島の経済に依存していると思っていたら「絶望を希望に変える経済学」の移民データで読むと
豊島(てしま/瀬戸内海)の消防団が、観光客の搬送を受け入れないことが全国ニュースになりました。移住してきた人たちが開く飲食店は、SNSの宣伝を控えてひっそりと観光協会のショップへテイクアウトを卸しています。豊島の飲食店でお店を開けているのは、資本が島外の関連施設のようです。豊島美術館は開館していますので、それに付随する島キッチン(運営:瀬戸内こえびネットワーク)が営業しています。
島外資本でも長期(無期限)休業を決めた店舗があります。閉鎖という言葉は使いませんが、スタッフとして在住していた彼らは豊島を離れます。
いくつかのゲストハウスは、airbnbで予約を受け付けています。
豊島に暮らす年齢層は高齢者が厚く、この層は観光に依存することなく暮らしています。なぜなら年金暮らしに移行しているからです。しかし、移住してきた人たちは島で働き口を見つけて働くか(福祉施設があります、季節労働のオリーブちぎりやみかん収穫などの農作業があります)、観光客向けのゲストハウスや飲食店などを開業しています。
常々わたしは、自営以外は島の経済に依存していると思っていましたが、話題の本「絶望を希望に変える経済学」を読むと、どうやらそうではないらしい記述が複数ありました。移住の章は「風の人」を指しているなあと思いながら、移住を選ぶ理由とその検証に興味を覚えました。
豊島は、トリエンナーレの瀬戸内国際芸術祭が「海の復権」を冠にしたので延命したかもしれないけれどコロナ禍で大鉈が振り落とされたのでしょうか。強引で強烈なパラダイムシフトの最中なのかもしれません。新しい産業が来るとは思えず、島からその兆しも見えず、町長は自己破産していて、自民党による長期政権の疲弊が離島の人口800人を切った島で如実で、それでも生活は守られるべきです。