窓展@MIMOCA
猪熊弦一郎美術館(以下、MIMOCA )で開催中の「窓学」。2020年2月に東京近代美術館で閉幕した後、当初の予定では7月に香川県丸亀市のMIMOCAで開催するはずでした。春先の自粛要請があり今になりました。パンフやチラシなど、いろんなものが刷り直しになったんだろうなあと思います。
ヨゼフ・ロバコフスキ《わたしの窓から》は、モノクロのドキュメンタリー。22年間に渡って撮影され、最初は解説がなかったけれど徐々に作家本人による解説が加えられていった作品です。その字幕を見れば、そうなのか!と思ってしまうけれど、解説はフィクションかもしれないというのが作品の解説でした。一次情報の信ぴょう性を問いながら、作品解説は二次情報というアートの特性を指摘。そこが、面白いなあと思いました。
美術展がおもしろくなるのは、作家と時代性、手法と表現を切り取ったキュレーターの力量でしょう。今回は窓というテーマを実にアカデミックに編集。YKKの窓研究所が10年以上の蓄積を投じた今展。美術史から現代アートへ、リベラルアーツを旅する!
■MOMOCAで配布中 フリー
今回のフリー冊子A6版、英字版と2種。作品解説は日本語、英語、韓国語、中国語で併記されています。東京とは展示が異なります。
j-wavでクリス智子さんが窓の偏愛ぶりを語る2回目が、東京の窓展でした2019-7-29。この回でMIMOCA開催がどれだけ楽しみになったことか!
過去記事●窓展:窓をめぐるアートと建築の旅. 2019年11月1日[金]- 2020年2月2日[日] 東京国立近代美術館