見出し画像

豊島の今を傍聴してきました

第45回豊島廃棄物処理協議会を傍聴してきました、報道は2社(いずれも途中退席)。豊島の有害産業廃棄物不法投棄、跡地は地下水の浄化が議題です。国の支援がうけられる令和4年度中に処理を終えるため、化学薬品を注入しながら検討と実施が同時進行中です。

豊島と香川県の処理協議会を傍聴して議事録を会報に掲載していた団体があります。1996年設立、豊島は私たちの問題ネットワークです。2017年3月、豊島から有害廃棄物の搬出が完了とされた時まで活動されました。事務局の真鍋宣子さん最新講義録2017年日本平和学会→https://bit.ly/3bTIl7V

豊島の弁護団、大川真郎先生
「遮水機能解除の検討は地下水の浄化のみの目的ではいけない。何を課題にするか。
当初、予想できていなかったことが起きている
・鋼矢板の耐用年数がきている
・高潮、高波、豪雨の崩落の危険性、
これらをふまえて遮水機能の解除を検討する。

土地の形状の変化も大きい、(不法投棄事件の事業者)松浦がめちゃくちゃにやっているので。
遮水機能の解除は、土堰堤の安定や強度に与える影響が異なる。土堰堤、地下水浄化は不可分の関係とまでは言えないかもしれないが、相互に密接に関係している。

遮水機能解除の方法は処分地の整地関連と関わってくる。
(香川県には)費用と負担について、かなり先を見て検討していただきたい。
もう一つ要望を言わせていただくなら、20年以上続く歴史的大事業において、処分地の検討課題を設定し、満たすような解決をはかっていただきたい」と大川先生。

大川先生の発言を受けて、(処理協議会の)高月会長が香川県にふるとそのアンサーは「調停条項の中でどういう形ができるのか、議論になるのかと思っています」 。

閉会の言葉、河原委員長代理(豊島廃棄物等処理事業フォローアップ委員会)「水質対策を1日も早く実のあるものにする大前提がある。
(香川県には)水質浄化を前倒して達成するレベルに全力を尽くしてほしい。
もしうまくいかないということが急に起こるわけではないので考えて進めていきたい。遮水機能撤去は次回検討会でやらせていただきたい。
現実でできるものをしっかり議論させていただきたい。
20センチ、40センチの話でなく、場所ごとの凹凸を解析をして、どういう答えが出たか形成して、見える形で進めていきたい」


遮水壁とは■2000(平成12)年9月から2001(平成13)年10月までの期間、廃棄物の層から有害物質を含む汚染水が北海岸から海域へ流出するのを防止するため、北海岸線に沿って長さ約360mにわたり、深さ2mから18mまで鋼矢板を打ち込む工事のほか、揚水施設工事、暗渠排水工事、揚水ピット工事などを実施しました。工事費は約2億6587万円です。(出典◉廃棄物対策豊島住民会議編 豊かさを問う2 P32「暫定的環境保全措置工事について」)

資料は閲覧できます→https://bit.ly/3kgwaVk

いいなと思ったら応援しよう!