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Meta Quest Proレビュー:VRChatに最適。完成された顔トラデバイス。

Meta Quest Pro』はアイトラッキングとフェイストラッキング機能が搭載されておりVRChatに最適なVRヘッドセットだ。
発売が2022年と若干古いが、上記の理由で今でもオススメなのでレビューしていく。


筆者:なでしこ大和
VR/ARデバイスのレビューなどをしています。
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Meta Quest Proの特徴

冒頭の通りQuest Proの特徴は何と言ってもアイトラッキングとフェイストラッキング機能があること。
これによりアバターの表情をより自由により豊かに動かすことができる。最高やね。

Quest Proの特徴を箇条書きするとこんな感じ。

  • アイトラッキング付き

  • 顔トラッキング付き

  • 解像度のわりに綺麗な画質

  • おでこで支えるデザイン

  • 素晴らしい重量バランス

  • Quest経済圏

  • コントローラのトラッキングが💩(おそらく個体差)


全体的にQuest 3のほうが性能が良く値段も安いが、顔トラの魅力に憑りつかれた者はQuest Proじゃないと満足できなくなってしまうだろう…ソースはワイ。


Meta Quest Proのスペック


実はMeta Quest Proの基本スペック自体はそこまで高いわけではなく、顔トラ機能を除けばQuest 2とQuest 3の中間といった印象だ。


  • 形態:スタンドアローン/PCVR

  • トラッキング:6DoFインサイドアウト

  • SoC:Snapdragon XR2+ 

  • RAM:12GB

  • ストレージ:256GB

  • ディスプレイ:液晶(ローカルディミング、量子ドット技術)

  • 解像度:1800×1920

  • IPD(瞳孔間距離):55~75 mm(無段階調整)

  • レンズ:パンケーキレンズ

  • パススルー:カラー

  • アイトラッキング:〇

  • フェイストラッキング:〇

  • 重量:740g(実測値)

  • バッテリー駆動時間:最大2時間程度


次にQuest 2 / 3 / Proの3兄弟でスペックを比べてみよう。

実はQuest Proの解像度が一番低い。Quest 2よりも若干低い。
しかし実際に装着してみるとQuest Pro、全然画質が良いと感じる。

Meta Quest Proの良いところ


・普通に画質がよい

解像度が低いのにきれいに見えるカラクリは、おそらくローカルディミングと量子ドット技術にある。

自分もこのへんの話についてあまり詳しくないのだが、どうやらディスプレイの1インチあたりのピクセル数が37%、1度あたりのピクセル数が10%増加するらしい。
さらに500個以上のLEDブロックを個別に制御することで、コントラスト比が75%向上、つまり発色が鮮やかになった。色域も1.3倍に。

ようわからんが要するに解像度が低くてもローカルディミングと量子ドット技術があればきれいな画質を実現できるのだ。

ソースはPC Watchさんの記事


個人的に一番嬉しいのはレンズだ。

レンズ表面がトゥルトゥル

Quest Proにはパンケーキレンズと呼ばれるレンズが搭載されている。
これが素晴らしい。
スイートスポットが超広いのだ。

つまり

  • レンズの端までクッキリ見える

  • ヘッドセットが多少ずれようがクッキリ見える

  • IPDが多少適当だろうがクッキリ見える

最高のレンズだ。

ちなみにQuest 3にもほぼ同様のレンズが搭載されている。
一度Meta製のパンケーキレンズを体験してしまうと、他VRヘッドセットのレンズでは満足しにくい身体になってしまうだろう。


・顔トラできるのが嬉しい

何度も書くがQuest Proの存在価値は顔トラッキングにある。
アバターの表情をヌルヌル動かせる楽しさ、便利さはQuest 3では味わえない。


実はQuest Pro、最初からVRChatで顔トラできるわけではなかった。
それが理由でぼくは一度Quest Proを売却してしまった経緯があるのだが(そのお金で防音室を作ったりしたのだが)、気づいたらVRChatに対応したので再び購入。現在に至る。

VTuber活動やアバターワークでも顔トラは大活躍だ。



・装着感と重量バランスが👍

Quest Proは後頭部とおでこで支えるデザインだ。つまり顔面と接触しない。
ほっぺたに加重・圧迫感・痛みが生じないので非常に快適だ。

ただ逆に言えばその分の加重がおでこにかかることになるので、好き嫌い分かれそうではある。ぼくは好き。


またQuest Proは後頭部にバッテリーがあることから、前後の重量バランスがよく、重さを感じにくい設計になっている。
長時間装着していても装着ストレスを感じにくく疲れにくい。
素晴らしい。

・充電ドックが同梱

充電ドックは最高だ。以下に利点を述べよう。

  • 常に充電満タンのヘッドセット

  • 常に充電満タンのコントローラ

  • 常に最新版の本体ソフトウェアとアプリ

VRの面倒くさい要素を大幅に減らしてくれる。
ついでに、置き場が決まる = VR機器が散乱しない のも個人的には嬉しい。

それなりに場所を取るのが若干ネックではあるが、メリットのほうがはるかに上回るのでぼくはQuest 3でも充電ドックを使っている。最高や。


Meta Quest Pro唯一の不満点

Quest Proはコントローラのトラッキングが💩だ。バグり散らかしている。

コントローラにカメラを内蔵してる割にはすぐにトラッキングロストする。恥ずかしくないんか。
ロストすると復帰までけっこう時間がかかるので非常にストレスだ。
VR製品として信じられないひどさである。


おそらく個体差があると思われる。
ワイのQuest Proが💩なだけかもしれない…


個人的にコントローラのトラッキングがQuest Pro唯一の不満点だ。
これが直りさえすれば何の不満点もないのだが、本体アップデートが来ても全く直る気配がない。

やはりQuest Proの"Pro"は"Pro-fessional"ではなく"Pro-totype"なのか…

たのむザッカーバーグ…トラッキングを直してくれ…


やはりVRChatに最適

とはいえVRChatで使うならばコントローラの💩トラッキングはギリギリ我慢できるレベルではある。

それよりもアイトラッキングとフェイストラッキングできるメリットのほうがはるかに大きいため、ぼくはVRChatをプレイする際はほぼ必ずQuest Proを使っている。
(逆に顔トラ要らない人はQuest 3でOK)

ぜひQuest Proで顔トラを楽しんでおくれ。

これらのAmazonリンクから購入するとぼくにお小遣いが入ります!



余談:
Quest Proを買っただけではVRChatで顔トラ(パーフェクトシンク)させることはできない。
特にVRoidアバターだと設定が超大変である。
↓奮闘記録





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なでしこ大和⚔VR/ARレビュー
最後まで読んでいただきありがとうございました!