ホワイトキューブの鑑賞方法も変わるでしょう
撮影OKの美術館でこそ、作品はジンバルで撮りたいと思います。でも機材を使うと「スマホは写真撮影だけです」とまた注意されるのでしょう。そんなブロガーさんを、美術館で見かけたことはまだないです。
地方の美術館で音声ガイドのある展覧会はどれくらいあるでしょう。静かに鑑賞するのがルール。ダイアログミュージアム「対話の森」(以下、DID)のように鑑賞がエンターテイメントに変わるといいなホワイトキューブ。
美術鑑賞に伴う制限は、徐々に様式変化をするような気がします。2018年でしたか、#ブームとなった森美術館の鑑賞方法のように、五感を動員する鑑賞方法に変わっていく余地があります。ワークショップで「触れる」体験はありますが、例えばそれが日常的になる。大塚美術館は点字を添えた触れる作品がありました。陶板という複製だから可能な鑑賞方法です。現代アートこそ、ホワイトキューブを抜け出して、鑑賞者の表現を促す展示方法を模索するべき。作品とキュレーターによる展示と鑑賞者。
今回、タイトルを見ないで作品だけをじっくり鑑賞しました。解説も読みません。サインと年号だけを頼りに、時系列でない作品展示を頭の中で並べ直し、大まかな時代背景を思い浮かべて見ました。作品タイトルは答え合わせのよう。感じ方と作者の意図が合わなくてもいいのです。鑑賞者の解釈でいい、企画から自由になった展示でした。
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館 MIMOCA
↓前回、当館公式動画をイヤホンで聞きながら鑑賞して、見事に注意されました。