めたのはとりあえず情報集め。どこでどう作るのか、何が必要なのか、いくらくらいが妥当なのか、さっぱりわからない。
そんなとき助けになったのはリアルな体験記録だった。特にメルヘンくみこさんのnote記事はたまたま出会い、良過ぎて良過ぎて何度も読んだ。
もはやもぐもぐ切実に私も欲しい。この鼻の出っ張りとか少し重心を整えたあたりとか絶妙なバランスが最高すぎる。売ってるのかな。最高の情報シェアをありがとうございます。押せるなら500回くらいはいいねを押したい。メルヘンくみこさんの記事も参考に私が最初に見積もりを出したのは以下2社。
一体どこに頼めばいいんだ…
最高の記事を書いてくださった方々のおかげで、業者選びが難なく進んだ超順調な私!最高だ!いや〜もう完成まで一瞬だな。
そんなことを思いながら届いた見積書を見て思った、高い。いや、高いと言ってもとっても妥当な金額。100個作ろうとしたのだから仕方のないこと。
むしろ一個ずつ作っていただかなくてはならないのだからとても安い。自分で作るってなったら何日かかるんだ。わかっていてもそれでも高い。
これ作りたいけど作ったのをいくらで売れるんだ。売れるのか?売れなかったらもうベットはぬいぐるみに譲ろう。それくらいの覚悟で作るしかなさそう。いやせめてせめて納得のいくとこに頼みたいな。
そこからはもう沼だった。見つけたぬいぐるみ屋さんに片っ端から問い合わせをしていく。(お返事くださった皆様、本当にありがとうございました🥺)それでももう沼にハマってる私はわからない。
どこに依頼をするのが正解なのか。安いところでいいのか?いやでも安さを追求しすぎるとクオリティが心配じゃないか?
そんなときふとデザフェスvol.57に出展した時のことを思い出した。
あれ?なんか白くてまるい不思議な生き物のステッカーを買ったんだけど、ステッカーと一緒にぬいぐるみ制作のチラシをもらったな。
あそこの売り子さんめっちゃいい人だったな。あーーーーあれどこだーー!?って思いながら必死に探して見つけ出したのがhokuhoku舎様だった。
ちなみに運命のぬいぐるみ屋さんhokuhoku舎さんと出会った、デザフェス57出展は人生初のデザフェス&人生初の出展でドダバタだったけど、最高だったのでそれはまた今度語る。
三面図どう書けばいいんだ…
見積もりをもらってからはhokuhoku舎さんに即決。決まったら早速三面図の制作に取り掛かる。メルヘンくみこさんのノートを参考にしながら、三面図で検索をかけ続け自分のぬいぐるみの三面図を書いてみた。
ぬいぐるみになることを想定し普段描いている黒縁をなくしできる限り単純なパーツでかいた。正面、横、後ろは想像すれば書けるものの、難しかったのが上から見た図と下から見た図。足はどこからどの向きで生えているのか、頭のトップはどうなっているのか。この画像を見て伝わるのか。描きながらぐるぐる彷徨い続けなんとか書き上げた。
結局全然うまく伝えられなくて、しっぽです。足です。だなんて説明もいれてしまった。可愛いからよしとしよう。
修正どう伝えるんだ…
やっとの思いで提出した三面図を元にサンプルを作成してもらい送ってもらった、1回目のサンプル画像がこちら💁
思わず叫んで家の庭を走り回りたくなるくらいには大感動した。すごい。あの図面からここまで再現してくれるだなんて。
さすがプロの力に大感動しながらも、あまりに可愛い画像が届いたからこそ、こだわりたいポイントが溢れてきてしまい、ここから細かい修正を依頼する。
主には全体のフォルムとわた詰めの箇所と細かい手足の長さを指定した、2回目のサンプル画像がこちら💁
おおおおおおお可愛い、可愛い、のだがイメージと少しだけ違う、!!
全体のフォルムでポップコーンの凸凹感を表現したかったのだけど、難しい。イラストで描くと凸凹してるのが可愛いけれど、ぬいぐるみになると案外シンプルなフォルムの方が可愛い。それに手が前ならえしてる。可愛い。可愛いけど整列するんかって突っ込みたくなる。
申し訳ないが丸に戻してもらってては縫い付けてもらうことにした、3回目のサンプル画像がこちら💁
約1ヶ月前後の細かいすり合わせを繰り返してもらい大満足の形になったため量産に入ってもらった。ここからは到着までは毎日郵便受けをチェックし続けてさらに1ヶ月待ちに待ったつぶおたちが巨大な段ボールでやってきた📦
ちなみに届いた段ボールも大き過ぎて家族から人でも入ってるんじゃないかと言われた。安心してください。そんな怖いことはやってません。
唯一やらかしたこと…
はじめてのぬいぐるみ制作、想定外の出来事も起きた。サイズを間違えた。おっきい。おっきすぎる。
キーホルダーサイズで依頼するつもりだったのに、はなセレブのティッシュ箱と同じくらいの大きさになってしまった。ぶら下げて歩いたらバックと間違われるくらいのサイズはある。いやでもまぁ大は小を兼ねるっていうし可愛いからいいかって結論になった。
せっかくつけたボールチェーン大き過ぎて誰も使わないだろうって思ってたんだけどつけてくれる人いた、めっちゃじわる。
このぬいぐるみ屋さんに頼もう!
ここにたのもーーーう!🚪と思ったのはどこよりも価格が安かったことは大きかったが、それと同じくらい個人的にアツかったのが、同じクリエイターさんが行っているぬいぐるみ屋さんだということ。
hokuhoku舎さんを運営しているにぇりさんはイラストレーターとしてもご活躍し、バナーを飾っているもるくんの作者さん。
このもるがめっちゃ可愛い。絶妙な丸さと必要最小限のパーツなのに表情が豊かで尻尾がピンクなのも可愛い。ぬいぐるみだと尻尾の接続部分が柔らかい生地になっていて、喜んだ時はこの尻尾が高速に動くのかなとか思いながらもるのしっぽをフリフリさせる時が人生で一番楽しいかもしれない。
ちなみにLINEスタンプもめっちゃ可愛い。
同じクリエイターだからこそ、初めてのぬいぐるみ制作に寄り添ってくれるような気がした。これは間違いじゃなかった。実際、三面図の制作で行きづまっている所にわざわざ連絡をくださったり。
一見大差ないように感じてしまうような生地カラーで無限に悩んでいる時には、イメージ画像を作ってくださったりと、とにかく最初から最後までお世話になりっぱなしだった。頭があがらない。
ぬいぐるみ制作はどこに頼んでもいいと思う。より早く手元に届くために制作速度が早そうな大きな会社に頼むのもいいし、難易度の高いものを製作できるように制作事例の多い会社に頼むのもいいと思う。
その中で私はhokuhoku舎さんに頼んでよかったと心から思っている。それは私の大切なキャラクターが生きていると思わせてくれるような温かい対応を、これでもかというくらいしてもらったからだと思う。
ぬいぐるみを作ってよかった
今まで作ったグッズを届けた後のことを深く気にかけたことはなかった。可愛く飾ってくれていたらすごく嬉しいし、いつの間にか無くすまでいっぱい使ってくれててもすごく嬉しい。それくらいの気持ちだった。でも初めてぬいぐるみを作って作ったぬいぐるみをお迎えしてもらった時、この子達はお迎えしてくれた方の家でどう過ごすのだろうか、袋から出してもらえるといいな、埃が被らない程度に可愛がってもらえるといいな、ちゃんと幸せになれますようにといっぱいの感情が溢れた。その感情は初めてのもので。私の大切なキャラクターが生きていると初めて感じた瞬間だった。
ぬいぐるみ作りは業者選びから発注まで手間もかかるし、わからないことも多いけれどそれでもメガフォン使って叫びたいくらいには作って良かった。
ふわふわでまんまるなつぶおは画面の中にいた時よりもっと私にとって大切な相方になった。もしもぬいぐるみ作りで悩んでる人がいたらその人にこのnoteが届いてほしいし、いつでも気軽にコメントで何でも聞いてほしい気持ち。その大切な相方があなたに抱きしめられる瞬間を楽しみにしてる。
p.s.ポップコーンのつぶお
ちなみに今回ぬいぐるみにしたオリジナルキャラクターは、ぎゅうぎゅうにつめられたポップコーンからにげてきた、ポップコーンのつぶお。逃げ出すことが得意でみんなが逃げ出したいことは大体全部肯定してくれる。
ここまで紹介した私のばちかわつぶおはここから手に入れられるから気になった人はお迎えしてギュッて抱きしめてね🍿すでに手に入れてくれたみんなありがとう。つぶおのことよろしくね!