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キラキラとして見えていた

真夜中になると
誰もいない暗闇のなか
ヒカリだけが街を照らしていて
こういう時、子どもの頃をよく思い出す。

私が幼い時、よくしていたこと。
夜の信号機や街灯を眺めて、目を細める。

その景色は涙を堪えている時と
少し似ている気がする。
目に見えているものたちが滲んでいる様子。

幼い私にとっては、その信号機や街灯がキラキラと輝いて見えていた。
普通に見るのではなく「目を細める」という特殊な事をしていることに特別感があったのかもしれない。もしくは、暗闇が怖くて仕方なく楽しさを見つけようとしていたのだろう。

細めて頭を左右に傾けるとヒカリも左右に動き
綺麗〜〜!と幼い頃、親によく語り掛けていた。
親は全くピンと来ていないようで
「そうなんだね〜(何を言っているんだろう)」
といった様子であった。

私は子どもながらにこの綺麗さ(?)を
伝えたいと熱弁していた。

今考えると、
誰もいない景色でもキラキラとしているよ
真夜中は決して怖くないよ
と言いたかったのかもしれない。


かなり独特な事してたな〜と本当に思う。
子どもの発想には敵わないとは、
まさに、こういうこと。

もう大人になってしまってよく分かんないよ…

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