「は」で始まるナイスな語感ベスト5。「はっちょ」という地元の友達のあだ名
語感フェチのシンガーソングライター、ナナシナタロウです。
この語感研究所では、僕が普段からストックしている「ナイスな語感」を紹介・考察していきます。
ライフワーク的なやつです。50音順にまったり進めます。
今回は「は」ではじまるナイスな語感。
どれも甲乙つけがたいのでランキングという訳ではないです。
現時点のベスト5です。
はっちょ(地元の友達)
ハンムラビ法典、ハプスブルク家などと、なんだかスケール感の大きな単語が続いたので、逆に超ローカルな語感を紹介する。
僕の地元の友人「はっちょ」だ。
一応本名は伏せるが「○橋くん」のあだ名。
小学生のころ「〜っちょ」というパターンのあだ名の男子が数人いた。
例えば、「こじま」くんなら「こじまっちょ」と言った具合だ。
この「ちょ」の意味は、昔も今も全く分からず、他の地域では聞いたこともない。(熊本出身)
「ちょ」とは、一体なんだったのだろうか?
時折、僕はそんな疑問をを思い出す。
しかし、「ちょ」が付くあだ名でも「はっちょ」は別格だ。
元になっている部分が「は」しかない。もはやほとんど「ちょ」である。
歯切れが良く、何度でも呼びたくなるあだ名だ。
葉っぱ
「っぱ」ってなに!!
「っぱ」てなに!?
正式名称は「葉」なのに、口語になったとたん「はっぱ」になる。
日本語が「マスターしづらい言語」と言われるのは、こういった予測不能なパターンがあるからだろう。
気になって調べてみると、どうも「っぱ」などは、名詞性接尾辞というらしい。
ナルホド。
そして、そんな小難しい呼び方を教えてくれたサイトには、下記のようにも書いてあった。
ナルホド。
「葉」に「っぱ」には特に意味がなく、区別するための用途しかないと。
たしかに「歯」や「刃」など、同音異義語は多い。
…ていうか、あれ、ちょっと待って!!?
前述のあだ名の件「っちょ」も、ここに含まれてるじゃないか!!!
やはり「っちょ」に意味はなかった。
他のものと区別するための手段でしかないのだ。
すっきりー。すっきりー。
ハンムラビ法典
ハンムラビ法典。
歴史、というか学問にはあまり強くない私だが、この語感は深く脳裏に残っていた。
バビロニアのハンムラビ王。
異様なスケールの大きさを感じる。
「内閣総理大臣」も素晴らしい響きだと思っていたが、どうせならバビロニアのハンムラビ王にハンムラビ法典でばっちり統治されたい。
キツく統治されまくりたい。
税を絞り取られたい。
そんなMっ気を掻き立てる響きだ。
ハプスブルク家
ハプスブルク家。貴族だ。
ハンムラビ法典に続き、権力を感じる響きだ。
なんだろう。「は」から始まる語感は権力的なものが多いのだろうか。
それとも、僕のバイオリズムが「支配されたいMっ気モード」に入っているだけなのだろうか。
ちなみに、下顎が前に出ている「下顎前突症」は「ハプスブルク家の顎」とも呼ばれるらしい。下顎が出てる人が多かったんだとか。
はぐれメタル
はぐれメタル が あらわれた!
ドラゴンクエストに出てくるモンスターだ。
レベルアップに必要な「経験値」をたらふく落とす上に、大抵はすぐに逃げてしまう。レアな存在。
はぐれメタルが…
出てくるかもしれない!
逃げないかもしれない!
倒せるかもしれない!
そんなギャンブル性の高い心理と、深く関わった語感だ。
思えば「はぐれメタル」は、射幸心のイロハを小学生の頃の僕に教えてくれたのだ。
ちなみに「はぐれメタル」が現れたとき、僕は祈るような気持ちで正座に座り直していた。
…以上、語感研究所でした。
あなたの好きな「は」で始まる語感も、ぜひコメントで教えて下さい。
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■この文章を書いた人
ナナシナタロウ
31歳から音楽活動を始めた、少しスロースターターなヒト。よい語感が好き。文章書くのも好き。熊本出身、福岡在住の無所属シンガー。LIVEではアコギやエフェクターと弾き語るスタイル。引きこもって創作活動に励む。右利き。