「に」で始まる、ナイスな語感ベスト5。語感の良さに負けた「日光東照宮」
語感フェチのシンガーソングライター、ナナシナタロウです。
この語感研究所では、僕が普段からストックしている「ナイスな語感」を紹介・考察していきます。
ライフワーク的なやつです。50音順にまったり進めます。
今回は「に」ではじまるナイスな語感です。
どれも甲乙つけがたいのでランキングという訳ではないです。
現時点のベスト5です。
日光東照宮
にっこうとうしょうぐう。
下記の引用を見て欲しい。
全てが書いてある。
そう、日光東照宮の正式名称は「東照宮」なのである。
しかし、自ら公式サイトに「日光東照宮」と記載しているのだ。
日本で唯一「シンプルに東照宮と名乗る権利がある」のにだ!
なぜか?
「他の東照宮との区別のため」なんて大義名分を掲げているが、僕にはわかる。
どう考えても、「日光東照宮」の方が語感が良い。
それが本当の理由である。
日光東照宮は、オリジナルであることよりも語感の良さをとったのだ。
これはすごいことだ。
実の「お母さん」が、自分のことを「福岡のお母さん」と呼ばせているようなものだ。ありえない。
語感の魔力は本当に恐ろしい。
ニアリーイコール
ニアリーイコール。
僕の中で「なんか頭良さそう」な語感の代表格である。
日常会話で使ったことないし、今後も使う予定はない。
だけどいつか使ってみたい。
そもそもニアリーイコールなものってなんだろう。
「ザ・たっち」という言葉しか出てこなかった。
ニュークレラップ
NEWクレラップ。
サランラップと共に、日本の食卓を支えてきた存在だ。
「さ」で始まるナイスな語感でも触れたが、僕はクレラップ派。
いや、「NEWクレラップ派」である。
語感がいいし、NEWクレラップの固さが好みだ。
調べてみると、1960年の「クレラップ」発売後、1989年に「NEWクレラップ」へと名称変更されている。
1989年は平成元年。
「クレラップ」と「NEWクレラップ」では語感の良さが大違いだ。
この名称変更は、平成最初の大英断と呼ばれている(語感研究所で)。
にら
にら、ってマジで「にら」って感じ。
肉巻きおにぎり
にくまき・おにぎり
えっ、おにぎりの中に肉を入れればよくない?
食べにくくない?
肉て巻くとか、食べづらくない?
それが、この言葉を聞いたときの第一印象だった。
今思うと、恥ずかしくて仕方がない。
「肉巻きおにぎり」というモノついて、食べやすいとか、味が美味しいと話は二の次だ。
まず感じるべきだったのは、その「語感のよさ」だった。
なぜ、あのおにぎりが、あんなにも流行ったのか。
いつからかスーパーでも売られるほど定番化したのか。
それは語感がいいからだ。
にくまき・おにぎり
タカタカ・タカタカというリズムがなんと心地よいことか。
…以上、語感研究所でした。
あなたの好きな「に」で始まる語感も、ぜひコメントで教えて下さい。
ーーーー
■この文章を書いた人
ナナシナタロウ
31歳から音楽活動を始めた、少しスロースターターなヒト。よい語感が好き。文章書くのも好き。熊本出身、福岡在住の無所属シンガー。LIVEではアコギやエフェクターと弾き語るスタイル。引きこもって創作活動に励む。右利き。